ザ・ファブル殺さない殺し屋 : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

ザ・ファブル殺さない殺し屋

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2020年製作日　（130 min）

監督：江口カン　ザ・ファブル　劇場版めんたいぴりり
出演者：
岡田准一　フライ，ダディ，フライ　天地明察　永遠の0 　陰日向に咲く
木村文乃　七人の秘書 THE MOVIE 　BLUE/ブルー　ザ・ファブル　羊の木
平手友梨奈　響 HIBIKI 　さんかく窓の外側は夜

安藤政信、堤真一、佐藤浩市、安田顕

あらすじ：1年間、一般人“佐藤アキラ”として“普通”に生きることを命じられている伝説の殺し屋“ファブル”は、＜プロの普通＞を極めるためバイト生活を送っている。　一方、裏の顔を持つNPO代表・宇津帆は、凄腕の殺し屋・鈴木と共に、因縁の敵・ファブルへの復讐を果たそうとしていた。　そんな時、アキラは、車椅子の少女ヒナコと再会する…。　アクション・コメディ第2弾。

主題歌：レディー・ガガ＆リアナ・グランデ『レイン・オン・ミー』

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バイト先にはゆるーい空気が漂っていますが、引き続きのんびりと“普通の生活”なんて送っていられないファブル。　冒頭のカーアクションやクライマックスの“足場崩し”等、ド派手なアクションで楽しませてくれます。　前作よりダークでありながら爽快感があり、すべてにおいてスケール・アップしています！

≪ザ・ファブル≫シリーズ
『ザ・ファブル』、『ザ・ファブル殺さない殺し屋』

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★★
本作は2019年公開「ザ・ファブル」の続編である。どんな相手も6秒以内に仕留める伝説の殺し屋“ファブル（寓話）”（岡田准一）は、ボス（佐藤浩市）から「1年間、誰も殺さず“普通に”生きろ」という厳命を受けた。“佐藤アキラ”という偽名になったファブルは、大阪で時給900円のアルバイト生活中。殺しの相棒で天才的な記憶力の持ち主ヨウコ（木村文乃）は、妹という設定で近所に暮らす。堅気の生活を知らないアキラが慣れぬ“普通”の生活に戸惑う様子や、襲われても“殺してはいけない”ルールに縛られる姿に、大いに笑わせられたのが前作。

本作は前作よりもダークかつシリアスで、引き続き“普通の生活”とはかけ離れた日常が待っていた。胡散臭い「子供たちを危険から守るNPO団体」の代表・宇津帆（堤真一）は、プロの殺し屋・鈴木（安藤政信）を雇ってゆすりと殺しで儲けている凶悪犯。宇津帆は顔も分からぬファブルが近所に潜伏中だと知り、殺された弟の復讐を誓う。宇津帆の偽善活動に利用されている車椅子の美少女ヒナコ（平手友梨奈）は、4年前のファブルの仕事に巻き込まれ重傷を負ったが、彼女もファブルのことは何も知らない。偶然再会したヒナコに「変なオジサン」扱いをされながら、公園で車椅子から立ち上がろうとする様子を見守るファブル。相変わらずポーカーフェイスだが、ちょっぴり“普通の人間”としての温かさが感じられた。

ファブル＝アキラのバイト先の小さなデザイン会社“オクトパス”のオトボケ社長・田高田（佐藤二朗）と同僚のワケあり美女ミサキ（山本美月）は、異常に世間知らずなアキラを変な奴と感じつつも仲間として接してくれている。ただ、ミサキに惚れている社員・貝沼（好井まさお）だけはアキラを敵視。アキラ本人はニコリともしないが、笑えるシーン多し！　“オクトパス”はファブルにとってリハビリ更生施設のようなもので、ここだけゆるーい空気が漂っている。もうひとつのお笑い担当組・真黒カンパニーの出番が少なかったのが、個人的には残念。

何と言っても、注目はアクション・シーン。冒頭カーアクションでの忍者のようなファブルにも驚かされたが、クライマックスの大規模団地をぶっ壊しながら駆け巡る“足場崩し”は、まるでハリウッド映画のようで臨場感たっぷり。主演の岡田准一はアクションのほとんどを自分で演じ、全体のアクション指導まで行ったということで、アクションにかける情熱が伝わって来る。また、宇津帆組の殺しにはエグさが、ヨウコと鈴木のバトルには色っぽさが、アキラの格闘には抜け感があり、バリエーションも楽しめる。

超一流の殺し屋でありながら、どんな強敵も殺さない、決して殺してはいけないファブル。今回はヒナコの登場で、ファブルの現役時代の顔とスキルをたっぷり見せてもらうことができた。殺しの実績がありすぎるだけに、敵はいくらでもいるはず。ファブルの感情の変化も楽しみだし、次回作にも大いに期待したい。ストーリー、笑い、ほのぼのムード、アクション、スケール感、全てにおいて前作を上回る爽快なアクション・コメディ。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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