プレシャス:作品を観た感想(30)

【映画】プレシャス
★★★ 単なる性的虐待の話を問題点にしたいのなら可愛い女優でも美人女優でも良かったはず…いえ、それだけなら可愛い女優を使った方が効果が高い事だってあると思うのですが、そういう事じゃないんだよ…と。私にも一石は投げ込まれ、ごく軽い波紋程度は起こっている気もします。マライア…地味にしてたら普通の人っぽいですな。更には演技派にさえ思える感じ(まぁその辺がマライアの貫録か) 個人的には、いつものマライアよりも比較的こっちのマライアの方が好みです…っていうかこっちの方が小奇麗!?だと思います。
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2011年3月16日

プレシャス
嫌なことがあったときに妄想の世界へ飛んでゆくプレシャス。それ以外自分を保つ術はない環境。気づいて、初めて違うことに悲しくなる。気づくから満たされない自分を見つける。気づくことはとても大変なことだ。重い…。この話は20年前の設定で、具体的な実話ではないけれど、このような環境は現実に存在していること。気づくのは辛いことですね。プレシャスと名づけたときの気持ちをずっと持ち続けていたい。そして自分のプレシャスをみつけたなら、紡げるように。次にあなたが渡せるように、渡せますように、愛しているよ。
ハクナマタタ
2011年2月6日

映画『プレシャス』を観て
16歳の黒人女性を演じたガボレイ・シビデは新人とは思えないほどその体格同様どっしりとした演技が光った。アカデミー助演女優賞を受賞したモニークは、理不尽とも思えるほど娘を虐待する役で、その虐待ぶりの見事さ?には脱帽だ。母とは正反対のキャラであるミズ・レインを演じたポーラ・ハットン、ノーメイクで社会福祉課のミセス・ワイス役のマライア・キャリーはこの役を見事に理解していたし、レ二ー・クラヴィッツまでもが脇役で出演するなど、音楽界のスーパースターが二人出ているのにも注目したい。
KINTYRE’SDIARY
2011年1月25日

プレシャス
衝撃的な冒頭からはじまりますが、彼女はいつでも上を向いて歩いてる、それが救いになります。たまに妄想に逃げることもあるけどそうしないと生きていけないんだ。最初に生まれた子供はダウン症で祖母の元に預けられている。二人目の赤ちゃんは健康な子。この2人を奪われたくない一心のプレシャスだけど、先生はまず自分に責任を持つことを教える。彼女は自分が選んだ道に進めるだろうか。そういえば普通に暮らしてましたが、プレシャスの場合具体的に生活保護で生活できるのかな?楽な人生じゃない、でも彼女は自分の力で立ち向かうんだ。
いやいやえん
2011年1月10日

プレシャス
★★★★ 虐待、レイプ、妊娠そして出産、エイズなど難しい内容が盛り沢山のこの作品。とんでもなく重いお話かと思ったら、あまり重たくならずに観られました。主人公のプレシャスが前向きだからでしょうか。それに、良い人と出会えたこともありますね。母ちゃんがド迫力ありましたわ。怖すぎ…。確かに絶賛される演技してますわ。よく考えると出てるのはほぼ女性だけなんですよね。みなさん個性的でよかった。妄想シーンが可愛かった。変に押しつけがましくないさり気なさげな感動作でしたね。あの後にはプレシャスにとって別の苦難もありそうですが…。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年11月26日

mini review 10504「プレシャス」
★★★ 人種差別、幼児虐待、家庭内DV、近親レイプ、貧困、生活保護による無気力、教育デバイド、ファーストフードによる肥満化、HIV感染…まるで現代アメリカが抱える「社会病理のデパート」の中にプレシャスは置かれているようだ。まさしくオプラ・ウィンクリーが撲滅を願う世界であるが、描きようによっては果てしなくマイナーな社会告発映画か社会派ドキュメンタリーになってしまいそうなものだが、どこか希望を残してくれるようなエンタテイメントに仕上がっているのは、キャスト・スタッフたちのなせる技だろう。
サーカスな日々
2010年11月22日

