らせん:作品を観た感想(1)

らせん(1998)
★★★ 安藤の息子が水死するというのは、ちょうど呪いの力を封じ込めようと父親の伊熊平八郎が山村貞子を井戸に落として殺すのと符合していることに気付かされる。安藤の妻は夢の中で出てくるが、後ろ姿だけで顔を見せていない。この妻も貞子の母親、志津子を思わせ、彼ら家族が実は山村家の生まれ変わりのようなのだ。安藤も息子を我知らず水中に突き落としたのだろう。貞子の呪いの力を封じ込めるために。貞子の目的は自分が味わった恐怖を世界にばらまくことだった。未来予知できる高山は敢えて自分の息子を遺伝子操作で再生させない。それが残酷なことを知っているから。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年8月26日

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