嫌われ松子の一生:作品を観た感想(4)

Memories of Matsuko/嫌われ松子の一生
緩急の効いたテンポの好さと絵面の賑やかさで以て楽しく観られたんですが。映画の作りとして、その主人公たる川尻松子というキャラクターに対し肩入れせず客観的に見せようという ...
Death to Mary Pumpkinhead
2012年10月25日

【嫌われ松子の一生】 お星さまをつかもう
この人の人生には、幸せの文字がない。そして、こんな人生の結末。映画全体は、歌や、ちょっとしたコメディに包まれているが痛すぎて笑えない。この人の根底には愛に飢えた心がある。父に対する愛。二度と帰れない故郷に対する愛。妹に対する羨みと、それを越えるほどの愛。それが報われず…。でも、やはり愛さずにはいられない。人はどれだけ愛されたかよりも、どれだけ愛したか。松子が、求めて求めて彷徨い続けた幸せは、今、長い階段の上にある。帰りたくて帰れなかった「お帰り」の声に迎えられて。
映画@見取り八段
2009年8月20日

[嫌われ松子の一生]中島哲也ワールド
なんで、一人でこんな世界が描けるのか。凄い。凄すぎる。中島哲也監督って、多分完ぺき主義なんだろうな。音楽といい、画といい一つの世界が完成されている。 本作で僕が一番目をひいたのは、ミュージカル仕立ての演出。辛気臭さを消し去るようにミュージカルを効果的に使っている。だからこそ、つらい現実がキョーレツに身にしみるように痛々しく伝わるし、だからこそ、空想に走ってしまう松子の心情にも共感できる。 今後、中谷美紀を語るにはこの一作を抜いては語れない。
アロハ坊主の日がな一日
2006年7月6日

「嫌われ松子の一生」中谷美紀は代表作を手に入れた
★★★★ 「これは映画じゃない」と正統派の心の声が叫ぶが、「一人になるよりマシ」という松子の心情が吐露されると画面が急に心に迫ってきた。 なんだこれは!と思っているうちに歌出だす、松子 殴られてもすがりつく、松子 ケバイ格好でも上を向いて歩く松子に釘ずけになる。 傑作というより怪作。 なんとも表現しきれないが、この不条理なモヤモヤ感は悪くない。 中谷美紀お見事。(普通断るだろ!) 見事に代表作を手に入れたね。 生ぬるい邦画が多い中ではホント立派。
soramove
2006年6月24日


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