八日目の蝉 :作品を観た感想(36)

映画評「八日目の蝉」その2・・・原作を読んで・・・
★★★★ 相対的に女性の悲しき人生航路の物語であるが、最終的に滲み出るのは母性礼賛である。今回は十分堪能しました。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年11月16日

八日目の蝉 : ジーン(´・ω・`*)感動・・・
演出は非常に見事で、ともすれば中だるみしがちなこの映画を、ある意味緊張感を持って観る事が出来ます。新鮮な驚きがありました。それは、小池栄子の演技力です。突込みどころのない秀作です。
こんな映画観たよ!-あらすじと感想-
2013年1月14日

完成! 「八日目の蝉」
懸念材料を逆手に取って、鑑賞動機に結び付けた演出手腕は、確かに見事でした。主人公をド真ん中に据えて、彼女自身を語り尽くすべきっだったと考えます。随所に見せる確かな演出を鑑みると、トータルバランスに十分な配慮がなされた逸品。素晴らしいパーツがあるにもかかわらず、それを輝かせることができなかった原因がボクには、作品自体のバランスの悪さである、とどうしても思えてしまうのです。
ポータブルDVDによる 車内鑑賞...
2012年12月29日

圧倒的な永作博美 『八日目の蝉』
★★★★ 映画の魅力は永作博美ではないでしょうか。恵理菜=薫の少女時代を演じた渡邉このみという子役、天才ですね。その嗅覚の正しさはまさしく天才だと思います。細かな描写の組み立てはもう何も言えないですね。素晴らしいです。細やかな愛情表現と一緒に過ごす時間が親子という絆や関係を形作っていく、という考察があったのではないのかなと思いました。極論を言えば、血のつながりはきっかけに過ぎないわけですね。とにかく、久しぶりに泣いた素晴らしい作品だと思います。
映画部族 a tribe called movie
2012年7月13日

八日目の蝉(感想232作目)
★★★★ 予想以上に内容リアルで濃かったよ。恵理菜は被害者側で過去を辿る展開だったが誘拐した方&誘拐された方のW目線は良いよ。希和子の衝動的な復讐による誘拐して逃亡で4年後にされるまでの展開は凄かったし キャストも凄く良い感じで凄く満足が出来たけど、内容が濃すぎて見て疲れる。
スポーツ瓦版
2012年7月5日

『八日目の蝉』
永作博美・小池栄子の女優陣の素晴らしい演技だけが凄く印象に残る一方で、物語としてはちょっとほころびが多い、女性による女性のための映画という感じでした。
こねたみっくす
2012年2月6日

八日目の蝉
★★★ 良かったです。何より良かったのは短縮の仕方です。私はテレビ版も観ているし、原作も読んでいるのですが、映画版のエピソードのカットの仕方は上手いなと思いました。何を見せたいのかがはっきり見えたし、成功していると思います。
映画、言いたい放題!
2012年1月17日

映画「八日目の蝉」が描く無償の愛
人は失意や絶望に立たされたときに救いとして何を求めるのか。希和子は薫を愛することによって自分自身を救おうとしたのではなかろうか。それは非常にエゴイスティックな愛ではあるかも知れないが、実に無償の、何の見返りも求めない純粋な愛であったと思う。それは映画を見ていてもひしひしと伝わってくる。この映画は「無償の愛」とはどういうものかを描いたのではなかろうか。
映画と出会う・世界が変わる
2011年6月11日

八日目の蝉
★★★★ かなり女性側に偏った映画となっていて、こんなヤツしかいないのかよと思わずにはいられない男性しか登場しませんが、むしろ本作品では、その代わりに実に興味深い女性像が作り上げられているのではないでしょうか。なにしろ、血のつながりもなく再会もしていない希和子(永作博美)と恵理菜(井上真央)との間に、濃密なコミュニーケーションが成立するのですから。随分と新鮮さを感じるところです。
映画的・絵画的・音楽的
2011年6月5日

八日目の蝉
不倫相手の赤ちゃんと誘拐した母と、16年後に母と同じように妻子ある男と不倫して妊娠した娘の人生をうまく交差させた物語になっている。ごく普通の家庭で育つことができなかっただけで、こんな悲しい経験をするのを涙をボロボロ流しながら見た。永作博美がうまいのは当然なんだけど、井上真央の体当たりの演技が光っている。エンジェルハウスという駆け込み寺の浮世離れした空間と、小豆島の伝統や自然が登場人物たちの生き方を浮き上がらせている。エンディングにもっていく演出が心憎いばかりに観客の涙を誘う。必見の映画がまた増えた。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2011年6月4日

