インクカセットのセットの仕方。
[よくある質問&アドバイス]
インクカセットのセットの仕方。
(アドバイス)
『なるべく故障しないように印刷するにはどうしたらよいですか?』との質問を皆様からよくいただきます。
久しぶりの記事なのに『そんなもん、説明いらんだろう』と怒られそうな記事タイトルですが、是非ご一読いただき実行してください。
さてユーザーズマニュアルには『鉛筆などを使ってリボンのたるみを取り除いた後、インクカセットの中央部分を親指と人差し指でつかみインクカセットホルダにセットし、リボンのたるみがないことを再確認します。』と記載されています。
これはプリンタを故障させないためにとても大事なことなのです。 プリンタはそれぞれのインクカセットをチャッキングした後に小さなたるみを取り除くための動作を行いますが、たるみが大きいとその動作に入る直前でリボンが内部で引っ掛かり動作不良となることがあります。 また印刷ずれの原因になることもあります。
具体的にインクカセットのセットの仕方ですが、マニュアルに記載されている片手の親指と人差し指だけではセットする際にたるみが再度発生してしまうことがあります。また、見た目でたるみが無いようであっても、カセット内部にたるみがある場合もあります。 カセットをセットした後にたるみがでた場合MD1000シリーズはたるみを取りやすいですが、MD-5000では少々大変で、MD-5500では更に大変でうまくたるみをとることができません。
そこで次のようにしてカセットをセットしてください。写真はMD-5000ですが、1000シリーズ5000シリーズ全シリーズ共通です。
1.左手の人差指と親指でインクをつかみ、更にリボンの回転を止めるために中指を送り出し側の軸穴に軽く挿入します。
2.そして右手の人差指で巻き取り方向にリボンを巻き取り、たるみがなくなった時点で当然回転しなくなりますので、その状態(リボンに軽くテンションがかかった状態)のまま両手でホルダにカセットを装着します。
これでたるみもなく確実にセットすることができます。
ついでにもう一つ。
インクは印刷に使う必要なものだけセットするようにしてください。 特にMD-5000/MD-5500に不要なインクまでセットしますと電源ON直後の準備動作や印刷の際にキャリッジによるインクカセットのチャッキングの動作回数が増え、正しくメンテナンスされていないプリンタの場合、故障の確率が高くなってしまいます。 また、印刷後はインクカセットを本体から取り外し、しっかりと埃・粉塵対策を施した容器や箱に保管しておきます。 本体に取り付けたままにしておくと、フロントカバーのゆがみやスプリング(1000シリーズの場合はゴムも含めて)の劣化が進行します。
×片手の親指と人差し指だけでセット。 これではダメです!
○リボンの回転を止めるために中指を送り出し側の軸穴に軽く挿入します。
○そして右手の人差指で巻き取り方向にリボンを巻き取り、
○その状態(リボンに軽くテンションがかかった状態)のまま両手でホルダにカセットを装着します。
プリンタ、優しく可愛がってあげてください。
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(象のロケット 技術センター)