愛を読むひと:作品を観た感想(57)
映画『愛を読むひと』本を読んでくれるのは、あの頃の“坊や”…
年上の女性と、年下の少年との出逢いは、アバンチュールではなかった。人間を完全にするものが愛ならば、彼女の心に芽生え、彼から与えられた愛は彼女を、少しでも、高みへと導いたと信じたい。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2019年9月29日
『愛を読むひと』'08・米・独
激しく心を揺さぶられた。その感情の中には、良い部分だけではなく、不快な感情もありましたが、そういう部分も含め心を動かす作品は、個人的に良い映画だと思います。アウシュビッツの看守だったという事でハンナが裁かれた。面会の会話から、1番許せなかったのは300人を見殺しにした事、それに対しハンナが罪悪感を感じてない事だと分かる。自業自得とは言え、不当に長い刑期で罪を償ったハンナに対し、あんな態度して一体、マイケルは何様のつもりやねん!彼女と同じ立場におったら、誰だって同じ事をしたし、たまたまハンナだっただけちゃうんか!
虎党 団塊ジュニアの日常
2010年7月15日
愛を読むひと
ケイト・ウインスレットが好きじゃないせいか、今ひとつでした。本を読まれていくうちに、、。というならまだしも、いきなり15歳の子供を誘惑して寝てしまうという心境がね、まずよくわかりません。彼女が自分の人生がかかっているのにも関わらず、何故それほどまでに秘密を恥ずかしがるというのもあまりよくわからなかったです。少年が、彼女の秘密に気づいて、それを言い出せなくて、贖罪として朗読テープを送るというのはわからなくもないですけれどね。邦題からすると、それは贖罪じゃなくて愛ということなんでしょうか?
映画、言いたい放題!
2010年2月18日
愛を読むひと/The Reader(映画/DVD)
★★★★★ 一筋縄ではいかないラブストーリー。ケイト・ウィンスレットの演技に拍手!泣けるけど、それは感動とかではなくて、ハンナのコンプレックスとプライドの葛藤と、その心を他人に理解してもらえないという悲しさが、画面を通して浮き彫りになっているからです。映画自体は、非常に巧くできていると思います。出来ればドイツ語で観たかった。そして、この映画は音楽も素晴らしい。ただ、邦題がやっぱし気に入らない。悲壮感が漂って悲しいので、あまりオススメはしませんけれども、観ておいてもイイと思われる一本であります。
映画を感じて考える
2010年2月13日
「愛を読むひと」(THE READER)
★★★ ダルドリー監督は、「愛する人が、何か恐ろしいことをしていたと知った時、愛し続けることができるのか」 としている。それは極めて難しいことであると思う。マイケルがハンナの戦争犯罪を知ってから、彼女への愛は停止状態になったと考える。刑務所でハンナと面会できる機会をもったマイケルは拒否し、20年間一度も彼女に会おうとはしなかった。獄中へ朗読のテープを送り続けたのも、愛に基づくものではなく、かつて愛した女性に対する責任感・義務感の表れでは..。いずれにしても戦争犯罪の被害者、加害者ともに地獄であったことを改めて認識させられる。
シネマ・ワンダーランド
2010年1月26日
愛を読むひと
さすがアカデミー賞受賞作でなかなか素晴らしく、なかでも、ハンナを演ずるケイト・ウィンスレットの演技は特筆すべきものがあります。特に、セリフではなく顔の表情とか体でその時々の心理状況を表している演技は迫真的でした。違和感があったのは、すべてドイツでの話ながら、何もかもが英語になってしまっているという点です。
映画的・絵画的・音楽的
2009年11月19日
映画[ 愛を読むひと ]1ページで終わった恋が、世代を超えて語り継がれる
マイケルがハンナの真実を知っていた上で、なぜ彼女を助けなかったのか? このあたりは、彼の心情的な部分が大きなウェイトを占めているだけに、原作そのままを映像にすると、非常にわかりにくいものになったはず。それを本作は非常にわかりやすく表現していた。マイケルもまた、同じように、誰にも言えない罪の意識を持っていたのだ。未来が見えるエンディングが心地よい。さすがスティーヴン・ダルドリー監督。裏切らないねえ。