プレシャス
プレシャスが16歳であるという事を終始忘れがちになって、感情の起伏の激しさに"あ、そっか16歳だっけ…"と何度も思い確認しながら、若さだなぁ…と納得。彼女の置かれた状況の悲惨さは理解できるけれど、その解決策は本人次第という…その描き方があまり好きではない。それよりプレシャスの母の告白に注目し、彼女の"プレシャス"についてもっと辛辣に凄惨に描いて欲しかった。虐待は絶対に許せないけれど、何故そうなってしまったのか? そんな社会の仕組みこそ憎むべきでは…。そんな風に色んな思いを湧きあがらせる作品でした。
ひばなのシネマの天地
2010年11月15日

『プレシャス』 (2010)
プレシャスをサポートしようとする周りの人たちの生き方や思いは、そのサポートを押し付けようという視線ではなく、彼らが生きている姿を見て感じて、彼女のこころが、社会や将来に対して自然に希望を持てるようになってくれればという心遣いのうえで行動しているので、清々しくさえ感じられるんだと思う。プレシャスが、囚われていた現実から解放されるには、まず本人のこころが自由でなければ何も始まらないと気付かせてくれる。登場人物たちの自然な姿が、何よりも私には魅力的に感じられた。今年、観た映画の中でも特に印象に残る素晴らしい作品でした。
よーじっくのここちいい空間
2010年9月26日

レビュー:プレシャス
母親の告白に対する娘の反応とその成長ぶりの対比。虐げられてきた娘が教育によって変わっていったのに対し、無学の母親は娘の家出という出来事に対峙しても何も変わらない。これは、家を飛び出し世界を体験したことと、ソファに寝転がったまま自分の周りしか見てこなかったことの差によるものである。娘が教育によって得たものは、字を覚えたこと以上に自分以外の価値観を知ったこと。不幸の連鎖は自分自身の力で断ち切ることができるもの。映画は、アメリカ社会のすべての不幸を背負ったかのようなプレシャスの物語を通して、そのことを示している。
INTRO
2010年6月20日

プレシャス
★★★ 主人公プレシャスは、16歳という年齢でありながら2度目の妊娠中。ただ主演のガボレイ・シディベの類い稀なる資質によってか、厳しい状況に置かれているものの、何かいい未来があるのかもしれないと希望を持たせてくれます。確かに、プレシャスの母親を演じたモニークは、難しい役を実にうまく演じていますが、プレシャスが出会う教師レインを演じた美貌のポーラ・パットンの方が強い印象を受けました。
映画的・絵画的・音楽的
2010年6月17日

「プレシャス」
もう全くもって信じられない世界で唖然とする!メアリーを演じ、オスカー助演女優賞をゲットしたモニークのヒロインいじめはマジで強烈だった。惨いドラマの中にいきなり登場するプレシャスの夢シーン…"雑誌の表紙を飾り、肌の白い恋人が欲しい!"なんて空想するプレシャスが愛らしい。彼女を演じるガボレイ・シディベは自然な感じが真に迫っていて胸を打つ。ミズ・レインに扮するポーラ・ハットン。厳しいながらも心優しい人柄が彼女とダブってとても素敵に見える。スッピンのマライアにはびっくり。しかし俳優はやめておいた方が良いとまた思った。
ヨーロッパ映画を観よう!
2010年6月1日

プレシャス
意外にも、思ったより乾いてみられるのは不思議だ。だからといって、感じるものが軽いということでもない。妄想シーンがいい。重さを和らげてもくれるし、リアルな心象風景に感じました。ずっと苛まされる環境下にあったプレシャスが、やさしい空気にふれ、母親のこと、お腹の子の父親のことをさらけだす勇気をもち、前進してく。鬼母とも言われる母は、娘にプレシャス(宝物)と名付けたのだから、彼女の誕生の時はそうであったんだろうと思います。こんな重たいテーマを、ここまで観やすくなってるのは、すばらしいですね。
晴れたらいいね〜
2010年5月15日

