ジャック・メスリーヌ Part2 ルージュ編:作品を観た感想(3)

『ジャック・メスリーヌ Part2 ルージュ編』 (2009)
前作のフィルム・ノアールの名残りを漂わせていた雰囲気までも失せていて、今作はまさしく娯楽作として創られているところが、私には反対に物足りなさを感じさせた。主人公は、確かに悪いヤツだけど、確かに間違ってはいるけれど、人間の強さと弱さを漂わせて、そこに作品としての面白さを感じたはずなのに…。ちょっと惜しいなあ。続けて観れば、ちょうど2本で作品そのもののバランスは取れるのかもしれないけれど、2作目に見られる、もう説明はいいでしょ的な、そっけなさには、どうしても納得できないんだよなあ。
よーじっくのここちいい空間
2010年4月5日

ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part 2
メスリーヌの最後の恋人となるシルヴィアが出てくるんですが、シルヴィア役のリュディヴィーヌ・サニエがかなりコケティッシュで小悪魔的な魅力がある素敵な女性。マチュー・アマルリックもあいかわらずの眼力で、強烈な存在感を放っててもう大満足。メスリーヌとべスが刑務所から脱獄するところは、見応えありました。最後、あのやり方は<社会の敵No.1>と呼ばれたメスリーヌを実は生きているとかいう神話を生みださせないためだったのかなと、今となっては思えてきました。長い映画ですが、是非Part1と2を続けて観ることをお薦めしたいです。
だらだら無気力ブログ
2009年12月20日

ジャック・メスリーヌ Part2 ルージュ編
★★★★ 序盤でブラサール警視に捕まるジャック。ホテルで女性と一緒なところが彼らしいです。裁判の様子が結構面白い。フランスの裁判は被告人に自由にしゃべらせてしまう。虚栄心が更に強くなっていく時期です。またしても脱獄シークエンスが始まりますが、これが緊張感漂うとともに、どう逃げるのか観ている側がワクワクしてしまいます。結局、虚栄心ゆえに革命家を気取り、それが原因で何より彼が大切にした大衆の人気を失う…。文字通り波乱万丈の生涯だったジャック・メスリーヌ。駆け足とはいえそれを辿った本作は十分に見応えのある作品でした。
LOVE Cinemas 調布
2009年11月11日

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