アロハ坊主の日がな一日
2009年8月18日
『愛を読むひと』 痛々しいほどに美しい、けイト・ウィンスレットの演技…そして性。
年上の女性への憧れ、恋、初体験…ひと夏の思い出。その切なさと、絶望にも似た快楽が、きわめてリアルでそしてどろどろとした"若さゆえ"の想いをえぐり出す。そんな前半から、ナチス・ドイツの呪縛に絡まれた後半へと変換していくその対比! 解き明かされてゆく真実!それを受け止めなければならない宿命と、背負わなければならない運命。あまりにも重くずしんとくる。その感覚を受け止めることなしに、この映画は語れない。それだけ稀有で秀逸な…切なく酷いラブストーリーだ。
ketchup 36oz. on the table
2009年8月15日
愛を読むひと
交差した時間は短くても、ずっと心にその人の居場所がある・・追い出したい時もあるだろうし、大切にしまって、誰からも踏み込まれたくない時もあると思う。マイケルはハンナの為に朗読する事で、自分の心と向き合って共存させてたような気がしました。オスカーを受賞したケイト・ウィンスレットはさすが納得の演技! 彼女の秘密を考えると職業が限られるだろうし、彼女の罪は生きるためにそうしただけ・・と思う。奥の深い作品、いろんな人生を見てきた大人の方々にオススメします。
愛猫レオンとシネマな毎日
2009年7月21日
「愛を読むひと」
アメリカとドイツが制作し、イギリス人が集まって撮った100%ドイツ舞台の映画。登場人物の情報を非常に小出しにしていく傾向にあります。中盤でイライラしました。映画的にレベルが高いのですけど、かなり「アレ?」な部分が多い。映像的にも「その核心の部分は映像で見せてくれないんだ」とか「そのメイクはどうだろう」とか突っ込みたくなるところがあります。でも、とても洗練されている部分や、深みのあるシーンが用意されていることも事実です。
クマの巣
2009年7月15日
「愛を読むひと」キュートで切ない愛
ケイト・ウィンスレットの抑えた表情ひとつひとつが非常に生きている。劇中でも何度か年の差を実感する場面があるが、その度になんだか切なくなってしまう…。マイケルがハンナに「愛してる?」 と問いかけ、その時の絶妙な表情は複雑な気持ちを実によく現している。年老いたハンナに会いに行ったマイケルが、彼女の手を見てふと浮かべた表情を気付いてしまうシーンもまた切ない。愛していたからこそ言えなかった真実。ずっと愛していたのに、年の差を越えられなかった現実。
ノルウェー暮らし・イン・London
2009年7月10日
「愛を読む人」高潔で気品ある囚人
★★★★ 眩しい美しさが嘘みたいに身の回りに構わなくなった女の姿。そこまでして彼女が守りたかったもの。「そんなことで、自分の命まで懸けるなんて」 そんなふうに思いながらライドについて考えた、絶対に譲れないものを言うのだと。それにしても本を読んでもらって、それを聞いているときの彼女の顔が輝くのが本当に美しかった。こんな女性と知り合った主人公も、彼女に読んだ本を見かけるたび、甘くそして心を刺す痛みにしばし立ち止まるだろう。
soramove
2009年7月10日
愛を読むひと
★★★★ マイケルが下した選択。ハンナの秘密を守ってあげると言う点で愛を感じるし、犯してしまった罪について理解し、償って欲しい、という点にも愛を感じる☆ まぁハンナもある意味戦争の犠牲者と思うけど… ケイトが「そうするしかなかったのよ」っていうシーンも印象的!というかあのシーンはケイトの演技に圧巻!! 暗くて切ないお話ではあるけど、スゴイ深くて余韻にも浸れて、何年かたったらまた観たいと思えるような良作やった☆
Addict allcinema 映画レビュー
2009年7月10日
愛を読むひと 裁かれるべきはハンナだけか?