「プレシャス」圧倒的に不幸で理不尽!
もうね、見ていて辛いのシンドイの、救いがない! ホントに凄まじいんですよ、プレシャスの置かれている環境は。彼女は愚痴ってみたりはしてるんですが、何となくやり過ごしてる…。そんな風にも見えるんです。だから何とか見続けることが出来ました。但し、フリースクールの仲間達の前で慟哭しながら身の不幸を訴えるシーンには、身体の芯から身震いいたしました。"新星"ガボレイ・シディベの圧倒的な存在感と演技に、脱帽です。見ていて言葉が出ませんでした。"鬼母を演じたモニークの演技は、鬼気迫るモノがあり、"アカデミー助演女優賞"も納得。
シネマ親父の“日々是妄言”
2010年5月13日

プレシャス
この映画の安らかさや温かさは、彼女が逃げ込んだ空想に因るのではなく、彼女が現実を肯定する姿勢から感得されるもの。プレシャスは、時々、「なんだか心がほかほかする」とつぶやく。大好きな数学の先生が自分を褒めてくれていたと知ったとき、自分を受け入れてくれる学校があると知ったとき、文字が読めるようになったとき、クラスで発言することができるようになったとき、子どもが生まれたとき、生まれた子ともを腕に抱いたとき、なにかささやかな温かさや、日常の中の小さな「勝利」に触れたとき、彼女は素直にそれらから喜びを引き出す心を持っている。
キノ2
2010年5月13日

プレシャス
モニークの迫力は半端無いですね〜。実の娘をそれほど憎まなくても…と思うのと同時に、憎む理由が明らかになった時は、分からないではないけどそれより母親でいて!と訴えたくなった。身体全体で運命に耐え続けるプレシャスの悲しみを演じたガボレイの存在感はこの物語を本当にリアルに感じさせてくた。あまりに辛いシーンの後に登場するプレシャスの空想シーンを観ながら、そのギャップと内容の可愛さに泣けました。次々と彼女を打ちのめす現実を前に、自分は自由で、大学へ入学して幸せを掴むと夢を語った彼女の瞳の強さが心に残った1本です。
とりあえず、コメントです
2010年5月6日

プレシャス
この映画を見ている時間は、様々な感情が湧いて来る作品だ。過酷な人生を歩んでいる人間の映画を見るのは心が苦しくもなるが、何かを学ばせてくれる。それは見るものに生きる活力を与えてくれる。この映画の良いところは、邦画のようにどんよりした重い映画になっていない事だ。彼女の内面の妄想を映像化するので、ちょっとしたユーモアさもあり、映像の手法が凝っていて面白い。カットの切り替え方が良かった。TVなどの「恵まれない子供に愛の手を」みたいなモンよりも、このような映画やドキュメンタリーの方がよっぽどいいわな。
元レンタルビデオ屋店長の映画感想
2010年5月5日

『プレシャス』 貧乏人と金持ちを分けるもの
プレシャスと母メアリーの暮らしは貧困層の典型。プレシャスが出会う教師レインは正反対だ。メアリーとレインはそれぞれ貧困層と富裕層の代表なのである。プレシャスは、2人のアフリカ系アメリカ人、メアリーとレインに接することで、みずからの進路を見つめ直す。それは生活保護にすがる生き方との決別。そのために大学へ行く。そのために勉学に励む。学力を伸ばすことで自分の可能性を広げるのだ。本作の作り手たちは、アフリカ系アメリカ人が、そしてすべての人々が変化しなくちゃならないことを、1人の少女を通して訴えたのだ。
映画のブログ
2010年5月3日

『プレシャス』(2009)/アメリカ
★★★ 彼女を取り巻く大人たちの目線が温かい。自立して信念を持っているレイン先生は、1人1人に「書く」作業を通じて自己表現力をつけさせる。マライア・キャリーがすっぴんに近い表情でいることがすごく新鮮でもあり、きちんと役に向かい合う姿勢は観ている方にも伝わってくる。レニー・クラヴィッツもクールで真面目で…という看護師役。絶対的に受け入れないといけない人に、悲しいことに拒絶されていても、自分を理解してくれる人たちがいるということは本当に重要なこと。だからプレシャスは、呪縛を断ち切って自分の足で進むことができたのでしょう。
NiceOne!!
2010年4月30日

