ハラがコレなんで:作品を観た感想(9)
妊婦の粋なブルース 『ハラがコレなんで』
★★★★ これは拾いものでした。当たりですね。タイトルが出てくるまでのシーンがとても良かったですね。出産シーンそのものをドラマ的な到達点として描写するのはとてもよかったです。主演の仲里依紗は相変わらず特異な存在感を醸し出していますし、複雑な長回しも器用にこなしていました。個人的にツボだったのは、石橋凌。この人の声や雰囲気は大好きなのですが、ちょっと情けなくも粋な料理人を熱演していて、なんかもうそれだけでいいなぁ〜と思ってしまいました。
映画部族 a tribe called movie
2012年7月13日
ハラがコレなんで 〜石井裕也監督最新短編2部作つき上映!!〜(2011-092)
観ていて面白い話だとは思ったがこんな人まずいないでしょ?いても、うざいだけ、って感じてしまう。見ていて気になることが一つ。部屋のテレビが未だにブラウン管なのは何故ですか?3LDKの密室で繰り広げられる超心理サスペンス!?この結末は、だれも予想できないカモ。
単館系
2012年5月13日
「ハラがコレなんで」 粋に生きろ!(・∀・)
★★★★ ラスト20分のハチャメチャぶりが最高っすよ 映画観始めて、最初光子が何故か他人の家にガンガン上り込むし、金ないのに釣りはいらんっと言ったりと‥?な感じなんスけど、段々繋がって行きます けっこう笑って楽しめる作品でした
ジョニー・タピア・Cinemas
2012年5月8日
ハラがコレなんで
かなりびっくりな性格に育った女の子の大らかさに、目を丸くしながら観ていました(^^ゞそんなふうに考えられたら、それだけでパワーになるよなあと思うような性格の女の子でした。 気の毒な話を聞いては同情し、気風のいい行為に出会うと“イキがいいね〜”と感動し、悪い状況に陥ると良い風が吹くまで昼寝をする。そんな彼女が笑顔で生きてこれたことこそが、まさしくファンタジーだなと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2012年3月7日
ハラがコレなんで
★★★ 主人公・光子は「OK」とか「大丈夫」と言いながら、自分なりの考え方で前に進もうとするのですが、その一本調子な面を、くどく描きすぎているのではという気がし、特に、何度も言われる「粋だねっ!」の台詞には、最後まで馴染めませんでした。それでも、空の雲の固まりがスーッと動く様とか不発弾の爆発といったところに、石井監督らしさが息づいているようにも思いました。
映画的・絵画的・音楽的
2011年11月23日
ハラがコレなんで
★★ 粋と無謀とを履き違えてしまって迷惑すれすれの人情を他者に押し付けて以て悦に入っているような言動の、その場違いな行雲流水振り、手前勝手に過ぎない泰然自若振りに興醒めを思ってしまいまして。中盤辺りからもー映画自体がどーでもよくなってしまったのでした、と。
Death to Mary Pumpkinhead
2011年11月20日
『ハラがコレなんで』 日本人が世界一苦手なこと
過去の石井裕也監督作品『川の底からこんにちは』や『あぜ道のダンディ』と同じく、大事なことを登場人物がセリフでドンドン語るので、監督のメッセージは聞き間違えようがない。「オッケー」「大丈夫」「粋だねぇ」。 そこまではっきりセリフにしなくても、とも思うけれど、はっきり云わなければ伝わらない、という心配が監督にはあるのかもしれない。 とはいえ、ドーンと構えた原光子の生き方は、単に彼女ひとりでなし得るものではない。本作では、その背景となる共同体のありようが示される。
映画のブログ
2011年11月6日
ハラがコレなんで〜不発弾の悲哀
.★★★★★ 本作では、光子はいきなり成人して成長過程が割愛されているが、彼女の超楽天的単純な気質はむしろ悲惨な人生の裏返しのように見える。身重の体はそのメタファーの趣がある。光子が無事出産できるかどうか。「良かったあ、私一人じゃなくて」と呟く光子。強がっていた光子がそれまでどれだけ孤独で寂しい思いをしていたか、その思い自体が思い切り破裂してしまう解放の時が来るのだ。それにしても、こんな単純そうで実はややこしい女性をいとも簡単に演じてのける仲里依紗はやはりただ者じゃない。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年11月5日
ハラがコレなんで
★★★ ヒロインの原光子(仲里依紗)は超ポジティブシンキングで、常に周りを引っ張ってゆくのである。が、今回は演出的に空回りしていたように思えてならない。中身が大してないのに無理にエピソードを回しているといった印象なのだ。彼女はその状況を打開するために努力をしている様子が見られないのも気になる。全てにおいて単に運任せと何が違うのか。結局石井監督は粋の意味を取り違えているのではないかと思う。光子の行動は単にひとりよがりな現代人を映し出しているようにしか思えないのだ。それが狙いなら成功しているけれど。
LOVE Cinemas 調布
2011年10月31日
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