ＲＲＲ : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

ＲＲＲ(アールアールアール)

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原題：ＲＲＲ

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2021年製作インド　（179 min）

監督：S.S.ラージャマウリ　マッキー　バーフバリ２王の凱旋　バーフバリ伝説誕生　あなたがいてこそ
出演者：
NTR Jr. 　バードシャーテルグの皇帝
ラーム・チャラン　ランガスタラム
アーリヤー・バット

アジャイ・デーヴガン、シュリヤー・サラン、レイ・スティーヴンソン、アリソン・ドゥーディ

あらすじ：1920年、英国植民地時代のインド。　イギリス人総督の妻がゴーンド族の幼い少女マッリを気に入り、デリーの公邸へ連れ去った。　ゴーンド族のリーダーであるビームは、マッリ奪還のためアクタルと名を変えデリーの街に潜伏中。　それを知った英国政府は、インド人警察官ラーマに彼らの生け捕りを命じる。　2人は互いの素性を知らぬまま意気投合し、親友となった…。　アクション・エンターテインメント。

アカデミー賞歌曲賞　原案：V.ヴィジャエーンドラ・プラサード

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イギリス人への不満とインド独立への機運が高まっていた時代を背景にしています。　大群衆と警官の攻防戦、少年の救出劇、人間VS野獣の戦い、凄まじい拷問、脱出劇等、大掛かりなアクションの連続、そしてダンスと、パワフルな展開です。　伝説の闘士A・ラーマ・ラージュとコムラム・ビームをモデルに創作した、誇り高き英雄たちの戦いと友情の物語です。

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★★
本作のタイトル「RRR（アールアールアール）」は、監督と主演俳優2人の名前にある「R」を3つ重ねた仮題「トリプル・アール」から来ており、水、炎、蜂起、咆哮、反乱、怒り、戦争、血など、英語や南インドの各言語の単語に含まれる様々な「R」を合成させた意味も持っているのだという。確かに、全ての言葉がストーリーに盛り込まれている。

舞台は1920年、英国植民地時代のインド。イギリス領インド帝国（1858～1947）では、少数のイギリス人がインド人を支配していた。ヨーロッパの近代的な技術・教育・文化・制度がもたらされた半面、インドの伝統文化や慣習が崩れ、人権が軽んじられ、搾取され、イギリス人への不満が鬱積。しかし資金も武器もなく、真正面からぶつかっても勝ち目がない（第二次世界大戦後にイギリスから独立したが、植民地時代の影響はいまだに尾を引いている）。という時代を背景にしている。

主人公のモデルは、実在の人物A.ラーマ・ラージュ（1897か1898～1924）とコムラム・ビーム（1900か1901～1940）。共にインド独立運動の英雄である2人がもし出会っていたらという発想から生まれたフィクション。インドの2大叙事詩の英雄、「ラーマーヤナ」のラーマ王子（妻はシータ）と「マハーバーラタ」の次男ビーマのイメージも重ねられているそうだ。実際の独立運動ではなく、若き日の2人の出会いが後の行動に結びついたという青春ドラマである。

さて、反英運動の炎が各地で徐々に燃え上がっていた頃、インド帝国総督スコット・バクストン（レイ・スティーヴンソン）の妻キャサリン（アリソン・ドゥーディ）が、ゴーンド族の幼い少女マッリを気に入り、数枚のコインを投げただけで両親に何の説明もせずデリーの公邸へ連れ去ってしまった。まさに人権無視。当時のインド人の怒りと無念を伝えるかのように、総督夫婦の冷酷非道で残虐な振る舞いが、その後も繰り返し描かれている。

ゴーンド族リーダーの若者ビーム（NTR Jr.）は、アクタルと名を変えデリーの街に仲間たちと集結しマッリ奪還の道を探っていた。計画を知った英国政府は、インド人警察官ラーマ（ラーム・チャラン）に彼らの生け捕りを命じる。秘めた大義のため出世を目指していたラーマは、警官の身分を隠し市中に潜伏するゴーンド族を追う。よほどの大手柄を立てないと、インド人は昇進できないからだ。街で出会ったビームとラーマは、互いの素性を知らぬまま意気投合し、義兄弟のように信頼を深めてゆく…。

インド映画史上最大の製作費7200万ドル（約97 億円）をかけたというだけあって、アクションシーンの規模が大掛かりですごすぎる！　無数の大群衆と警官一人の凄まじい攻防戦、少年の救出劇での連携プレー、人間VS野獣の神がかり的な戦い、サーカス並みの脱走シーン等、頭数だけでも尋常ではなく、拷問シーンは残酷極まりない。一方、口直しのように突然やって来るダンスシーンは、目にも鮮やかで楽しいひととき。もちろん、美女とのロマンスも盛り込まれている。自由を求めて戦った、誇り高き英雄たちの信念と友情の物語。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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