追憶:作品を観た感想(14)
映画評「追憶」(2017年)
★★★ 「天城越え」のような構成と内容だから、松本清張の香りも少し漂ってくるが、彼の小説あるいはその映画化に共通して見られる厳しさに欠ける。着想よろしく彼らの人生から重さは感じられるものの、脚本の詰めが甘く、物足りない。小栗が岡田を避けてまでも守りたかったものが判るくだり、というよりそのもの自体は表面的にはなかなか感銘的である。が、その前段たる、真犯人が判るまでの一連の流れがミステリーとして手抜きに過ぎる。上映時間が短くその過程の見応えがないので、親子の愛憎やその有無を通奏低音にして進められてきた人生行路の最終的な段階での感銘が上っ面に終わってしまうのである。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年4月15日
追憶
★★★★ 昭和を感じる映画でしたね。縦書きのエンドロールもそうだけど、音楽、ストーリーもそうでしたね。この古臭さが私は好きでしたけどね。刑事の篤を岡田准一、容疑者の啓太を小栗旬、被害者の悟を柄本佑が演じていたんだけど、映画はなんか結末があっさりすぎて、あらって感じでしたけど、みんな熱演で見ごたえありました。安藤サクラちゃんも、長澤まさみちゃんも、木村文乃ちゃんもすっぴんに近いかねすごいきれいだったな。映像が本当にきれいでたまらなかったな〜。
C’est joli ここちいい...
2017年10月12日
追憶
★★★★ 古き良き日本映画の重厚さを感じさせる映画で、懐かしくもあり、新鮮でもありました。日本らしい風景や、オープニングやエンディングにもこだわりがあります。心の奥深くに封印してきた過去と対峙していきます。見る側にはミステリアスだった過去や、その後の真相が解き明かされていき、気持ち良く見る事ができました。感涙でした。岡田准一くんは、刑事役が似合っていてかっこ良かったです。
Spice -映画・本・美術の日記-
2017年7月10日
追憶
美しい音楽と共に映し出される夕日の映像が心に穏やかな余韻を残すような作品でした。未来を感じられる展開とラストの美しい映像にほっとしました。観終った時、厳しい人生を生きてきた主人公たちの物語でしたけど、何故か穏やかな気持ちになった1本です。
とりあえず、コメントです
2017年6月28日
追憶
不孝な少年期を経た3人の、秘めた絆の物語でした。舞台となる、冬の富山の美しさ、荘厳で神秘的な日本海の映像もまた見所!登場人物たちの心情に寄り添いながらも美しい風景が、一層ドラマを盛り上げていました。女優陣はともかく、3少年の25年後を演じる岡田・小栗・柄本クンが嵌ってる。シンプルなストーリーと美しい色彩の映像。その映像美に優しい千住さんの音楽がプラスで、文字通り、目と心と耳で味わえた満足の1本でした。
to Heart
2017年5月20日
映画『追憶』かさぶたのような運命を愛が凌駕したような
私は、胸がいっぱいになってしまった。明日への希望が、沈む夕日に込められるのが美しい。人生のかさぶたがある人に、おススメです。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2017年5月20日
【映画】追憶
★★★★ 昔懐かしい作風に、やっぱりこう言う邦画も時々は見たいなと思わされた99分間でした。日本の伝統芸能的なこう言った映画も、今後何とか残していってもらえたらなと、劇中の夕陽を見ながらふとそんなことを考えてしまった作品でした。もっと掘り下げてほしい事象が多々見受けられたので、そこはもう少しじっくり描いても良かったような、でも何でもかんでも丁寧に描けば良いってものでもないですから、これはこれでって感じもしないではなかったですけど。豪華キャストの演技も見応えがありました。
ただただ映画を楽しんでる人のブログ
2017年5月19日
「追憶」
オープニング、海の荒波の風景が映し出され、「ザ・日本映画」の様相を呈している。富山を舞台とした作品である。富山と輪島と珠洲。北陸の美しい街を舞台にしているが、撮影監督が「劔岳」の木村大作であることで納得がいく。本当に素晴らしい。オーソドックスな作りで、コンパクトな尺の中必要以上の飾り気を排した手堅い演技陣が光る。「ザ・日本映画」として確かな手応えで存在する作品。
ここなつ映画レビュー
2017年5月17日
追憶
★★★★ 北陸の厳しい冬の海のように過酷な環境に置かれた子供たちが大人になっても、厳しい現実と向き合うドラマだ。原案と脚本の優秀さが光っていると思った。捜査本部がしっかりと組織されて、だんだんと真実に迫っていく。でも、観客は篤の立場で物語を見ていくのでハラハラドキドキが止まらない。ほとんど無駄なシーンはないし、子役の演技まで伏線になっている展開は見事だった。古い喫茶店をで啓太がショベルカーで屋根を壊すシーンは、印象に残る。
とらちゃんのゴロゴロ日記
2017年5月13日
追憶
★★ 設定はまずまずであり、舞台も、昨年クマネズミが車で行った輪島が中心でもあって、興味が湧いてきます。ですが、映像が古色蒼然としていて驚きました。あまりにもキチンきちんと律儀に撮られすぎていて、こうしたものを作るくらいなら、昔の映画をそのまま上映すれば済むのではと思ってしまいました。全体として、大袈裟に作られすぎているのでは、という印象を持ちました。ラストの光景は、岡田准一が主演した『海賊とよばれた男』のラストを彷彿とさせ、なかなか感動的なシーンとなっています。
映画的・絵画的・音楽的
2017年5月13日
「追憶」:オーソドックスな小品の味わい
なんで『追憶』なのかタイトルがピンと来ませんねえ。99分だし、なんか「小体(こてい)」なのです。思ったほど悪くありませんでしたよ。むしろ小品の良さを持った作品になっていました。途中まではどっちに転ぶか?って感じでしたが、終盤の良さでちょっといい佳品としてまとまりました。
大江戸時夫の東京温度
2017年5月11日
追憶
★★★★ 四方、川端、田所の3人の過去の出来事とその苦悩、そして愛する人を守りたいと思う気持と思いやりがとても伝わってくる作品でした。舞台となった富山のロケーションが素敵でした。漁港や情緒ある町並み、喫茶店だった場所からの眺めがきれいでした。
☆yukarinの映画鑑賞ぷらす日記☆
2017年5月8日
追憶(2017)〜予め外されていた梯子
実は本作の底流にあるのはコミュニケーション障害なのではと思えてしまう。
佐藤秀の徒然幻視録
2017年5月6日
岡田准一主演、映画「追憶」
主人公たち3人の幼なじみの哀しい運命の要となる女性を演じた安藤サクラの痛切な演技が強い印象を残す。サスペンスからヒューマンドラマへとなだれ込む物語を、じっくりとオーソドックスな語り口で描く。大自然の風景を生かした、木村大作カメラマンによる映像美も見もの。
エンタメで行こう。
2017年5月6日
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