映画レビュー 「八日目の蝉」
★★★★★ 脚本的に如何にも狙って泣いて下さいというシーンが幾つかあったことは事実。普通の作品の場合、そういうシーンでは涙することへの抵抗感が強く出てしまいがちだが、物語に引き込まれていること、そして何よりも永作博美の、まるで実子に接するかの様な怪演により何のためらいも無く涙を流してしまうだろう。本作は取っ掛かりこそ異質だが、その後も描写は丁寧にされているので、感情移入ができないという事は少ない。希和子の母性を存分に感じ、感情に身を任せ素直に楽しめる作品だ。日本人しか作れない邦画の醍醐味を存分に味わうべきだ。
No Movie, No Life (映画・DVDレビュー)
2011年5月24日

映画『八日目の蝉』 永作博美と小池栄子が素晴らしいです。
希和子が薫に"ほしのうた"を歌ってあげるところは泣きました。永作博美、小池栄子は主役級だからいいとして、脇を固める俳優の中で抜群によかったのがエンジェルホーム教祖のとなりで異言で通訳する女性。めちゃめちゃ雰囲気が出ていました。それから小豆島のタクシーの運転手。いい味出していましたねえ!それにしても小池栄子がこんなに演技が達者だとは思ってもいませんでした。あと、監督が男性の方だったのにもビックリ。すごい才能を感じました。 今後、要チェックですね。
23:30の雑記帳
2011年5月21日

深い余韻を残す良作『八日目の蝉』
深い余韻を残す良作に仕上がっていたのは良かった。永作と井上の"動と静"の演技の対比が素晴らしく、特に永作博美の女優としての躍進ぶりが著しい。子供に惜しみない深い愛情を注ぐ彼女の姿を描くことで犯罪者・希和子への観客の感情を変えてしまう演出が秀逸。事件の影響でどこか人間不信に近いものを抱き、感情をあまり表に出さない恵理菜が初めて感情を爆発させる場面も胸を打つ。一つの家庭を壊した犯罪者に観客は共感を抱けるか。ここが作り手側の勝負どころだったのではないかと思う。惜しまれる部分もあるが一度は観ておきたい良作であることが確かだ。
ブルーレイ&シネマ一直線
2011年5月16日

八日目の蝉
2時間半ほどある映画でしたが小豆島という魅力ある街の風景にも癒されつつ、内容が濃いというか、ぐぐっと吸い込まれるテンポでクライマックスシーンは、久々に号泣してしまいました。なんとなく切ないんだけど、母性とは何かを感じる。井上真央ちゃん、小池栄子さん、そして永作博美さんの演技がイイ。ジョン・メイヤーのドーターズを挿入歌に入れるところもニクイ。物語の構成がスッキリしているので、観終った後もなんかスッキリ。レビューの評価が高いのに納得。久々にいい映画を観たなと感じる作品でした。
三十路女の奮闘記 〜キャラ顔ウーマン〜
2011年5月15日

八日目の蝉
★★★★ なんといってもこの映画の焦点は、幼子の薫を連れた希和子の4年間の逃亡生活である。そして写真館での記念撮影と、「あの子はまだ食事をしていません」という言葉に、この物語の全てが凝縮していたのではないだろうか。希和子を演じた永作博美の凄いところは、薫に対する愛情の深さをそれとなく演じ切ったことだろう。わざとらしさが全くなく、自然に沸き出てくる本物の愛を感じてしまった。彼女の演技を100%引き出したのは、とりもなおさず子役の女の子が素晴らしかったからに違いない。また小池栄子の名助演ぶりにも感心してしまった。
ケントのたそがれ劇場
2011年5月14日

映画「八日目の蝉 」他人と違う経験を自分がどう感じるか
★★★★ 愛情というものに心底身を委ねられず、実の母の苦しみを目の当たりにして、家族という繋がりも面倒なくらいに感じる主人公。誘拐されていたという特殊な状況がどんなことに影響を及ぼしていくのか恐ろしいなと感じた。実の母親も血気迫るものがあって、誰も悪くないのに何も築くことができないもどかしさ。なんだか理解出来るように感じた。そして小豆島での奇跡のような時間。自分はちゃんと愛されていたんだ。その大切な事を実感した娘は初めて子供に愛情を抱く…。熱演じゃなく、感情を押し殺した演出で永作博美が女優として輝いていた。
soramove
2011年5月11日

