気狂いピエロ:作品を観た感想(2)

気狂いピエロ(1965)
★★★★★ ピエロことフェルディナンは退屈な家庭生活を捨て、元愛人で家政婦のマリアンヌのアパートにしけこむのだけれど、起きると死体が。マリアンヌが殺したらしいもだが、ピエロは意に介さず楽しそうに2人で車で逃避行する。自らガソリン強盗したり、車を盗んだり、まるで人生の連続性をあっさり否定しているかのよう。しかしマリアンヌは現実的で、カネを強盗し、やがて予感されていた究極の運命が2人に迫って来る。ラストのシーンは[ウルトラミラクルラブストーリー]を思い起される。吹っ飛ばすか食うかの違いだけじゃないかと。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年11月27日

*気狂いピエロ*
きらめくような映像と共に、私にとっていつまでも忘れられない作品となるでしょう。最初は開放された気分だったのが、そういう生活にもすぐに"飽き"がくる。結局どこに行っても理想のものはなく、何かから逃れてもすぐにまた何かに囚われることになり‥と哲学的な展開でもあります。後半暗さと悲しさが出てくるようになり、この逃避行のラストを感じるようになってくるととても切なくなります。全編に渡って透明な、そしてポップアートのような映像が美しく、釘づけになってしまいます。ゴダール監督+ベルモンド/アンナ・カリーナという黄金コンビならではの作品でした。
Cartouche
2010年7月25日

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