ロスト・フライト : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

ロスト・フライト

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原題：PLANE

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2023年製作米　（107 min）

監督：ジャン・フランソワ・リシェ
出演者：
ジェラルド・バトラー　オペラ座の怪人　ハンターキラー潜航せよ　 300 　ロックンローラ
マイク・コルター　ミリオンダラー・ベイビー　 SKIN／スキン
トニー・ゴールドウィン　シックス・デイ　ザ・シークレットマン　ドリームプラン　メカニック

あらすじ：トレイルブレイザー社の旅客機119便は、東京を経由しシンガポールからホノルルへ向かっていた。　ベテランパイロットのトランス機長を含む乗員・乗客は17名で、移送中の犯罪者も含まれている。　予想していた悪天候の中、落雷でコントロールを失ったものの奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着。　しかし、そこは凶暴な反政府ゲリラが支配する世界最悪の無法地帯だった…。　サバイバル・アクション。　≪その事故は始まりに過ぎなかった…≫

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見知らぬジャングルに不時着するだけでもとんでもないことなのに、更なる命の危険が迫っています。　いったいどう切り抜ければよいのか？　コロナ禍を経てようやく海外旅行に行けるようになった今、浮かれた旅行気分に水を差すような緊急事態ですが、いつこんな目に遭うか分かりません。　ぜひ、こんな非常時に生き抜く参考にしてください！

＜スタッフ厳選超お薦め映画作品！＞
★★★★

コロナ禍の緊急事態宣言時は人通りもなく車もまばらでゴーストタウンのようだった銀座の交差点も、今は外国人観光客だらけ。レストランには行列が出来て大賑わい。日本から海外へ旅行する人も増え、国内外に活気が戻ってきた。しかし、新型コロナ感染のリスクは軽減したとはいえ、別の感染症も発生しているし、食中毒、自然災害や事故、銃乱射事件、紛争、テロや身代金目当ての誘拐など、様々なニュースを見聞きすると、いったいどこへ旅行すれば安全・安心なのかと思ってしまう。まあそれは運命だし、どこにいたって同じことかもしれないが。

本作の主人公は、実力派パイロットながらワケあって大手航空会社からLCC（格安航空会社）のトレイルブレイザー社へ移籍したブロディ・トランス（ジェラルド・バトラー）。悪天候が予想されたが、会社は経費削減を優先しフライトを指示する。東京を経由しシンガポールからホノルルへ向かう119便の乗員・乗客は、副操縦士サミュエル・デレ（ヨソン・アン）、客室乗務員ボニー・レイン（ダニエラ・ピネダ）、そして移送中の犯罪者ガスパール（マイク・コルター）を含む17名。

当初の不安は的中し、嵐に巻き込まれた119便は通信不能となりコントロールを失ってしまうが、奇跡的に墜落を免れ見知らぬジャングルに不時着する。喜んだのも束の間、そこはフィリピン南東部に位置するスールー諸島のホロ島。イスラム過激派の拠点の一つで反政府組織、ゲリラや海賊もいる無法地帯だった。実際のところ、この地域は日本の外務省ホームページでも危険度レベル3の渡航中止勧告地域となっている。わざわざ行く人もいないだろうが、不運にも119便はそんなところに降り立ってしまった。不時着で生き残った人々は、間髪を入れず再び命の危険にさらされることに…。

そこからどうなるのかは劇場で。まずは悪天候と知りながら飛行を指示した航空会社の責任。そして、会社に従わざるを得ないとはいえ、フライトを受け入れた機長の判断。落雷で予想以上に機体がダメージを受けた不運。機長と副操縦士の能力、パニック時の乗客・乗員の心理と行動、ゲリラと遭遇した時の対処、航空会社の危機対応、元軍人の危機管理担当者スカースデイル（トニー・ゴールドウィン）の救出作戦、家族の思い等、見どころ満載。私たち一般人が参考にすべきは、パニックへの対策だろう。どうすれば危険は回避できたのか？　万が一危機に陥ったらどうするか？　旅先で2重の危険にさらされた人々の恐怖を臨場感たっぷりに描くパニック・サバイバル。お薦め作品だ。

（象のロケット映画・ビデオ部　並木）

＜作品評価システム＞と＜高度マッチングシステム＞

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