映画評「光」(大森立嗣監督)
Excerpt(概要):★★★ 何が主題なのかも曖昧。純サスペンス映画であれば、暴力性の復活で終わっても良い。しかし、かなり文学性がある本作ではその先が解らないと困るのである。当方の理解力の問題がなきにしもあらずと思いつつ、作品自体に一定以上の問題があると言っても間違いないだろう。作者の狙いは不明ではあるものの、美花という女性は少女時代から妖婦で、信之は翻弄されてきたという感じではある。
Weblog(サイト)名 : プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] / Tracked : 2019年1月6日
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「光」:意図した不快感
Excerpt(概要):ジェフ・ミルズによるノイジーなテクノを使用した音楽も、相当に面妖。それを森の風景にかぶせたりして、不快感をあおります。役者たちもみな異様な演技をしていて、これまた不快感をどんどん上塗りしていきます。それはロケ地の選択から平田満のお尻へのズームインからぞっとする撲殺音まで、すべてにわたって意図された不快感なのでしょう。ちょっと乱調過ぎるというか、映画が破綻していると思えてならないのです。まあ、むしろそこを狙ったのかも知れませんが、だとしたら大江戸はそういうのが好きではないってことですね。
Weblog(サイト)名 : 大江戸時夫の東京温度 / Tracked : 2017年12月17日
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光〜意味の分からないひかり
Excerpt(概要): 島の自然の中で大きく育った木の幹が何気にか卑猥な感じがする。幹と幹の絡みが肉体が絡み合っているような。ましてやそんなところでレイプされた美花(長谷川京子)は。そこまではまあまあ良く、期待を持たせた。折に触れ、耳に不快な不協和音のBGM。輔も時折動物の咆哮のような独り言のような声をあげる。
Weblog(サイト)名 : 佐藤秀の徒然幻視録 / Tracked : 2017年11月29日
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『光』 冥府へと続く道しるべ
Excerpt(概要):怖いくらい冷たい目をした井浦新と、やけっぱちのように笑う瑛太のやりとりは緊張感があって見応えがあった。撲殺シーンでの効果音の使い方が結構怖くて、頭が潰れる音が一撃ごとに微妙に違ってくるように、断末魔のうめき声も悲痛さも増していくようだった。劇伴のテクノの使い方はかなり挑戦的な試みで、それがぴったりはまったかどうかは微妙なところだけれど、心意気はいいと思う。それから長谷川京子のラストの壊れた表情と、橋本マナミのおしりも見逃せない。
Weblog(サイト)名 : 映画批評的妄想覚え書き/日々是口実 / Tracked : 2017年11月29日
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