箪笥:作品を観た感想(2)
箪笥
真相を知ってから見ると、また違ったように感じ取れてしまうんだろうなあ…と思える、切ない古典ホラー雰囲気いっぱいの作品。最初から、あの家はどこか異常だと思えます。どこか昔チックな冷え冷えとした雰囲気の家、不可解な夢。どこかエキセントリックな継母、その継母に怯える妹。妹に冷たい仕打ちをしていく継母はついに箪笥の中に妹スヨンを閉じ込めてしまう。抽象的なイメージを多く使っていて、わかる人にはなんとなく真相が最初からわかるように作られています。継母=スミが言っていたとおり、本当の恐怖は「一生つきまとう」後悔、なんだろうね。
いやいやえん
2010年9月3日
【箪笥】美しい姉妹の悲しい叙事詩
美しい姉妹の悪夢のような作品でした。妹への姉の気持ちが切ないです。ホラーとしては、あんまり恐くなかったんですがね、、。とても綺麗な映画です。映像も物語も。恐いよりも何だか悲しくなってしまう。スミは長い長い夢を見ている。スヨンは、もう居ないから。スヨンが居なくなったのは自分のせいだから。それは認めたくない現実だった。だから継母のせいにするしか無かった。箪笥と言う閉ざされた箱は恐怖の象徴と共に悲しみの象徴でもある。詩のように美しい作品です。
映画@見取り八段
2009年9月5日
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