『プレシャス』
この最悪の状況を打破するためにプレシャスが選択した道。それは教育を受けることを諦めないことだった。その上で我が子を己の腕に取り戻すことを決意する。不遇の子に"precious"を与えるため、いい母親であろうとして。 母親だって初めは心から娘を愛してたはず。我が子につけたその名前が証明してる。物語に寄り添えば、誰もが忌むべきこの母親役を体当たりで演じたモニークの入魂の演技。その素晴らしさといったらこの上ない。オスカー当然。映画としてのリズムというか人物配置も絶妙で、こればかりは監督のリー・ダニエルズを賞賛したい。
シネマな時間に考察を。
2010年4月28日

プレシャス
実際、プレシャスは凄いデブなのだけれど、よく見るとかわいい目をして優しい。「デカケツ」呼ばわりされるんだけれど、母親のメアリーも負けずにデカゲツで凶暴。そんなプレシャスも夢見るのはイケテいる優しい白人の先生、将来の自画像も白人の金髪美女というのも、悲惨さをいや増し、救いようのなさが際立ってくる。何かドラマというより、ドラマに見せかけたモキュメンタリーという感じもする。憎悪の連鎖と言われるが、ここにあるのは悲惨の連鎖。ここまで自虐的に悲惨を描いてどうするんだろう、という気がしないでもない。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年4月28日

*プレシャス*
と〜っても良かった!彼女を引き受けるオルタナティブスクール。普通の公立の学校では決して発言できなかったプレシャスがまず人前でしゃべれるようになるところが早くも感動的。ラッキーだったのは先生と福祉課のケースワーカーの人がプレシャスを見捨てなかったこと。クライマックスはプレシャスの出産かと思いきや、お母さんの独白にありました。確かにヒドイお母さんではあったけれど、彼女なりに辛かったのですね。同情もできますし、感動的!! そしてラストは観客の想像に委ねられてるところもとても良かったです。
Cartouche
2010年4月25日

プレシャス
★★★★ 過酷な現実の中でも彼女の精一杯のオシャレ心を忘れない姿が可愛い! ガボレイ・シディベ、演技経験はゼロなんだそうですが、なかなかどうしてこの存在感、すでに大物を予感させるような貫禄、圧倒されてしまいました。現実世界と空想とのギャップも見事に変身して演じてた。娘を虐待する母親を強烈なインパクトで演じきったモニークも素晴らしかった!マライア演じるソーシャルワーカーのワイス婦人とプレシャスを前にして母メアリーが物語の最後に独白するシーンが秀逸。プレシャスはこれからしっかり子育てして、彼女自身の幸せも勝ち取ってほしい。
映画道
2010年4月25日

プレシャス
★★★★ 素晴らしい作品でした。新人とは思えないガボレイ・シディベの堂々たる演技、モニークの人間の本質に迫る演技、描かれている出来事はとてつもなく悲惨なのに、鑑賞後は主人公プレシャスの明るい希望を見出せる未来を感じさせる脚本。素直に感動しました。本作は擬似ドキュメントとも言うべき作品。実際、劇中ときおり見せる急なズームアウトやズームインといった演出が、映像的にもどこかドキュメンタリー臭さを感じさせるのでした。メアリーはプレシャスに辛くあたる。これには意味がありました。それは物語の最後に明かされます。
LOVE Cinemas 調布
2010年4月25日

プレシャス
★★★★ 時々、プレシャスの空想シーンが入りますが、ドキュメンタリーっぽい話なのでそういうシーンがなかったらきつかったかもしれません。その中でプレシャスが人間らしさを取り戻していく姿が丁寧に描かれているのがいいです。私はあのきっつい母親に一番感情移入してしまった。"プレシャス"という名前を付けた子供を何故虐待するようになったか?彼女の気持ちと置かれた状況を考えると、わからなくはない。近親者であるからこその押さえきれない憎しみ。たった一つの救いは、プレシャスが自分の子供を愛していること。この映画は、全ての女の子に贈られている。
映画、言いたい放題!
2010年4月21日

