映画ひみつのアッコちゃん : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

映画ひみつのアッコちゃん

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(C)赤塚不二夫／2012「映画ひみつのアッコちゃん」製作委員会
DVD \4,800(税抜)2013/3/16発売：バップ

2012年製作日　（120 min）

監督：川村泰祐　のだめカンタービレ最終楽章後編　海月姫　こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ！　Ｌ・ＤＫ
出演者：
綾瀬はるか　海街diary 　リボルバー・リリー　高台家の人々　今夜、ロマンス劇場で
岡田将生　ゆきてかへらぬ公　ゴールド・ボーイ　ラストマイル近　重力ピエロ
香川照之(市川中車) 　フリック　トウキョウソナタ　ゆれる　劔岳点の記

あらすじ：10歳の小学生アッコこと加賀美あつ子は、ある日、鏡の精から秘密の呪文を唱えればなりたいものに変身できるという“魔法のコンパクト”をもらい、大人の女性に大変身する。　女子大生として老舗化粧品会社・赤塚でアルバイトを始めたアッコは、会社を立て直そうと頑張っている企画開発室のエリート社員・早瀬尚人に協力しようと、魔法の力を借りることに…。　ファンタジーアニメ実写劇場版。

原作：赤塚不二夫　主題歌：YUKI『わたしの願い事』

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1962年から雑誌「りぼん」に連載された赤塚不二夫のコミック「ひみつのアッコちゃん」は、1969年以降テレビアニメとしても放送され大人気となりました。　小学5年生なのにママの化粧品を借りてメイクするのが大好きな、ちょっとおませな女の子アッコ。　早く大人になりたいと思っていたけれど、いざ変身してみると、大人と子どもの世界のあまりの違いにビックリ！　夢見る少女アッコが大人の世界で奇跡を起こす、キュートなコメディです。

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★
「秘密のアッコちゃん」は赤塚不二夫原作のコミックで、何度も再放送もされた人気TVアニメ。あいにく私は見たことがないが、アッコちゃんが鏡で変身する小学生だということは知っていた。つまり綾瀬はるかは小学生を演じているのだ。もちろん本当の小学生の姿は子役（吉田里琴）が演じているが、アッコが大人に変身すると綾瀬はるかになるのである。

外見は大人だが中身は小学生のアッコは、女優・綾瀬はるかにピッタリだ。全体としては良い作品であっても、役のイメージに合わない俳優が出てくると、演技が上手くても白けてしまう。そういう点では綾瀬はるかと岡田将生が適役だったお蔭で、アニメが実写になった時の多少の違和感や大げさな動き、あり得ない展開も全く気にならなかった。スクリーンの前で鏡の魔法にかかってみようという気になれるのだ。

母親が化粧をする姿というのは、子どもにとって、初めて目にする“変身”である。アッコも、女子大生に変身した彼女のアルバイト先の若い上司・尚人（岡田将生）も、母親が化粧で変わる姿に憧れて化粧品に興味を持った。アッコは母親の口紅を持ち出すほどオシャレやメイクが大好きな女の子なので、鏡の精（香川照之）から魔法のコンパクトをプレゼントされてからは、憧れていた大人の女性への変身コスプレに夢中になる。一方、尚人は女性を変身させる側の化粧品開発の仕事に就いた。

アッコと尚人の、時代に取り残された老舗化粧品会社・赤塚の変身大作戦は、小学生目線で描かれる企業立て直し物語だ。会社全体から見れば派閥抗争など意味がないという嘆きを大人が語れば青臭い話になるが、子どもが批判すれば本質を突いた「目からウロコ」の指摘に変身する。

中身は小学生のまんまの女子大生アッコのドジな失敗や、お節介が裏目に出る大騒動、それに気づかない尚人の熱血ハンサム社員ぶり、二人のつかず離れずの淡いラブ・ストーリーはまさにコミックの世界。観客をキラキラした夢の世界へ引き込む力があるカップルである。

ラストはかなりロマンティックで、「ひみつのアッコちゃん」はギャグ・コメディーからラブ・ファンタジーに変身する。子どもが大人に成長することや男女が出会って恋人や夫婦となるのは、現実世界の変身マジックである。鏡があってもなくてもハッピーな魔法は存在することを教えてくれる、キュートなお薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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