スリー・ビルボード:作品を観た感想(20)
『スリー・ビルボード』 アメコミファンに捧ぐ
しんどい映画だ。怒りにはエネルギーを要するから、怒りが連続する本作を観るのはしんどい。観終わる頃にはへとへとだ。それほどまでに共感させ、感情移入させながら、本作は同時に観客の共感を拒絶する。にもかかわらず面白く観られるのは、『スリー・ビルボード』がパンチの利いたブラックコメディでもあるからだ。本作で、とりわけ怒りを覚えずにいられない人物が、エビング一の乱暴者ジェイソン・ディクソン巡査だ。
映画のブログ
2018年5月26日
『スリー・ビルボード』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、
★★★ 話の筋が読めないのは良い。あの終わり方にも驚いた。母ちゃん(フランシス・マクドーマンド)の評価が高いけど、チンピラ警官とその母の演技も凄いと思う。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2018年4月14日
「スリー・ビルボード」
★★★★ 見応えがあって良い。締めくくり方も、意外感がありながら、しかし、わかるよ、その気持ち的なものもあり、とても素晴らしい。
或る日の出来事
2018年3月15日
スリー・ビルボード
この社会は、強きも弱きも、市民権を持ち、それを人権の根拠として、生きているが、ある時、犯罪や事件に巻き込まれる事によって、人権が忘れられる事がある。その時、どう振舞うか、誰もが、ミルドレッドのように強くなれるか、という問いがあり、毀損に対する反発の強さとは、強きと弱きによって、全く変わってくる。この物語全体の恐さとは、怒れば何をするか分からない、ミルドレッドという強大な個人の恐さなのである。
8th Round
2018年3月14日
「スリー・ビルボード」
素晴らしいとしか言いようがない。とはいえ、深く感動したりその感動の為に落涙したりするという意味で言った訳ではない。感動して落涙もするのだけれど、それ以上の何か。これは誇りと尊厳の物語である。もうこれはね、「観るべき」としか言いようがない。フランシス・マクドーマンドは素晴らしい。だがそれと同じくらい、いやそれ以上にサム・ロックウェルが強烈にいい。様々な想いが胸を去来する、正に必見の作品である。
ここなつ映画レビュー
2018年3月5日
「スリー・ビルボード」
期待以上の素晴らしい!ドラマで大満足。ミルドレッドを理解していたウィロビーと、ラスト近くで歩み寄るディクソンが最高。怒りと悲しみを募らせる本作のマクドーマンドも素晴らしい!マクドーマンド同様、ディクソン役のサム・ロックウェルも他に演じる俳優は思い浮かばないし、ウディ・ハレルソンとケイレブ・ランドリー・ジョーンズも然り。
ヨーロッパ映画を観よう!
2018年2月21日
スリー・ビルボード
★★★★★ これは傷ついた魂の再生の物語であり、人と人とのつながりがいかに大切なものであるかを描いたヒューマンドラマでもありました。この映画を単なるファンタジックな夢物語にしていないのは、主演のフランシス・マクドーマンドの見事としか言いようのない深い演技、彼女の演技をうけとめる警察署長を演じたウディ・ハレルソン、ディクソン巡査を演じたサム・ロックウエルの演技が素晴らしかったからです。この3人が今回のアカデミー賞にノミネートされてるのは当然だと思いました。つきつめれば、他人への色眼鏡をはずすことの大切さ、お互いを理解しあう事の大切さ、人の心の痛みをわかちあえる事の大切さを描いている作品だとも思いました。
ごみつ通信
2018年2月20日
85『スリー・ビルボード』人間は不完全だから...
悲劇と僅かなブラックコメディ的なバランスも見事で、横滑りをするストーリーにおいて、観る者の興味をグイグイと引っ張っていきます。不完全さこそを愛でるこの映画、身終えた後に濃密な余韻が残りました。アカデミー主演女優賞有力のフランシス・マクドーマンドの静かで怒りに満ちた複雑の演技は勿論素晴らしいのですが、印象に残るのは差別主義者の警察官を演じるサム・ロックウェル。人間の性を描き濃密でありつつ、しっかり面白い。
シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ
2018年2月14日
映画『スリー・ビルボード』強き母が走るは正義を求める救いの道
この作品は、きっと、心のナベ底に張り付いたような焦げ付いた感情を、剥がしとるような作品だと、期待していました!複雑な母の顔が、絶妙に素晴らしい!ディクソン巡査、彼なくしてこの作品の魅力はナイ!雨降って地固まるーと言いますが、なんやかんやと騒動のあとで強い人間の絆を見たのには、心強かったです!
