『パイルD-3の壁』:BLUEPRINT FOR MURDER 約75分 1972年 監督:ピーター・フォーク コロンボ、事業家失踪事件に挑む!/建築家VSコロンボ <死体及び証拠なき殺人を立証できるのか? はたして死体はパイルD-3の壁にあるのか?> マーカムは野心あふれる建築家。次の建築計画に反対した事業主のウィリアムソンに銃を向ける。翌日発見されたのはウィリアムソンの車だけで、死体はおろか殺人の形跡もなかった。コロンボは状況から犯人はマーカムと断定。失踪した日の工事現場はパイルD-3。最後の賭けでコロンボは死体が埋められていると考え、新築のパイルを掘り返すことにしたが…。冒頭に殺人状況が描かれないスタイルで始まるめずらしいこの作品は、コロンボ警部ことピーター・フォークが唯一監督した意欲作。シリーズの中でも名作の評価が高い。特に工事現場を舞台にした大掛かりなロケが見もの!
『黒のエチュード』:ETUDE IN BLACK 約96分 1972年 監督:ニコラス・コラサント コロンボ、偽装自殺事件に挑む!/天才指揮者VSコロンボ <アリバイは崩せるのか?決定的証拠をつかめないコロンボ!> アレックスは有名オーケストラの指揮者。愛人のピアニストに結婚を迫られ、自殺に見せかけ殺害。動機はオーケストラの実質オーナーである妻の母に知られ、解雇されるのを恐れていたためであった。状況からアレックスを犯人を確信したコロンボだったが、証拠は無く、死亡時間には数キロ離れたコンサート会場にいたという確かなアリバイがあった。捜査に行き詰まるコロンボだったが、意外なところに解決の証拠はあった・・・。犯人のゲスト役には、俳優兼監督として、日本でも大変人気のあるジョン・カサヴェテス。すべての手掛かりを見せた上での意外な展開は、シリーズ中でも屈指の名編である。