*八日目の蝉*
ただ単に重く、苦しい作品かと思っていたら、ラストは希望に満ちていて救われます。題名である八日目の蝉。一日多く生きてしまった蝉は最初悲しいものという解釈で、それは普通ではあり得ない体験をしてしまった薫に重なります。ところが後半、もしかしたら幸せなこと?って思えるようになっていきます…。ストーリーもいいけれどキャストが素晴らしい!永作さんは童顔でかわいいのに、ずっと苦しみをたたえています。そして小池栄子さん!グレーな感じの女性になりきっていました。また、映像が良かったです。劇場で見た甲斐があるな〜と思わせてくれました。
Cartouche
2011年5月11日

(映画)八日目の蝉 
永作博美が演じた野々宮希和子と、幼児誘拐の件と、その後の恵理菜が自分に起こったことを結果的に確かめに行く旅を交互に見せる演出もさることながら、永作博美演技がとてもよかったですね。髪を短くした彼女は一見すると宮崎あおいのように見えます。ストーリーを見ていても主役の恵理菜(井上真央)よりも中心に居るような気にさせる見せ方は素晴らしいです。隣の席のお姉さまも感動で涙ぐんでいました。
ゼロから
2011年5月11日

八日目の蝉
★★★★ 4歳まで母と信じて誘拐犯と愛情いっぱいに育った女の子。それは母親にとっても、子供にとっても、不倫した夫にとっても、世間に知られた大事件の当事者。決して平穏ではなかったはずだ。幸せだった小豆島での思い出。「わたしはずっとここに来たかったのかもしれない」 まだ会えないお腹の子供にまで愛おしさを感じる恵理菜。過去の思い出も両親のことも、これからの未来にも希望を感じた。過去の出来事に心を閉ざした恵理菜(井上真央)。必死に子供を守り 愛そうとした希和子(永作博美)。ふたりの迫真の演技はすばらしかったと思う。
voy's room
2011年5月10日

【八日目の蝉】愛情と自分探しの旅
追い詰められた精神状態の中で行われた業の報いとして、1人の少女が4年間の空白の時間を求めて旅をする。少女は、自分には愛された過去がないと思っている。思い出すことは実母への不実にも繋がるから。愛されていた記憶が1人の人間にとってどれほど大切な物なのか。この作品はそれを私たちに訴える。人の親になることと、人の親でいることの難しさ。「八日目の蝉」とは、事件の日から時が止まったまま置いていかれた全ての人たちを示すもの。この人たちが、他の蝉が見ることが出来なかった美しいものを見ることが出来る日が本当に来ればいい。
映画@見取り八段
2011年5月10日

【八日目の蝉】
映画は、原作の形とは全く違い客観的に二人を描き、希和子のパートは回想シーンという形にしてありました。これがとってもよかったです!客観的に全体を捉えるからか、いろんな人たちに共感て気持ち揺さぶられっぱなし。原作よりも映画の方がよりリアルに気持ちが伝わってきて…何度も何度も泣けましたー。特に希和子と薫が引き離されるあの瞬間はドラマティックになっていましたねー。鳥肌立つような感じでした。終盤はかなりアレンジされていました。でも映画の方が良かったかな。これは断然映画の方が好き!! 完璧に映画に軍配上がりました。
日々のつぶやき
2011年5月10日

八日目の蝉・・・・・評価額1750円
★★★★★ 愛は人それぞれによって形を変え、誰かの愛は別の誰かにとっては憎しみとなる。20年前に起こった事は、恵理菜の実の両親と希和子の複雑に入り組んだ愛憎の結果だが、彼ら全員からピュアな愛だけを受けていたのは、実は恵理菜ただ一人なのである。物語の後半、恵理菜と千草が"八日目の蝉"の話をする。その境地に達した恵理菜が、全ての感情を解き放って口にする最後の台詞は、正に心に染み入る名台詞。二人の主人公が直接顔を合わせるシーンは一切無いにも関わらず、あのラストで二つの時空、二人の女性の中にある感情は確実に繋がった。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年5月9日

「八日目の蝉」感想
★★★★ とにかく、何をさしおいても女優陣、特に主要人物を演じる3人の演技がハンパなく素晴らしい。この御三方の存在自体が、本作に魂を吹きこむアイデンティティであり、物語を形作る柱であり、作品世界を集約、象徴する具体であったと断言してしまいたい。成島監督らしい、人の業がもたらす悲劇の連鎖を描いた重厚なストーリーと、その心の闇を見透かせるような美しい景観とのコントラストもまた文句なしだが、彼女達の存在なくして本作の完成はありえなかったに違いない。この芝居を観るためだけに、映画館へ足を運ぶ価値は十二分以上にある。
新・狂人ブログ〜暁は燃えているか!?
2011年5月8日