ハンナを追い込んでいったものは、あることを隠していた個人的なことのように描きながら、実は彼女の周辺の人々の卑怯な沈黙にあることを描いているのではなかろうか。映画が図らずも浮かび上がらせたのは、歴史の当事者とその背景にいる人々の沈黙である。判っていながら勇気を出せなかった人も含めての罪をあぶり出したのでは。知っていながら勇気を出すことが出来なかったマイケルは、その代表として描かれているのでは。
映画と出会う・世界が変わる
2009年7月5日
『愛を読むひと』 試写会鑑賞
★★★ ハンナが抱える秘密は彼女には何よりも守らなくてはいけないものだったんですよね。昇進のチャンスに仕事を変え、好きな人の前からも姿を消す、罪だって被る。そこまでして秘密を守りたいハンナの気持ちがわかったからこそ、彼女の罪を救えるのは自分だけだとわかっていながら、マイケルは秘密を漏らすことができなかった。人に心を開けなくなってしまったマイケルにとっては、ただ感情的に突っ走った若かりし恋から、時を経て無償の愛へと変わった。
映画な日々。読書な日々。
2009年7月3日
「愛を読むひと」で久々のレナ・オリンに感動!
最も驚いたのはレナ・オリンの出演であった。[蜘蛛女]に登場する女殺し屋は、これまで映画に登場した悪女のうちでもトップクラスであると思う。その殺し屋を演じていたのがレナ・オリン。スウェーデン出身の女優。最近あまり見なくなったと思っていたら、この作品で登場。出演場面は少ないが、圧倒的な存在感。主役をはれる女優であると思うのだが、このような女優を主役クラスで使えないというのがハリウッド映画の弱点?
映画と出会う・世界が変わる
2009年7月3日
愛を読むひと (2008)
★★★★ ハンナは愚直なまでに我が道を行く人なんではないかと…"察する"という事が出来ない人だったんでしょうね。裁判では自分が不利になることをベラベラと喋り、ソレを言ったらその先自分がどうなるか?周りの人にどんな影響がでるのか? 出所間近になって初めて面会したマイケルですが思った以上に残念な結果に、、そして2人の間に微妙な空気が…そこだけは"察した"ようです。重い話です。"愛の物語"で間違いないんですが、いろんな解釈が出来てしまう。
カタヤマ 無断でブログ
2009年7月2日
愛を読むひと・・・・・評価額1650円
★★★★ ごく普通の市民の持つ戦争の歴史。二人だけが知るハンナの「秘密」は、彼女を無罪に出来るかもしれない事だが、あくまでも誇り高い彼女はその事実に口を噤む事を選び、マイケルもまた彼女を愛した男として一つの選択をする。骨太なテーマを内包した歴史ドラマであり、切ない愛を描いた人間ドラマでもある。観た人の心に長く余韻を残す力作である事は間違いない。ただ、ハンナがひた隠す「秘密」が、一生の自由と引き換えにするほどかと言うと疑問だ。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2009年7月2日
愛を読むひと
内容的には年の差の恋愛でネックになるのがあの事だけど、ドイツ風のムードはすごく良かったけど、さざなみ系のとりわけ盛り上がりが無いので、さーっと始まりさーっと終わってしまった。[君に読む物語] とかその手とはちょっと違うのでご注意を。
映画君の毎日
2009年7月1日
「愛を読むひと」
心に深く沁み込むような、本当の意味での"愛"が静かに伝ってくる、期待通りの秀作でした。この映画を観て感じたのは、"人間というものは複雑な生き物であること"。そして"得てして人生とはままならないものであること"。それでも大切な人のために何ができるのか?…そんなメッセージが真摯に伝わってくる作品でした。
RAY's Favorites
2009年7月1日
愛を読むひと
人を裁くことは何と難しいことか。人を許すことは何と難しいことか。そして、人を愛することは何と難しいことなのか。マイケルはハンナを裁くことも、許すこともできない。でも、せめて彼女の生きるよすがになることはできる。せめて彼女の罪と痛みに寄り添うことはできる。マイケルなりに歴史に対して、誠実に向き合おうとする思いに心打たれ、ほのかな希望の灯を見た気がした。
INTRO
2009年6月30日
愛を読むひと
★★★ 人に隠したい秘密は個人によって違うため、ハンナにとっては一大事だったのでしょう。ハンナは期懲役を受けることとなり、それを抵抗せずに受け入る一方、コンプレックスを分かっていながらも、何もできずに涙を流すマイケルの姿がとても切なかったです。涙を流すほどではなかったものの、とても深みがあり、余韻の残る作品でした。年が離れた男女のラブストーリーでもありますが、歴史を見つめる作品でもありました。
必見!ミスターシネマの最新映画!
