震える舌:作品を観た感想(1)
『震える舌』 (1980)
脚本、演出、役者とプロフェッショナルが腕に見合う一流の仕事を残しており、B級カルトな造りでは断じてない。本作においてさらに衝撃であるのが、患者である昌子と共に過酷な闘病生活を強いられる両親、昭と邦江の壊れていく様を容赦なく切り取った点である。苦悩する若き夫婦をリアルに演じきった渡瀬恒彦、十朱幸代にも拍手!最後の最後まで一瞬たりとも気の抜けない本作だが、幕切れは重厚なカタルシスが待ち受けており、素直に泣ける。
相木悟の映画評
2014年10月12日
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