ドッグ・イート・ドッグ:作品を観た感想(3)
「ドッグ・イート・ドッグ」
面白いというか、破壊的に破滅的に破茶滅茶な所、21世紀の時の流れとは違うテイストが、素敵。冒頭のキレ過ぎのウィレム・デフォー登場シーン、ピンクに彩られた世界や、作中のモノクロームから色が徐々に浮かび上がってくる映像もいい。ニコラス・ケイジが主役ではあるのだけれど、そしてそのニコラス・ケイジは気だるい前科者を嬉々として演じているのだけれど、ウィレム・デフォーのイっちゃったっぷりも凄まじい。夏の気だるいひとときにぴったりな作品。気だるい気だるいと言っている割には、猛烈に暴力的で残虐な作品なのだけれど。混沌の中、ただ立ち直れない犯罪者の様を描くという点では一本筋が通った作品である。
ここなつ映画レビュー
2017年7月12日
『ドッグ・イート・ドッグ』 ピンクのノワール
原題のDog Eat Dogは原作のノワール小説と同じで共食いとか食うか食われるかといった意味だけど、登場人物は誰ひとり互いを信用せず、自らの欲望のままに行動する。ニコラス・ケイジは、こういうチンケな男をやらせると絶品だなあ。
Days of Books, Films
2017年7月1日
『ドッグ・イート・ドッグ』 ボギー!俺も男だ
ブラックコメディの味わいの作品だった。ラストで闇のなかに浮かぶダイナーからのエピソードはデヴィッド・リンチの映画を思わせた。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2017年6月25日
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