プロミシング・ヤング・ウーマン : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

プロミシング・ヤング・ウーマン

映画DVD総合ナビゲーター

≪便利な機能≫　　思いっきり「感動」できて、思いっきり「笑える」作品ってどれ？
人気作品ぴったり検索で、「感動」指数と「笑い」指数を上げて検索してください。

原題：PROMISING YOUNG WOMAN

ぴったり　公開新作　超人気　項目別　トップ

(3)

2020年製作米　（113 min）

監督：エメラルド・フェネル
出演者：
キャリー・マリガン　SHE SAID シー・セッドその名を暴け　わたしを離さないで　 17歳の肖像　ワイルドライフ
ボー・バーナム　ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ
アリソン・ブリー　ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書　スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション

クランシー・ブラウン、ジェニファー・クーリッジ、ラバーン・コックス、コニー・ブリットン

あらすじ：独身女性キャシーは、29歳になった今も実家暮らし。　7年前、レイプされた親友ニーナが自殺し、ショックを受けたキャシーは医大を中退。　昼間はカフェでやる気なく働き、夜はバーで酔った女性に付けこむ男たちに制裁を加えている。　ある日、小児科医となった同級生ライアンと再会し、ニーナの事件関係者の近況を耳にする…。　サスペンス。

アカデミー賞脚本賞、全米脚本家組合賞オリジナル脚本賞、他多数受賞

マークをクリック！

幼い頃から優秀で、前途有望な若い女性（プロミシング・ヤング・ウーマン）だったはずのニーナとキャシー。　レイプは自業自得なのか？　女の敵は男だけなのか？　ライアンとの恋でキャシーは変われるのか…？　スリリングな復讐劇です！

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★★
性犯罪は後を絶たず、被害者は自殺したり、引き籠りや男性不信になったり、精神を病む場合もあるという。時間をかけて立ち直っても、心の傷は一生残る。犯人にしてみれば「露出の多い服装」「化粧が派手」「泥酔している」「一人で夜道を歩いている」女性は、「レイプしてくれと言っているようなもの」なのだとか。隙があったと逆に被害者が非難されたり（セカンドレイプと言う）、加害者が無罪放免となることは、残念ながらよくあること。被害に遭わぬよう用心するに越したことはない。

本作の主人公は29歳の独身女性キャシー（キャリー・マリガン）。彼女と幼なじみで親友のニーナは共に優秀で、医大に進学した「前途有望な若い女性（プロミシング・ヤング・ウーマン）」だった。7年前、パーティーで酔いつぶれたニーナは男子学生アル（クリス・ローウェル）にレイプされるが、「証拠がない」からとアルは何の処分も受けなかった。ニーナは自殺し、キャシーも親友を喪ったショックと関係者への不信感から医大を中退した。

キャシーは現在、日中はカフェで働き、夜は男たちに制裁を加えている。昼間とは別人のようにセクシーなファッションとド派手なメイクでバーやクラブへ繰り出し、「男を誘う」雰囲気満々。そんな彼女がヘベレケに酔っていれば、「やる気」満々の男たちが近づいて来る。その後は…（劇場でのお楽しみ）。本作で数々の主演女優賞に輝いたキャリー・マリガンの、演技と変貌ぶりに注目である。

まるで「必殺仕事人」のようなキャシーだが、母（ジェニファー・クーリッジ）と父（クランシー・ブラウン）は、自慢の娘が親に毒づく実家寄生虫になってしまったことに、心配を通り越して怒りすら感じている。確かに、親友が死んだからと言って、自分の一生を棒に振ることはない。不特定多数の“お持ち帰り男”に復讐し続け、恋人も友人もなく捨て鉢に暮らすなんて寂しすぎる。

そんな時、素敵な王子様が現れる。医学部時代の級友で、現在は小児科医のライアン（ボー・バーナム）。再会してすぐに「好きだった！」と告白され、何度か会ううちに皮肉屋で終始不貞腐れていたキャシーも笑顔を見せるようになってくる。もうそろそろ、自分の将来を考えていいのではないか。彼と結婚して幸せな家庭を築くのもいいし、医大に復学したっていい。虚しく過ごした7年間が帳消しとなるような、明るい未来が見えてきた。

ところが、レイプ事件の関係者が、何事もなかったかのような勝ち組人生を送っていることを知ってしまった。反省のカケラもない加害者アルだけでなく、ニーナを助けずアルの味方をした者たちの責任も追及したくなるが、今さら事件を蒸し返してもアルを有罪にするのは困難。何とか頑張ってニーナの仇を討つべきか、それともキャシー自身が幸せになることを最高の復讐と考えるべきか。果たして、キャシーの選択とは…？　性犯罪に対する社会の目と、傷ついた被害者の無念、事件が周囲の人々の人生にも与えた影響を描く、衝撃的な展開のサスペンス・スリラー。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

(3)