八日目の蝉 (2011)
★★★★ 久しぶりに落ちつきがあり色々と考えさせられる重厚なヒューマンドラマを観ることが出来ました。どう育てていいか判らないまま、それでも必死に純粋に愛する姿は誘拐犯と言えども心打たれるものがありました。何だかんだ結局のところ目一杯、泣かされてしまいましたよ。あんな切ない親子の姿を見せられると、涙なくして観れませんって!永作博美の演技力は良かったんですが、子役の渡邉このみの親子セットでの演技が素晴らしかった。それぞれの母親の愛情、そして瀬戸内、小豆島の風景…。美しくも悲しい心に残る人間ドラマでした。面白かった!
肩ログ
2011年5月8日

「八日目の蝉」
★★★★★ 希和子という女性が限りなく注ぎ続けた、母の愛の美しさである。これには泣ける。逃避行の果てにたどり着いた、小豆島におけるシークェンスはこの作品の白眉。この映画が素晴らしいのは、時代がどう変わろうとも、どんな状況に置かれようとも、母が子に寄せる愛情は強く、美しく、かけがえのないものであり、それが蝉の一生のように短く、はかないものであればあるほど、その愛はより強く輝きを放つのだという事を力強く訴えているからである。脚本が素晴らしい。日本人であれば是非見ておくべき、これは本年屈指の力作である。
お楽しみはココからだ
2011年5月6日

「八日目の蝉」 「母なる証明」という題名がぴったりだと...
松竹映画といえば、「家族」が重要なテーマ。この作品は伝統的な松竹映画のイデオロギーを更に深く考察し、あるいは別の角度から皮肉な見方をした内容と言えよう。「母親とは何か?」「家族とは何か?」というテーマの考察である。この映画の題名は「母なる証明」(同名の韓国映画の傑作があるが)が最適ではないかと思った。
映画と出会う・世界が変わる
2011年5月4日

□映画『八日目の蝉』
野々宮希和子。秋山恵津子。主人公、秋山恵理菜。彼女たちは、身勝手な男に振り回されながらも、必死で生き続けます。必死にもがく彼女たちに救いの手を差し出してくれるのは、すべて女たち。いざという時に女にとって頼りになるのは、やはり女ということなのでしょうか。俳優陣がかなり素晴らしい演技を見せてくれます。永作博美・井上真央・森口瑤子はもちろんなのですが、小池栄子の挙動不審な演技がすごい。見ただけで彼女が演じる安藤千草の社会不適合ぶりが伝わってきます。終盤に登場する田中泯の佇まいも、彼にしか出せない味が出ています。
Viva La Vida! <ライターCheese>
2011年5月3日

八日目の蝉 ちょっと冗長すぎるが・・・
原作と同じように二部構成にして欲しかった。細切れ過ぎて浅くなりがちで、感情移入を阻害してしまっていた気がする。しかし、井上真央と永作博美の演技が凄かった。とくに永作、どうよ、凄い上手い役者さんなんだ! 乳幼児→渡邉このみちゃん→井上真央、は進化系やからみんな同じ目というのはわかるが、その目と永作の目が一緒というのは意味深!映画はちょっと冗長すぎる気がしたけど、しかし掘り下げが足りなくて、意外と淡々としていて、あまり前のめりに観ることができずに冷静に観てしまうという感じやった、でもいい映画だったと思う。男って・・・。
労組書記長社労士のブログ
2011年5月2日

『八日目の蝉』 踏みとどまるために必要だったのは?
原作は二つの章に分かれているそうである。映画はこの二つの物語を交互に配置して自在に時間軸を行き来しつつ、二人の女の心情を描写する。それぞれが一つのロードムービーになっており、それらが重なり合い、補い合いながら、女とは何か、母とは何かを問い続ける。その複雑な構成をすんなりと受け入れさせるのは、何といっても脚本の上手さだろう。物語は安易な邂逅を避けつつも、大切なもので貫かれている。それは、映画の中で「母」から「子」へ手渡されるものだが、目には見えない。けれどもそこには確かにあるのだ、大切なものが。誰もが持っているはずなのだ。
映画のブログ
2011年5月1日