プレシャス Precious アカデミー作品賞、音楽賞じゃないのは全く謎!
圧倒されっぱなしの 104分間。この映画は、予備知識なく、できるだけまっさらな状態で鑑賞することをお勧めしたい。映画が終了して、キャスト・ロールで完全にぶったまげた!えっ!?あの人は○○○だったの!?...というのが数人ある。21世紀版の「お涙頂戴」物という感じもちょっとしなくはないが、主人公らの圧倒的な存在感と、まわりの「リアルさ」(各出演者のセリフまわしや行動)に圧倒されるまま、そのまま映画終了まで突き進む。この春、必見の1本だと思う。(特に音楽好き、NY好きに)
日々 是 変化ナリ
2010年4月16日

◇プレシャス/Precious: based on the novel “Push”by Sapphire
★★★★ 登場してくる人たちそれぞれの気持ちがよくくみ取れました。プレシャスのように寡黙な子供でも、その心の中は夢であふれている。彼女の夢は常にポジティブ。運命はとても切ないものだけど、周りの人たちに導かれながら、持ち前の素直さで、ささやかな夢を実現していく賢さが救いだったと思います。メアリーは、自分の不幸を自分自身で消化しきれなくて、不幸をプレシャスにぶつける事によって自己を防衛してきたのでしょうね。でもこの映画は、不幸を他人に転嫁しても、自分は決して幸せになれないという事を、彼女を通して表現しているのかもしれません。
明日も晴れ
2010年4月12日

プレシャス/PRECIOUS BASED ON THE NOVEL PUSH by SAPPHIRE
★★★★ 静かな名作でした。「心がほかほかする」というような表現で、劇中プレシャスが言うセリフがあるんだけど、まさにそんな感じかな。幼少時に両親から虐待を受けて育ったプレシャスは幻想を抱いて現実から逃れてる。その妄想の映像が、現実とうまく交互にミックスさせてブラックミュージックを被せる。そのオリジナリティが凄く興味深くて面白かった。本音で語る姿にやっと、母親という人を知る事が出来た瞬間。この作品、ここに尽きるかな! …そしてまた、歩き出すプレシャス。観た人がそれぞれ何かを感じとることが出来る。そんな映画でした。
我想一個人映画美的女人blog
2010年4月9日

映画* Precious: Based on the Novel Push by Sapphir
ほんとうに悲惨な状況です。人間の生きるさまとは思えない、鬼畜のような親の姿を観て受ける衝撃は多大です。でもこれは、観客にショックを与え同情を引くために作り上げられた、刺激的な作り話ではありません。自らハーレムで育ったという監督をはじめ、この物語を自分自身の生い立ちや環境との共通点に驚き、強いリアリティを感じた人々の手により作られた映画なのだそうですが、そのリアルさは十分すぎて痛いほどに伝わりました。プレシャスが新たな一歩をスタートする姿には、とても勇気付けられるし、人間の強さを感じます。非常にパワフルな映画。
有閑マダムは何を観ているのか
2010年4月8日

『プレシャス』 (Precious: Based on the Novel "Push" by Sapphire)
★★★★ 嫌なことがあったときは彼女にとって夢の出来事を思い描いて、その苦悩を乗り越えようとひたむきに自由を求めて生きていこうとする。彼女に読み書きの楽しさを教えたのがレイン先生。そして彼女を自立させるために協力してくれる。プレシャスの素晴らしいところはここまで酷い人生でもけして曲がったり諦めたりしない。彼女なりにがんばって生きていこうとする姿は今の高校生たちに見せるべき姿ではないだろうか? 児童虐待という重いテーマだが、素晴らしい出来のヒューマンドラマ。
Mooovingな日々
2010年3月23日

ミニマム・インカム制 賛成^ ^ 「プレシャス」
Push というのは"押す"という意味の他に出産時の"いきむ"という意味もある。感動の・・と接頭語が付くようなニュアンスで紹介されがちだが、そんな甘い映画ではない。悲惨で限りなく救いのない、それでいて今のアメリカでは珍しくないであろう話。マライヤ・キャリーが不思議な表情で演じるソーシャルワーカーへの告白によって、プレシャス(愛おしい))という呼び名も母が付けたものであることがわかる。重い現実とユーモア、ゴスペルのリミックスが絶妙の感覚で、だからといって自分にどれほどのコミットができるかわからない作品ではある。
シネマ走り書き
2010年3月3日


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