Michael/マイケル
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原題:MICHAEL
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6月12日より全国公開中
(C)(R), TM & (C) 2026 Lions Gate Entertainment Inc.
配給:キノフィルムズ
2026年製作 英・米 (127 min)
監督:
アントワーン・フークア
エンド・オブ・ホワイトハウス
イコライザー
THE FINAL
ティアーズ・オブ・ザ・サン
イコライザー2
出演者:
ジャファー・ジャクソン
ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ
コールマン・ドミンゴ
デッドマンズ・ワイヤー
公
シンシン
/SING SING
ビール・ストリートの恋人たち
カラーパープル
ニア・ロング
、
ケンドリック・サンプソン
、
マイルズ・テラー
、
ローラ・ハリアー
あらすじ:
圧倒的な歌唱力と革新的なダンスパフォーマンスで、アーティストの枠を超え、全世界的なアイコンとなった“キング・オブ・ポップ”=マイケル・ジャクソン。 幼いころから歌い続けていた彼は、野心家の父の厳しい指導の下、兄弟グループ“ジャクソン5”としてデビューし、スターダムを駆け上がっていく。 孤独と重圧の中、まだ少年だった彼を支え続けたのは母キャサリン。 やがてマイケルは、ソロアーティストとして前人未踏の音楽的創造性を爆発させていく…。 実話から生まれた音楽ヒューマンドラマ。
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≪参考作品≫
『ムーンウォーカー』(1988年製作)
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年製作)
『マイケル・ジャクソン
キング・オブ・ポップの素顔
』(2010年製作)
『Michael/マイケル』(2026年製作)
<スタッフ厳選 超お薦め映画作品!>
★★★★★
世界を熱狂させたエンターテイナー“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソン(1958〜2009年:アメリカ)。レコード売上、グラミー賞、ギネスブックなど、数字の上での記録はもちろん、誰もが知る数々のヒット曲のリズム、ムーンウォークをはじめとする独特のダンス、ブームを巻き起こした個性的なファッションなどを生み出した、唯一無二のアーティストの半生を辿る映画が作られた。
主演を務めるのは、マイケルの兄(ジャクソン家の三男)ジャーメイン・ジャクソン(1954年〜)の息子ジャファー・ジャクソン(1996年〜)。ダンサーや歌手として活動していたが、映画出演は本作が初めて。偉大過ぎる叔父マイケルを演じる重圧は相当なものだったろう。
トレーニングに約2年かけ、表情や仕草、話し方、声も、徹底的に研究を重ねたとのこと。ムーンウォークや、斜め45度ゼロ・グラヴィティのダンスも見事に再現されている。歌声はマイケルとミックスされている部分もあるらしいが、ジャファー自身の歌唱力も素晴らしく、全身全霊で演じている。ドキュメンタリー映画ではないので、マイケルに似ているのは嬉しいが完全コピーである必要はない。
さて、アメリカ、インディアナ州の工業都市ゲーリーで暮らすジャクソン家の家長ジョセフ(コールマン・ドミンゴ)は、製鉄会社に勤めながら音楽活動もしていた。息子たちに音楽のスパルタ教育を施し、「ジャクソン5(後にジャクソンズに改名)」というビッグな兄弟バンドに育て上げたプロデュース力は素晴らしかったが、コワモテで子への体罰は当たり前。幼いマイケル(子役ジュリアーノ・ヴァルディ:歌の上手さと演技にビックリ!)には遊ぶ暇もなかった。
しかしその甲斐あって、9歳でデビューしたマイケルは、やがて一家の大黒柱となっていく。彼の支えは、母キャサリン(ニア・ロング)。プロではないが彼女も音楽好きで、夫と違って優しい性格であり、成人した9人の子がすべてミュージシャンという芸能一家の礎を築いた。
両親、特に父親との関係に比べて、ジャクソン5をはじめとする9人の兄弟姉妹との関係や、数々のスキャンダル疑惑についてはほとんど触れられていない。ジャクソン・ファミリーの協力あってこその作品だし、法的制約や、大人の事情もあったのだろう。美化されていると言う人もいるかもしれない。
とはいえ、あくまでもマイケルが主人公なのであり、今さら真相を確かめようもないゴシップで伝説のスターの名を汚す必要はないと、マイケルのファンなら思うはずだ。続編に含みをもたせているので、全体的な評価は次作を観てから考えればよい。
本作は幼いマイケルがアイドルを卒業して、アーティストとしての才能を開花させ、兄弟バンドやステージパパから完全に独立するまでの半生を描いている。「ビリー・ジーン」「スリラー」などのヒット曲を歌ったり、映画的なミュージックビデオを撮影したり、コンサートで観客に語りかけるシーン等にはワクワクさせられる。
普通の子ども時代を過ごせないまま大人になったマイケルの動物好き、子ども好きのエピソードは微笑ましい。まだ黒人への差別があった時代に、メディアにおけるタブーを打ち破った功績も大きい。後に鎮痛剤依存に陥らせるきっかけとなったCM撮影時の事故は残念であり、早すぎる死も悔やまれる。マイケルのヒット曲とダンスパフォーマンスを反芻しながら映画館を後にできる、後味の良い音楽ヒューマンドラマ。お薦め作品だ。
(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)
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