2009年6月29日
『愛を読むひと』を観たぞ〜!
彼女が隠し通そうとした秘密がそれほどガツンと響いてくるようなものではなかったのです。お気楽な人間には理解出来ない、彼女がそうならざる負えない"何か"があったんでしょうね。しかし、彼女の芯の強さと確固とした生き様には、100%理解できないまでも戦争が生んだ悲劇を感じ、心が揺さぶられる思いがしました。ラストの決断はあれで良かったのでしょうか。時を経てからもう一度観たいと思える、味わい深い映画でありました。
おきらく楽天 映画生活
2009年6月29日
映画『愛を読むひと』を観た感想
★★★★★ マイケルが大学生になってハンナと再会する。ハンナはナチス協力者として被告席にいた…。これはちょっと納得いかなかった。ハンナを救う方法はあったんじゃないかと思う。マイケルは行動する男にはなれなかった。。再会のシーンは秀逸だった。どちらも名演技。素晴らしい。これからもマイケルは悩み続けるだろうけど、彼は「愛を読む」ことで行動する男に生まれ変わった。重いテーマだけど、感動作品だった。
映画初日鑑賞妻
2009年6月29日
『愛を読むひと』
★★★★ マイケルは表向き幸せそうに繕っていたものの、心底にはハンナの影を消せずにいた。ハンナはが投獄させられた要因となったあの報告書は誰かの陰謀。ということがわかっても、彼女の心にあるのはマイケルへの思いと、最後まで自分を信じてくれたメイザー。このレナ・オリンの演技が地味ながら凄くいい。ケイトも年下の男の恋愛を心の中で否定と肯定の葛藤を続けた演技、同様に年老いた彼女への本来の愛の置き所を葛藤するをレイフ・ファインズも素晴らしい。
京の昼寝〜♪
2009年6月29日
愛を読むひと
彼女の隠したい秘密。それは他人からの罪のおしつけを実際にはしてないといっても隠し通して生きなければいけなかった、苛酷な成人するまでの家庭環境を想像させる。それを感じ取ってしまったとき、証言する行動で彼女のプライドをこわしてまで罪を軽くすべきか彼女の心情を理解して、囚人として罪を償わせるべきか悩む彼。これが選択としてよかったのか疑問ではあるが、彼は最初の恋に自分なりの終止符をうったのだろう…。
なりゆき散策日記
2009年6月29日
【愛を読むひと】☆ケイト・ウィンスレット☆レイフ・ファインズ
泣きました。後半から涙が溢れスクリーンがぼやけてしまいました。あの時代、あの場所で…彼女も裁判官に問いかけてましたが、「あなたなら、どうしましたか?」と。同じ罪で裁かれている女性達がハンナに罪を被せた時も、有り得なかったはずなのに…。そしてラストに向かってまたまた号泣でした。ハンナの生きる糧は…。ケイトの主演女優賞は納得の演技でした。レイフ・ファインズも静かに切なく深みのある演技で素晴らしかったです。
猫とHidamariで
2009年6月29日
愛を読むひと
彼女は何を恐れ、何から逃げたのか? 今日を生きることに精一杯だった36歳のあの日、少年と出会い、安らぎと楽しみを得たのに、それを捨てでも口にすることはできなかった…。彼女の「秘密」と彼の「良識」 彼女への愛と、超えられない壁に苦悩し続けるマイケルの人生。。。ひとつの出会いから語られるその朗読者の人生。ドイツに生まれた為に辿ってしまった不器用な女の切ない人生。心をつかまれ一気に読んでしまった本のような、満足感がありました。
to Heart
2009年6月28日
愛を読むひと
★★★★ 唯一証言できそうな人間は事実上マイケルしかいなかった。彼はできなかった。彼もまた"秘密"があり、その葛藤で立ち往生してしまう。ハンナは生涯、自分の弱点に苦しむが、マイケルもまた悔恨から人嫌いになり、妻に離婚され娘とも疎遠になる。イラーナ・マーターがハンナを打ち負かし"強者"となってしまった皮肉が描かれる。弁護士になってもマイケルはついに最後までハンナを弁護することができなかった。三者の悲劇の交錯があまりにも痛々しい。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年6月26日
愛を読むひと