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2018年2月11日
スリー・ビルボード・・・・・評価額1750円
★★★★ 期待に違わぬ面白さ!物語の軸となる3人の登場人物を演じる、フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウッディ・ハレルソンが素晴らしく、それぞれ演技賞物の名演を見せる。田舎の小さな街で怒涛の展開を見せる本作は、いわば人間活劇だ。怒りの感情で一杯いっぱいになってしまった人間が、いかにして心の均衡を取り戻すかのドラマは、中盤以降予想だにしない展開が続き最後までハラハラ。自らの滑稽さと愚かさの自覚が、燻っていた怒りの火を静かに消し、一筋の光を感じさせるラストも秀逸。悲劇と喜劇の境界で、人間の心の不可思議さを描いた、未見性に満ちた傑作である。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2018年2月8日
スリー・ビルボード
★★★★ 警察署長はウディ・ハレルソン、差別主義者の警官にサム・ロックウェル。実力者が揃っています。娘を亡くした苦しみや後悔、暴力性の影に潜む悩みなど、本当に上手に表現してくれています。突飛(過激!)な行動をする人達ばかりなんだけど、気持ちが伝わってきます。監督のマーティン・マクドナーは、劇作家でもあるようで、この面白い映画の脚本も書いています。そう、面白い話なのです。辛いことばかりのようにも思えるのだけど、なんだかほっこりします。次はどうなっていくのか、想像もつかず、期待を裏切っていくのに、想像以上に良い話になっていきます。映画通を唸らせるような映画でした。
Spice -映画・本・美術の日記-
2018年2月7日
『スリー・ビルボード』 叡智の言葉はどこからやってくるか
なかなか秀逸なオープニングで一気に物語に引き込まれるのだが、観客が予想するであろう展開はことごとく裏切られることになる。この作品の脚本が独特なのは、登場人物の関係性があちらでは衝突し、こちらでは助け合い、はたまた誤解によってあらぬ方向へと進んでいったりするところだろう。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2018年2月7日
スリー・ビルボード
★★★★ ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、「フローズン・リバー」のメリッサ・レオを思わず思い出した。
佐藤秀の徒然幻視録
2018年2月6日
「スリービルボード」☆心を動かすのは暴力よりも誇りと愛
ニコリともしないミルドレッドが娘に放った最後の言葉が、どんなにか言った本人を苦しめているか知った時から、私の涙はラストまで止まらなかった。いつものイッチャってヤバイキャラは完全に封印してウッディ・ハレルソンが警察署長を好演している。マザコンのディクソン巡査のダメっぷりはコメディ映画なみ!
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2018年2月6日
映画「スリー・ビルボード(日本語字幕版)」 感想と採点
残忍で無念な悲劇から始まったストーリーは、数々のブラックユーモアと衝撃的な瞬間を「承」として 描きながら、怪奇な偶然と奇妙な紆余曲折な「転」を通過する。立場も考え方も全く違う3人の「残忍な事件への憎悪」と「自分の家族に対する愛情」が数奇な運命と言いたくなるような過程を経て、見えない奇怪な絆で結ばれていく過程は、現実的な設定とミステリアスな設定の絶妙なバランスの脚本はお見事。また、感想を書く立場としては、切り口が幾つもある懐の深い濃厚な脚本なのも見逃せない。力技と知的さが巧みな演出と、俳優陣の演技も秀逸!
ディレクターの目線blog
2018年2月5日
スリー・ビルボード
★★★★★ 街の人々が抱える問題点がどんどん明らかになっていき、人間の弱さや変わっていく様子を詳細に描いている。ところどころに笑いもあって、すごい映画なのだと思った。これはある意味すごい映画ですよ。人間は本当に変わろうとすれば変われるものだと思った。そんな重たいテーマを、皮肉とユーモアたっぷりに描いているのが奇跡的である。これは必見だ。
とらちゃんのゴロゴロ日記
2018年2月5日
「スリ-・ビルボード」:恩讐の彼方に
とにかく一にも二にもフランシス・マクドーマンドを堪能するための映画です。ウディ・ハレルソンも悪くないけれど、バカな暴力警官を演じたサム・ロックウェル、彼の演技もかなり良かったです。
大江戸時夫の東京温度
2018年2月4日
スリー・ビルボード
★★★★ 一見すると、悲劇に見舞われた母親が怠慢な警察に立ち向かう物語に思えるのだが、現実の世の中と動揺にそう単純なものではない。舞台である田舎町の住人たちが、ままならない現実を目の当たりにして葛藤したり、対立したりする姿を通じて、喜怒哀楽すべての感情が呼び覚まされる群像劇に仕上がっている。署長のウディ・ハレルソンの二重三重構造キャラの壮絶さといったら、あまりにも見事で息を飲んでしまった。物語は悲しみに直面してはいるが、ユーモアを持って絶望と向き合い、葛藤しているというようだ。殺伐としたミズリー州の空気と四面楚歌のヒロイン、愚かな人間同士が傷つけ合い赦し合う物語。
映画に夢中
2018年2月4日
スリー・ビルボード
この映画だが、すこしわかり難いと拒否反応起こす日本の観客うけは難しいだろう。オスカー発表前に必見の映画だと思いました。
あーうぃ だにぇっと
2018年2月1日
『スリー・ビルボード』お薦め映画
★★★★★ 3枚の屋外広告(スリー・ビルボード)によって、ミルドレッドの立場は被害者の母親から、乱暴者の加害者へとすり替わってしまう。作品中では、この「見方が変わる」というポイントが随所に現れていて、先が読めない面白さがある。作品全体がブラックな笑いに包まれており、見事な演技に圧倒され引き込まれる。
名機ALPS(アルプス)MDプリンタ
2018年1月22日
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