学校をつくろう:作品を観た感想(2)
『学校をつくろう』(2011)/日本
★★★ 「専修大学」がスポンサーとしてある以上、映画製作にあたってもその希望の枠からはみ出すことはないのが前提で、脚色があまりできなかったのではないかというような印象は残りました。この映画のいい点は、とにかく若者たちの勉学に対しての志が今では考えられないくらい高く、それを前面に出すことに成功しているということ。正直映画としては全体的に小じんまりまとまり過ぎたかなという感はありましたが、そこを補っていたのが、学問に対しての取り組み方、建学の志、キャストたちもその意味を理解していた演技であったことでした。
NiceOne!!
2011年3月6日
学校をつくろう
★★★ 余りに二世俳優ばかりのせいか、ネット上では酷評されている本作ですが、私は観てみてそこまで酷い作品だとは思いません。辛うじて及第点は挙げられるレベルに仕上がっていると思います。上山監督らしい実直で誠実な作りでした。ただ残念だったのは、事実の起こりと結果の羅列だけでなく、その間を結ぶ彼ら自身の行動であったり、その時の想いをもっと深く観たかった。簡単に言えば、まるで歴史年表の映像版を観ているかのようなのです。もっとも、専修大学のための映画なのでそれで良いのかもしれませんが。
LOVE Cinemas 調布
2011年3月5日
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