このマイケルという少年は彼女が忽然と姿を消したことに深く傷つくほど繊細で、その後にうまく同年代の異性に心を開くことができず、結婚生活もうまくいかなかったことが暗示されています。彼はその感情を昔のままに引きずっているように思えました。だから、かつて唯一彼女からせがまれた朗読をひたすらテープに吹き込むほかなかったのです。受け手に考えさせるという意味で、心に残る作品でした。
音次郎の夏炉冬扇
2009年6月26日
「愛を読むひと」 繰り返し語られるべきこと
他の看守たちは有期刑となる中、彼女だけが無期刑の判決を受ける。彼女の罪はそれだけ重いものだったのだろうか。そうではないということを証明することは可能だったにもかかわらず、あえて罪を被るのである。20歳以上も年上の女性に夢中になる思春期の青年という序盤は、伏線として必要な展開でもある。でも、空き缶の件などもうひとつ意味がわからないところがあったのが残念。
ももたろうサブライ
2009年6月26日
愛を読むひと THE READER
弁護士になったマイケルは少年時代にハンナに読んで聞かせていた本を、テープに録音して獄中のハンナに届ける。罪滅ぼしのつもりだった。マイケルの人生は戦争という亡霊に取り付かれた重荷を背負ってしまったのだ。収監から20年、二人が面会するシーンで、マイケルの態度は冷たすぎる。おそらく、ハンナが看守になったのも彼女の秘密が原因だと思う。そして、ハンナの選んだことは精神的な病気になっていたからだ。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2009年6月26日
☆愛を読むひと(2008)☆
★★★★ 裁かれている彼女は毅然とした態度で、自分がどうして裁かれるのかがわかっていないようにも思えました。彼女にしてみれば、自分の仕事をルールに従って真面目にこなしただけです。彼女は自分がしていたことを本当には理解していなかったんだと思います。貧しい階層の人間であって、生き抜くために仕事をしていただけなのです。彼女は加害者でしたが、第二次世界大戦という背景を背負って生きなければならなかったドイツ人の被害者でもあったと感じました。
CinemaCollection
2009年6月26日
愛を読むひと
本作の主人公は誰が何と言おうとマイケルよ。最大の功労者は、若いマイケルを演じたデヴィッド・クロスだと思いました。これは今後が楽しみでなりません。21歳年上の女性にどんどん惹かれていくひたむきさ、初々しさ、実直さ、そして未熟さ。どの場面でも、微妙な表情を演じ分けていたように思います。マイケルの人生を通して色々と感じる部分があり、面白く鑑賞できました。
映画通の部屋
2009年6月25日
愛を読むひと [映画]
★★★ すごく良かったとまではいかなかったです。15歳の少年に手を付ける21歳も年上のハンナの気が知れんわ。とは言っても、マイケルが無期懲役になったハンナのために朗読したテープを送り続けるところは、なんて健気なんだーと。こんなに人生狂わされるのにと思いつつ、うるうるっときましたけどね。一夏の恋みたいなもんかと思っとりましたが戦争が絡んでいたとは…。このへんは普通の恋愛映画とは違って良かったかもです。
映画鑑賞☆日記・・・
2009年6月25日
愛を読むひと
★★★★★ ケイト・ウィンスレットお見事と拍手を贈りたい!!難しい役にもかかわらず36歳から66歳までを演じ切っていました。二人の蜜月はハンナの失踪で幕を閉じます。仕事では昇進が決まっていた彼女がなぜ急にマイケルの前から姿を消してしまったのか?その答えは、8年後マイケルが法学生になった時わかりました。ハンナは"ある秘密""を守るため大罪を受け入れる。哀しくて儚い、でも限りなく純粋な二人の愛に心打たれた。
映画道
2009年6月25日
愛を読むひと
ハンナの法廷での受け答えのシーンは、印象的だった。彼女がいかにまじめに仕事をしていたのかを自分で誇りをもって語るのだ。仕事にまじめな彼女は言われたことを忠実に実行する。それが、戦犯として重罪になることがわからない。何故、熱心に仕事をしたことを非難されるのだろうか?と思っていたんじゃないだろうか…。ある意味とっても純粋、ある意味とっても無知。そして、これこそナチスにとって都合のよい人間。
