兵士たちが決死の覚悟で、ゾンビのように何度も再生するグロテスクな巨人と戦うシーンは見ごたえがある。立体機動装置を装着して飛び、急所を狙うのが今のところ最強の対巨人戦略。普通なら違和感を覚えることもあるワイヤーアクションが、本作の場合、全く不自然に感じられない。コミックより細部の動きが見やすくてわかりやすいと思う。豆粒のような兵士がピョーンと飛んで巨人に一撃を加えストンと着地する様は、おかしくもあるが、すこぶるカッコいい。熟練した飛び技を見せつけ、ハンサムで女に言い寄るシキシマ(長谷川博己)は、男の敵だが人類の希望。だがもっとすごい勇者が登場する…。既に9月19日の公開が決まっている続編「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD」も楽しみな、人類VS巨人アクション・バトル。お薦め作品だ。