夏の終り:作品を観た感想(5)

夏の終り
★★★ 映像が美しいことと、ヒロインを熱演した満島ひかりの衣装の数々がなかなか素敵であった。それにこうした役柄がぴったしな小林薫は、時間が止まったかのようにいつまでも年を取らない。だがストーリー展開については、無暗に時間と空間を複雑に紡ぎ過ぎてしまい、何だか訳の分からない作品になってしまったような気がする。カメラマンと役者たちは頑張っていたと思うが、綾野剛の存在感が薄かったのも、脚本と演出の失敗ではないだろうか。喫煙シーンが多いのには驚いてしまった。
ケントのたそがれ劇場
2013年9月23日

夏の終り
本作は、主人公の知子を中心にした四角関係とでもいうべきぐちゃぐちゃした関係が出来上がった経緯やその後の進展ぶりが、昭和30年代の濃密な雰囲気の中、主人公を演じる満島ひかりの熱演もあって、大変巧みに描き出されている文芸物だなと思いました。
映画的・絵画的・音楽的
2013年9月10日

夏の終り
★★★ 「夏の終り」というタイトルは気候の季節と人生における季節の「夏の終り」を掛け合わせたものだろう。効果音として様々な音が挿入されていて季節感が表現される。烏や鳶などの鳴き声、ヒグラシやツクツクボウシなどの蝉時雨などの虫の鳴き声。とりわけ玄関を開けた時にこれらの季節のざわめきが一気に部屋の中に闖入する効果音は秀逸。
佐藤秀の徒然幻視録
2013年9月3日

夏の終り
愛と生き方に悩む主人公の心の揺れを丁寧に描きながらも、爽やかな余韻を感じさせる作品でした。3人の演技もキャラクターに似合っていて見ごたえがありました。観終った時、本当に夏の終わりを感じられる作品だなあとしみじみ思った1本です。
とりあえず、コメントです
2013年9月1日

夏の終り
とてもよくわかる心情も縷々綴られており、こんな関係のお話ながら、妙に読後感が爽やかだったのが印象的だ。登場人物たちの台詞と、台詞に表さない表情や行動、ふと何かを感じさせる印象的な映像から、説明されないものを読み取り、想像し、行間を埋めながら観ることで、伝わるものを味わう作品だ。とても抑制の効いた脚本と演出だが、だからこそ、意味を持つであろう映像が印象的で、とても好きな世界が一気に広がった思いだった。
悠雅的生活
2013年8月31日

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