ぷち てんてん
2009年6月24日
愛を読むひと
★★★★★ 前半の濃密な関係があるからこそ,マイケルとハンナの苦悩,葛藤,痛みが伝わる。それを少ない台詞と表情のみで気持ちの推移を体現したケイト・ウィンスレット&レイフ・ファインズが素晴らしい。過去を受け入れる覚悟を抱えるハンナ。言うに言えない苦しみ,ハンナへの永遠の思い,真実を伝える覚悟を抱えたマイケル。沈黙の演出も抜群で涙を誘う。圧倒的なまでの切なさに終盤は泣きの連続。余韻深い物語。罪の記憶を愛する人が生きた記憶を,後世に語り継ぐラブストーリー。響いた。
Akira's VOICE
2009年6月24日
「愛を読むひと」みた。
★★★★★ ハンナはただマイケルに感謝の気持ちを伝えたかっただけなのではないかと思うけれど、結果的に、ハンナの秘密を守り続けることを選んだマイケルの愛情を、ハンナは秘密を秘密で無くすることで失ったのかもしれない。とても生きることに不器用だったハンナ。幸せではなかったけれど、決して惨めではなかったと思う。重く切ない内容だけど、スリルを味わうような感覚ももたらしてくれる素晴らしい作品だった。
たいむのひとりごと
2009年6月24日
愛を読むひと
★★★★ 良かったなぁ〜。マイケルが吹き込んだのは紛れもなく"愛"だったのね〜。美しくも儚い初恋。その恋がもたらした2人の男女の帰結。ハンナの選択、マイケルの選択、そして2人の愛。彼らの心情を、彼らの背景を、その行間から読み解こうと、思いを馳せる。文学的な作品なだけに、その行間を演じなければならないキャストの力量が問われる。だけどそんな風に考えることが出来る映画があるからこそ、映画を観続けるのだなぁ〜。
☆彡映画鑑賞日記☆彡
2009年6月24日
【愛を読む人】
まるで本を読んでいるかのように、全て語られるのではなく色々な気持ちを読み取るような作品。でも私にはちょっと汲みとれなかったかも・・あれだけ熱望されていても返事を書かないマイケルの気持ちや最後の決断をしたハンナの思いなどが理解できなかった。ぼんやりとしか〜。とても引き込まれて夢中で見た映画ですが…何だか中途半端な気分。ケイトやレイフ・ファインズ、デヴィッド君、その時代時代でとても深い演技が素晴らしかったです!
日々のつぶやき
2009年6月23日
『愛を読むひと』
ハンナとの出会いにより人生が大きく動いてしまったマイケル。彼の苦悩・葛藤の時間を観ていると重たいものを持たされてしまったような切なさを感じる。彼の人生の時計はハンナが突如消えてしまったところで、止まってしまったと思うとやりきれなくて仕方なかった。ケイト・ウィンスレットは「静」の演技がきっちりハマった印象があって、とてもよかったと思う。時折のぞく感情、それでも胸の中に抑えているいろいろな思いがある雰囲気というものを若干抑えめの演技でうまくあらわしていた。
cinema!cinema!ミーハー映画・DVD
2009年6月22日
愛を読むひと
人生を変える恋。その恋に囚われたままだった青年はハンナを遠くに感じながらも愛と罪の意識を持ち続けます。文字通り、彼は人生を変えられてしまったのです。大きな秘密を抱えたことで他人に心を開けない人間となってしまったマイケルの人生は決して幸せに満ちたものではありません。それでも彼はハンナへの想いを少しずつ彼女へ届けていきます。ただし、その想いは少年の頃に抱いた純粋な愛とは大きく離れたものになっていました…。戦争という罪はどこまで人を苦しめていくのだろう。
とりあえず、こメントです
2009年6月21日
愛を読むひと
★★★ 弱冠18歳とは思えない迫真の演技を見せてくれたデヴィッド・クロスには感心しきり。大人になったマイケルを演じたレイフ・ファインズも流石の演技。実家に帰ったマイケルは、刑務所のハンナに朗読を吹き込んだテープを送ります。彼女を愛していたが故に彼女を助けず、自分の決断に苦悩を抱き続けた一人の男が朗読する姿に感動せずにはいられません。ひと夏を過ごしただけの女性をそこまで想い続けられる切なく一途な愛。素晴らしい男優たちでした!
