明日の記憶:作品を観た感想(1)

[ 明日の記憶 ]渡辺謙の狙いと堤監督の演出
映画の前半は、ケレン味ある演出で、観客に主人公と同様の恐怖を植えつける。 後半は、雅行一人で感じていた恐怖を夫婦2人で、共に分かち合う。 未来に生きるとは、それは、現実から逃げないこと、相手と向き合うことの意味。 堤監督は、後半(一部ショッキングなシーンはあったものの)2人のこの向き合う姿を非常に丁寧に撮っていたように思う。謙さんも、たぶんこの後半を一番描きたかったのだろう。 前半のケレン味が、後半の「リアリティ」を高めている。
アロハ坊主の日がな一日
2006年8月15日

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