八日目の蝉
恵理菜の両親には全く同情できなかった。父親はもちろんだが、母親も旦那を寝取られて同情する余地はあったけど、子供産めない体になった希和子に暴言吐いたり、戻ってきた恵理菜への態度を見てるとどうもな。劇中でその後の秋山家の崩壊っぷりを見ても自業自得じゃんって思ってしまう。なので最後までずっと希和子に感情移入して観てしまいました。二人の生活に終焉…、その時の別れのシーンがなんとも切ない。永作博美、セリフがなくても観てるこっちに訴えかけるものがあって素晴らしい演技でした。長めの尺ですが、気にならないぐらい見応えある作品でした。
だらだら無気力ブログ
2011年5月1日

『八日目の蝉』 (2011) / 日本
★★★★ ここには3人の「母親」が出てきます。そして3人とも自分の至らなさ、届かなさを痛感しているし、罪悪感もある。けどそれでも「母」に対しての想いというのは永遠なんだなと感じました。ただ単に「母」への単純な想いだけではない、女としての業のようなものも垣間見せられて、難しい話でしたが、それだけに複雑な心境も時折語るシーンもあってよかった。永作さん、小池さん、森口さん、真央ちゃん、女性陣がとにかくよかったです。それぞれに課せられた使命というものをきちんと理解して演じていたように思います。
Nice One!!
2011年4月30日

八日目の蝉
★★★★ 見応えのある骨太なヒューマンドラマでした。恐らく衝動的に誘拐してしまい、明らかにもてあまし気味だった希和子が、徐々に変わってゆく姿がやけにリアルでした。永作博美の演技が素晴らしいのは、この"徐々に"の部分。彼女が見せるニつの心理、それは哀しみを胸に秘めた育ての母の愛、そして警察の捜査から逃れる誘拐犯としての緊張感なのですが、これが見事としか言いようがありません。物語冒頭の裁判シーンで彼女が言う気持ちがヒシヒシと感じられます。全てを思い出した恵理菜は、自分が本当に愛されていたことにも気付いたのでしょう。
LOVE Cinemas 調布
2011年4月30日

八日目の蝉
★★★ 希和子側から描かれてたし、希和子と薫の親子関係が良かったので、本当の親の元で育った薫こと恵理菜がなんかかわいそうに思えましたね。あのまま誰にも気づかれずに希和子と暮らしてたほうが幸せだったんじゃないかと…。まぁその裏では本当の母親は辛い日々を送ってたわけですが…なんせ希和子側メインだからなぁこっち目線で観てしまう、、。元気な役がイメージの井上真央ちゃんが今回は超シリアスな役。繊細な演技がとても上手かったし、微妙な気持ちも伝わってきました。それにとても重いお話なのに引きずらなかったのは、小豆島のロケーションの美しさですね!
新・映画鑑賞☆日記・・・
2011年4月29日

八日目の蝉
希和子は誘拐する意図があったというより、たまたま室内に入れたから薫を奪ったのだろう。想定外の僥倖が希和子を衝動的に誘拐に走らせたに相違ない。裏返せば、こんな不自然な設定が最初にあること自体が本作の弱さでもある。どうも全体的に息切れしている感じが否めない。結局、一番印象に残ってしまうのは美しい小豆島の風景。主演は井上真央らしいけれど、どう見ても存在感が圧倒的な永作博美が主演。"親子"の小豆島巡りがハイライトで、ややこしげな人間関係などどうでもよくしてしまっている。タイトルの意味もよく分からない。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年4月29日

八日目の蝉  永作博美が突出して良いところが、長所でもあり欠点?!
愛人の娘を誘拐して逃亡する女性を、永作博美が。この永作が素晴らしい。彼女から発せられる「切なさ」の波が、鑑賞者を巻き込んでいく。永作が素晴らしいゆえに、一方のプロットでの井上真央の弱さが目立ってしまう。いまひとつ主人公の不幸が、私の感情を揺さぶるほどには伝わってこなかった。このため、ラストも鑑賞のピークにならない。原作ものだからストーリーもいじりようがないのだろうが、その部分を補う「工夫」の方法はあったように思う。
日々 是 変化ナリ
2011年4月26日

八日目の蝉
それにしても、悲しい事件でした。もちろん誘拐は悪いことなのですけど、起こしてしまう気持ちは分かります。また、その4年間の生活は二人にとって幸せな時間だったのです。子役の女の子がまたとてつもなく可愛くて、二人の幸せそうな姿は印象的でした。その後、両親の元に戻った恵理菜は愛されることからは程遠い生活を送ります。そんな恵理菜が、自分が母親になった時に子供を愛せるのかと悩む姿が痛々しかったです。見終わった時、恵理菜は素敵なお母さんになって欲しいなと願った1本です。
とりあえず、コメントです
2011年4月7日


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