LOVE Cinemas 調布
2009年6月21日
愛を読む人
マイケルは、彼女が必死で守ろうとしているからその秘密を言えずにいる。その苦悩するマイケルの表情が切なくてよい。離婚して、ハンナに読み聞かせた本が出てきたところから彼の朗読録音が始まり、そのテープを聞いたハンナはきっと懐かしくもあり熱い気持ちもこみあげても来ただろうと思う。ケイトの熱演は素晴らしかったです、恋に落ちた時、裁判で不利な証言を受け入れた時、そしてテープを楽しみにしている時の表情、どれもが見ていて引き込まれました。
Diarydiary!
2009年6月20日
映画「愛を読むひと」
あの夏の日々、愛の営みよりも朗読を優先させる彼女の思いが痛く思い出される。ベッドの上で彼の朗読する悲しい物語に涙する彼女、ずる賢さなど無縁で純粋な彼女、法廷での彼女は自虐的かのようでもあり苛立たしささえ覚えるけど、拭えない罪の意識が自らを追い込んでいくのだろう。面会に行った彼の目に映る彼女は白髪の老女、信じられない光景を目を前にして彼女が差し出した手に思わず彼は手を引っ込めてしまう、哀しい悲劇の結末です。
茸茶の想い ∞ 祇園精舎の鐘の声
2009年6月20日
映画 【愛を読むひと】
★★★★★ マイケルがアウシュビッツ収容所の跡地をひとり旅するシーンがありますが、あの映像はあの場所で行われた物事を想像させて圧倒されました。小説はマイケルから見たハンナが描かれていました。映画はハンナという女性そのものを見せてくれたので一層物語に入り込むことができたように思います。ケイト・ウィンスレットの演技に深く感謝です。初々しいデヴィッド・クロスも、深い演技のレイフも、ブルーノ・ガンツも、みんなみんな素晴らしかった!
ミチの雑記帳
2009年6月20日
映画レビュー「愛を読むひと」
★★★★★ 愛と罪と尊厳。時間軸の異なる三つの扉から来た水脈は、やがてひとつに交わり、感動という名の川に。マイケルのどこか冷めた人格、罪と裁き、ハンナが下した最後の決断。物語にはいくつもの問いがあるが、答は観客に委ねられ、それが深い余韻を醸し出す。原作は、常にマイケルの立場で語られるが、映画はしばしばハンナの目線になる。これは、身を焦がす恋で始まり、胸をかきむしるほど傷つきながらも、自らの信念を貫く男女の物語だ。
シネマッシモ☆映画ライター渡まち子
2009年6月19日
*愛を読むひと*
ハンナとマイケルの再会シーン。あまりにも変貌してしまったハンナを見て全然動じないマイケル!ここにマイケルの愛の大きさをものすごく感じました。ラストは辛く悲しいものです。でも!悲しいだけではないことに気付きました。朗読してもらうことによってハンナは色々な世界を旅することが出来たのです。ビジネスクラスに乗って★がいっぱいのホテルに泊まるより、ハンナの方が豊かであったかもと思うと急に救われました。
Cartouche
2009年6月19日
『愛を読むひと』
彼らの間には様々な壁があって以前のように会うことはできないけれど、せめて一つの物語を通じて読み手と聞き手が心を重ねる朗読で体を重ねるように愛を伝えれたら、そして物語を通じて遠く離れた人と心を重ねることのできる読書で愛する人を想えたら、きっと朗読や読書は2人を繋ぐ知的な擬似性行為になるはず。だからこそマイケルはテープを送り続け、ハンナは送られてきたテープを元に読書をしようとしていたのだと思うんですよね。
めでぃあみっくす
2009年6月19日
映画「愛を読むひと」@明治安田生命ホール
本作はマイケルの目線に主眼が置かれている。その為にハンナが犯した過ちは全て台詞のみとなっている。マイケルが裁判所で傍聴したように、観客も裁判でのやり取りだけで事件を把握しなければならないのが難点である。特に証人として招かれるアウシュビッツ収容所で生き残った親子の話は大事なポイントだけに映像化して欲しかった。この映像がないために、後々に出てくるハンナが残した空き缶への思いが見えてこないのは駄目だ。
