ライアーゲームザ・ファイナルステージ : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

ライアーゲームザ・ファイナルステージ

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2010年製作日　（133 min）

監督：松山博昭　ミステリと言う勿れ　信長協奏曲　ライアーゲーム - 再生 -
出演者：
戸田恵梨香　母性　阪急電車片道15分の奇跡　最初の晩餐　エイプリルフールズ
松田翔太　イキガミ　ケンタとジュンとカヨちゃんの国　ライアーゲーム - 再生 - 　イニシエーション・ラブ
田辺誠一　ハッピーフライト　リング0・バースデイ　フリック　空飛ぶタイヤ

鈴木浩介、荒川良々、濱田マリ、和田聰宏

あらすじ：「ライアーゲーム」決勝戦は“エデンの園ゲーム”。　優勝賞金は“50億円”。　ゲームのテーマは“信じあう心”。　プレイヤー全員が互いを信頼すれば、容易にしかも確実に大金が手に入るという。　百戦錬磨のプレイヤーたちが他人を信じることなど出来るのか？　最強の刺客“プレイヤーX”の正体は？　ライアーゲーム開催の真の目的とは…？　人気頭脳ゲームコミックTVドラマ劇場版。

原作：甲斐谷忍『LIAR GAME』（コミック）　主題歌：capsule『Stay with You』

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今回は汚い手を使って相手を陥れなくても、全員が勝てる単純な方法が提示されています。　しかし、そう簡単に事は運ばない。　ギリギリまで追い詰められたファイナリストたちが生き残りを賭け、欲の全てをむき出しにする、心理＆頭脳戦です。　TV版をご覧になっていない方でも充分楽しめます。

【ライアーゲームとは】欲望にまみれたプレイヤーたちが巨額のマネーを賭けて騙し合う。　その恐るべきゲームに巻き込まれてしまった、お人好しの女子大生・神崎直が元天才詐欺師・秋山深一の助けを借りて、次々と降りかかる難題に挑んでいく物語。　2007と2009年にフジテレビで放送された。

≪ライアーゲーム≫シリーズ
『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』『ライアーゲーム - 再生 -』

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★
一通の手紙を開封した時から、はからずも危険なマネー・ゲームに参加することになってしまった、バカ正直な女子大生・神埼直（なお）（戸田恵梨香）。初戦相手にまんまと騙され困り果てた彼女は、詐欺のことは詐欺に聞けというアドバイスに従い、元天才詐欺師・秋山深一（松田翔太）に助けを求める。

劇場版は、上記のようなそれまでのあらすじを全く説明していないが、ここから突然観る方でも心配はいらない。最初から最後までほとんどこのファイナル・ゲームだけの話なので、充分楽しめる内容となっている。進行役は、映画『ソウ』で殺人ゲームの説明をするジグソウ人形そっくりで笑える。血の代わりに飛び交うのは札束。「さあ、ゲームを始めよう！」なのだ。

勝てば億単位の金が手に入り、負ければ巨額の負債を抱えることになる。どんな汚い手を使ってでも勝たねばならない。　相手を蹴落として勝ち残ってきた11人のファイナリストたちの中で、ひとり浮いているのが主人公・直。彼女は簡単に人に騙され、騙されていることにすら気がつかない、今時珍しいお人好しの女子大生。放っておけないタイプである。

今までは相手をいかに騙して金を巻き上げるかの戦いだったのに、今回の「エデンの園ゲーム」は、赤、シルバー、ゴールドのリンゴのうち、全員が赤いリンゴを選べば全員に金が入ると言う必勝法がある。手を組めば必ず全員が勝てるのだ。その場合、敵はプレイヤーではなく、事務局ということになる。

ただ、赤リンゴが全部揃わなかった場合には裏切り者ほど得をする形になっていて、優勝賞金も50億円。だから百戦錬磨のプレイヤーたちの気持ちが一つになるはずもない。お人好しの直は、ここでもカモにされていく。「信じあう心」など存在しないと笑われる。それでも彼女は信じるのだ。札束への欲望が渦巻く中で、単純な良心が問われる。

プレイヤーたちの中で、ひときわ目立つのがマッシュルームカットの福永（鈴木浩介）。彼の大ぶりな表情、行動、発言がゲームを盛り上げる。そして、もうひとり印象的だったのが元プレイヤーのヨコヤ（鈴木一真）。こちらは福永と正反対で、部外者として冷静にゲームを見つめる。

人を蹴落としてでも生き抜く逞しさと、騙すより騙される方を選ぶ善良さ、あなたはどちらを身につけたいだろうか？　前者の代表・秋山と、後者の代表・直は、それぞれ相手のようなタイプにだけはなりたくないと思っている。しかし、ひょっとしたらそれもある意味、大切なことなのかもしれないと気づくのだ。

最初に赤リンゴが揃わないのは当たり前としても、その後のゲーム展開は先が読めず、目が離せない。一緒にギャンブルをしているような高揚感がある。ゲームは13回戦。それぞれ自分で勝ち組を当ててみるのも楽しいお薦め作品である。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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