虹の女神:作品を観た感想(5)

映画評「虹の女神 Rainbow Song」
★★★★ ヒロインに比べて主人公の印象は薄い。中でも8歳年上を隠して主人公に近づいて来る相田翔子のエピソードは内容に比して長すぎるが、ここでも彼の鈍感さと優柔不断さがよく表れてはいる。脚本の出来栄えが断然優れている本作では良い感じを出している。水たまりに水平の虹と共に二人が映り込むショットが素晴らしい。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2019年2月17日

虹の女神
★★★★★ あおいの妹(蒼井)が言う。「ばかだな、お姉ちゃん(上野)も岸田さん(市原)も」の一言。ほんまにそれに尽きる。あらすじを言えば1分で終わるのに何回も観てしまう。登場人物たちの不器用さが、はがゆいのに自然で胸がしめつけられる..。上野樹里の涙を溜める演技が残った。個人的に、岸田の惚れっ早いところとか、容量悪いところとか、人の言うこと全部真に受けちゃうダメっぷりは嫌いじゃない。ほんと「ばか」だけど…(笑) 岸田が気づかなかったのはあおいの気持ちじゃなくて、自分の気持ち。ほんと「ばかだよ」。
食はすべての源なり。
2011年6月16日

「虹の女神 Rainbow Song」 DVD
映画のキーワードである、情けなくてダメっぽい男を好きになる女の子の心理と、そういう女の子の心理に疎い男の子というのならその大元はこの作者の案によるものだろう。主役二人はキャスティングとしてはぴったり。市原隼人は本当にちょっと頼りなく鈍感でいつつ人間としては好かれても変じゃない男として合っていたし、何よりも上野樹里はしっかりしていながらも本当は頼りたい面もあるのに本心をうまく伝えられなかった女性を見事に演じていた。
しぇんて的風来坊ブログ
2009年9月23日

虹の女神 Rainbow Song
蒼井優さんが盲目の女性を演じた印象しか残っていなかったのですが、完全に主人公2人を食ってしまっていたのではないでしょうか。眼と表情の演技が素晴らしいです。
不動前Labs
2007年1月19日

[ 虹の女神 Rainbow Song ]2人を見守る蒼井優
目をひいたのは主人公のキャラクターのディテールとキャスティングのマッチングである。 優柔不断で鈍感で、根性なしという欠点だらけだが、それでもあおいや周囲の人たちや好きになる愛すべきキャラは市原しか出せなかっただろうし、不器用なヒロインであり、かつ居なくなるとみんなの心にぽっかりと穴があいてしまう存在というのは今なら上野樹里だけだろう。そして、本作のキーパーソンはなんと言っても妹・かな役の蒼井優だろう。彼女の存在がなければ、もしかしたら他とは変わらぬ恋愛映画だったかもしれない。
アロハ坊主の日がな一日
2006年12月3日

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