masalaの辛口映画館
2009年6月19日
愛を読むひと
流石に主演女優賞受賞に相応しい、ケイト・ウィンスレットの演技は、いつ見ても説得力がある。30代の裸体も、毅然とした表情も、老いた姿も、この長い年月を1人で演じ分けた彼女、今更ながら凄いと言うしかない。若き日のマイケルのデヴィッド・クロス。15歳の戸惑いと一途さと大胆さと、15歳なりの包容力もあって、こここそが一番難しい大学生の彼は、その分だけ成長した感もあり、予想以上に、とってもよかった。
悠雅的生活
2009年6月19日
The Reader / 愛を読むひと
★★★★ 意外に出番の少ないKate Winsletのパフォーマンスというよりはアートの域に達していた演技は際立っていました。15歳の少年が関係を持った女性は彼に本を朗読させる謎の多い年上の女性で、検察官となった現在も彼に濃い影響を残す。法学生の時に主人公はナチの裁判で弾劾され終身刑になる彼女を傍観。出所が決まった時に再会のチャンスが訪れ久し振りに言葉を交わす2人とあっけなく迎える最後の描写は成熟した映像で喉が渇きました。
Akasaka high&low
2009年6月9日
愛を読むひと
初めて愛した女性に対しての、マイケルの初々しい感情に胸が一杯になります。傍聴席からハンナを見守るマイケルは、「秘密」を隠し通そうとする彼女の気持ちを察して…やるせないです。悲しい時代の出来事です…。裁判シーン、裁判長を絶句させるハンナの言葉が、この時代を象徴しています。セリフのない場面から察して欲しい大人向けのラブストーリー。わずか1ページで終わった恋が、永遠の長編になる。見応えのある作品でした。
Peaceナ、ワタシ!
2009年6月6日
『愛を読むひと』 (2008)/アメリカ・ドイツ
★★★★ たぶんマイケルにとっては、その後の人生でどんな女性が現れたとしても、ハンナがやっぱり一番愛した人だと思う。だから彼女が秘密を守りたかった時にもそれを支持したし、その後も彼女を支えたし。その人の意に添うようにしたいって思うのが愛なんじゃないかな。お互いに見えない時空で存在を確かめて、支え合っていたのがわかるだけに、結末は何とも言えず…。好きだからこそ、想いが通じたからこその決断だったと思います。
NiceOne!!
2009年6月6日
愛を読むひと / THE READER
★★★★ 無駄がない感じでじっくり入り込んじゃいました。ケイト演じたハンナ・シュミッツという人物は謎の女という印象を与え、本の主人公はミステリアスで興味をそそる、ということが本編で語られ、それがまた効いている。少年マイケルの大人になっても引きずり続けた女の人の人生に最後まで関わった一途な想い。無償の愛かな、かなり切なくなった…。言葉やカタチでは現せない、人を愛するってことが描かれた、なかなか素晴らしい作品でした〜。静かで穏やかな音楽も心地よかった。
我想一個人映画美的女人blog
2009年6月2日
あなたなら どうした? 「愛を読むひと」
ウィンスレットの演技も非常にニュアンス豊かだが、 彼女が演じるハンナという女性がなんとも奥深いキャラクターなのだ。 戦犯擁護と受け取られるのを危惧してか、 ナチやホロコーストの問題をパーソナルな文脈の中で語り継ごう、 という主張で映画全体をラッピングし直している気がする。 アカデミー賞がどうとかは関係なしに、 これは見ておいていい映画に違いない。 願わくば、 もっと早い公開を。
シネマ走り書き
2009年4月5日
1.
作品ページ
2.
観たい作品リスト
3.
追加
4.
近日公開
5.
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