ちゃんと伝える:作品を観た感想(9)
ちゃんと伝える(2009)
★★ 史郎の癌告知って何だったのかと思う。結局、客寄せのためだったのかという印象しか残らない。映画の隠された意図はむしろ、葬式の後、徹二の遺体と並んで県境の湖で一緒に釣りを行うことだったようだ。ここに監督の死体へのこだわりというか嗜好すら感じる。父親の癌というのは実は父親への憎悪のメタファーにも見える。本来ならここでやっと父子の力関係が逆転する筈なのに、自分自身が父以上の癌に冒されてしまうのは呪い以外の何物でもない。死ぬはずの父親すら乗り越えられない絶望、情けなさが隠されていないだろうか。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年7月9日
ちゃんと伝える
★★★ 雰囲気もいいし、最初は良かったのですが、モノローグが多すぎで説明臭いのが残念でした。あれだと客に「伝える」というよりは説明するという感じ。脚本にも、何かもう一つ足りないような..。父親との過去の確執が、これまた説明的なので薄っぺらい印象を受けます。夫も失って、息子も失うことになる母親についてほとんど言及されていなかったのは残念。物足りない映画だし、最後の釣りのところはやり過ぎな感じを受けますが、父親を急に亡くした男性は、感情移入できる映画ではないでしょうか。
映画、言いたい放題!
2010年1月27日
時には父のない子のように 「ちゃんと伝える」
映画は監督の親父さんに捧げられているが、 自分は親父が死んだときも何も捧げられなかったなあ。 ふと激しいシーンが出てくると園子温を感じるが、 静かに会話を交わすシーンが続くと山田太一のようだ。父親というのは不思議なもの。 若い頃はあれほど反発していたのに、 自分もある程度の年齢になり、 少し父が弱々しく感じるようになった頃から、 微妙な敬意を抱いたりする。 強いと思っていたものが実は弱く、 弱さを共有して初めて、 男として人間として評価できるようになるのかもしれない。
シネマ走り書き
2009年12月19日
ちゃんと伝える
★★ ブルーになってしまうテーマだと思うんですが全体的にリアリティが感じられずおかげで重くならずに済みました!史郎や史郎の恋人が人間臭くないの。死の宣告を受けたら、もうちょっと激しい感情表現があるかなぁと思っていたんだけど何故か感情をあまり出さない。史郎が高校時代の父とのやりとりと、お見舞いでの父との会話にギャップがありすぎて、どちらのやりとりにも違和感を持ってしまいました。湖での父との釣り。このシーンを観たときもう何でもアリだよね!と思いました〜(笑)
☆試写会中毒☆
2009年10月12日
「ちゃんと伝える」
一般的には良いお話なんだと思う。しかし、僕も叔父を癌で失ったが、その記憶があるので癌に侵された人がこんなに元気そうなのは嘘に思えてしまった。特にAKIRAは父よりも進行しているのに全くそんな雰囲気がなく、こんな調子なら願い通り父より長生きできるよ、と思えてしまった。全体的に忍び寄る「死」が胸に迫ってこないのが最大の欠点で、園監督が本当に創りたかった作品なのだろうかと疑問に感じてしまった。
古今東西座
2009年9月27日
「ちゃんと伝える」伝えるって、難しいね。
イメージとは掛け離れた役柄をAKIRAさんは無難に演じています。ただ少々台詞が棒読み…。あと、とても"末期ガン患者"には見えないの!!コレってどうなの? キャスティング的には、伊藤歩さんがイイです。伊藤さん演じる陽子と史郎の間で交わされる"大切な人に大事なこと、本当の思いをちゃんと伝えられているか?"というエピソードが、"ちゃんと伝える"ことが如何に難しく、そして生きているうえで如何に大事かということを、観ている者に投げ掛けてきます。
シネマ親父の“日々是妄言”
2009年8月30日
ちゃんと伝える
★★★ 史郎の葛藤は、自分が死ぬことへのやりきれなさからくる葛藤ではなく、ようやく親父と正面から付き合える時が来たのに、それが出来ない、父が息子と夢見ていたことを実現させて上げられないという心の叫びでした。「親父、先に死んでくれないかな。」という史郎の想いはあまりに悲しすぎます。"ちゃんと伝える"こと、それは良いことや楽しいことや悲しいこと全てを含むもの。今伝えなければ永遠に伝えられなくなることもあるのだと、私たちに教えてくれています。
LOVE Cinemas 調布
2009年8月27日
映画「ちゃんと伝える」を観た感想
★★★★ きっと賛否両論あるだろうなーと思った。らしくない作品だけど、ラストはやっぱり…! らしかったよ。やはり普通の終わリ方はできなかったのね。そこに至るまでが「お涙ちょうだい」 を避け続けた描き方だっただけに、それで素直に、アタシ泣いちゃったのでした。
映画初日鑑賞妻
2009年8月25日
ちゃんと伝える
この主人公には全く感情移入できなかったです。自分が父親より先に死ぬ可能性があるとわかって、「親父より先に死ぬのは親不孝、親父、先に死んでくれ」ってな感じのことを史郎は劇中で思うんですが、これには凄い違和感が。「親父より先に死ぬのは親不孝」この考えは解ります。でも「親父、先に死んでくれ」ってのはどうなんでしょ。こんな考えかたは理解できないし、こんな風に思うこと自体親不孝なんでは?
だらだら無気力ブログ
2009年8月22日
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