スター・トレックイントゥ・ダークネス : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

スター・トレックイントゥ・ダークネス

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原題：STAR TREK INTO DARKNESS

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(C)2013 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. STAR TREK and related marks and logos are trademarks of CBS Studios Inc. TM, (R) & Copyright (c) 2014 by Paramount Pictures.
DVD \4,700(税抜)2014/1/8・ブルーレイ&DVDセット発売：パラマウントジャパン

2013年製作米　（132 min）

監督：J・J・エイブラムズ　スター・トレック　スター・ウォーズフォースの覚醒　 M:i:III 　スター・ウォーズスカイウォーカーの夜明け
出演者：
クリス・パイン　スター・トレック　ザ・ブリザード　スター・トレック BEYOND 　アンストッパブル
ザカリー・クイント　スター・トレック　スター・トレック BEYOND 　スノーデン
ゾーイ・サルダナ　アバターウェイ・オブ・ウォーター　スター・トレック　ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー　アバター

ベネディクト・カンバーバッチ、サイモン・ペッグ、アリス・イヴ、ジョン・チョー

あらすじ：西暦2259年。　地球では平和が続いていたが、突然のテロ攻撃を受け、宇宙艦隊本部は多数の死傷者を出してしまった。　犯人は謎の艦隊士官ジョン・ハリソン。　カークたちUSSエンタープライズ号のクルーたちは、ハリソンの逃亡先であるクリンゴン人の故郷・惑星クロノスへ出撃するのだが…。　SFファンタジー23世紀新シリーズ第2弾。

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直感と良心に従って行動する若き船長カークと、論理性と合理性を優先させる副長スポックの性格の違いは、お楽しみの一つでもありますが、今回はそれがクルーたちの信頼関係を揺るがすことに。　部下の安全を確保しつつも、臨機応変に行動して結果を出さなければならない、リーダーとしての資質が問われる宇宙規模の攻防戦。　対峙する悪のリーダー、ハリソンのカリスマ性にも引き込まれます。

≪スター・トレック≫シリーズ
＜TV版『宇宙大作戦』のカーク、スポックらが活躍。　23世紀が舞台。＞
『スター・トレック（1979年製作）』、『スター・トレック2　カーンの逆襲』
『スター・トレック3　ミスター・スポックを探せ！』、『スター・トレック4　故郷への長い道』
『スター・トレック5　新たなる未知へ』、『スター・トレック6　未知の世界』

＜ピカードらが活躍する新スター・トレックシリーズ。　24世紀が舞台。＞
『スター・トレック　ジェネレーションズ』、『スター・トレック　ファースト・コンタクト』
『スター・トレック　叛乱』、『スター・トレック　ネメシス』

＜若き日のカーク、スポックらの活躍を描く。　23世紀が舞台。＞
『スター・トレック（2009年製作）』、『スター・トレックイントゥ・ダークネス』
『スター・トレック BEYOND』

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★★
過去に製作されて完結したシリーズのエピソード・ゼロとかネオとかが大はやりだ。完結してからかなりの年数が経ってから続編が作られると、公開前にもう一回DVDで過去作を復習しなければ話についていけないのではないかと身構えてしまうが、第1話が始まる前のエピソード・ゼロなら、前の話をすっかり忘れてしまっていても、気楽に映画館へ見に行ける。気に入ったら、過去のシリーズ作品をまとめて観ればいいのだから。本作は、カーク船長の青年時代を描く新シリーズの2作目。記憶力がない私は前作すら既に忘れてしまっているくらいなのだが、楽しく観ることができた。

宇宙で探査活動中のカーク（クリス・パイン）率いるUSSエンタープライズ号のクルーたちは、心身ともに元気で互いに信頼し合っており、抜群のチームワークで日々の業務をこなしている。職場の雰囲気が良ければ、士気も上がり、業務成績も上がる。カークは管理職としても自分は一人前だと自信満々だが、父親的存在の前船長パイク提督（ブルース・グリーンウッド）から見れば、まだまだヒヨっこの青二才である。

毎日がアクシデントの連続である宇宙航海中、常に直感と良心に従って行動する熱血漢カークと、自分の命が危なくても論理性と合理性を優先させる冷静沈着な副長スポック（ザッカリー・クイント）の性格の違いは、お楽しみの一つである。「どんな手段を使ってでも、必ず仲間を救う。」主義のカークと、「その前に、そもそも仲間を危険にさらさない。」主義のスポック。最初は漫才のようで笑えるが、だんだんその違いが深刻になっていき、他のクルーたちとの信頼関係をも揺るがすことになってしまう。要するに、部下がついてこないのである。自分の命令に従わない部下を切るか、説得するか、歩み寄るか、いずれにせよ“管理職はツラいよ”なのだ。

今回、魅力的な悪役が登場する。驚異的な身体能力を持ち、頭の切れるハンサムな謎の男ジョン・ハリソン（ベネディクト・カンバーバッチ）。宇宙艦隊の基地や本部を破壊する凶悪犯だが、テロリストにも大義名分がある。あまりにカッコイイので、しばし彼が主役のように見えてしまうし、話を聞いているとついつい丸め込まれてしまいそうだ。彼は敵か味方か…？　カークの決断がクルーの、そして地球の運命を決める。クルーが従ってくれなければ、いくら船長でも一人では行動できない。果たしてカークについてくる部下はいるだろうか？

オリジナルの製作当時より撮影技術ははるかに進歩しているから、よりリアルなものが作れるのは当然だが、エンタープライズ号の内も外も、まさに本物という感じだ。超高解像度のIMAXカメラで撮影された、宇宙体感型3D映像は、ぜひ大きなスクリーンで観て頂きたい。米ローレンス・リバモア国立研究所のレーザー核融合発電（レーザー光で人工太陽を作り出す）の研究施設NIFでも撮影が行われたという。もはや現実がSF化している。遠い将来、全編オール宇宙ロケなんて作品も登場するかもしれない。その時まで地球が無事ならば…。

部下の安全を確保しつつも、臨機応変に行動して結果を出さなければならない、カークのリーダーとしての資質が問われる宇宙規模の攻防戦。夏休み、遠出しなくても宇宙旅行気分が味わえるお薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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