母なる証明:作品を観た感想(25)

母なる証明
それにしても、韓国サスペンス作品は人間の業をさらけ出すのが本当に上手いよね。心の奥底の見てはいけないものを見ちゃったかのような不安。
いやいやえん
2012年1月12日

【映画】母なる証明
自分で犯人を見つけるわと母親。子供のためなら何でもします。お金ないけど、お金を使い、息子の友達すら疑います。そして、女子高生の身の回りを調べていくと意外な事実が…。母の見た真実とは…。冒頭で、母親が草原で一人踊るシーンがあるのですが、不自然さを感じるもどこか美しさがあります。そして終盤にかけての衝撃と、母と息子の交わす言葉。言葉はシンプルでも、その表情と仕草。親子ってすごいなぁと…。すっきりとした余韻とは真逆になってしまうかもしれませんが、なんかすごい映画を観てしまったなと思いました。この監督今後も注目ですね。
☆紅茶屋ロンド☆
2010年9月10日

母なる証明
★★★★ 全体的に淡々とした流れなんですが内容は結構衝撃的でしたね。"韓国の母"と言われだけあるキム・ヘジャ母さん、素晴らしいです。ほとんど無表情なんだけど心の中が痛いほど伝わってくる…。しっかし警察もいい加減、弁護士も弁護士だよなぁ。子供みたいな心を持った息子だから余計に心配なんでしょうけど、それがだんだんお母さんを狂わしていくというか…とんでもない行動に、、。お母さん…静かな迫力感があったので最後まで緊張感持って観られましたよ。ラスト、バスの中で太もものツボに針を指すシーンが切なかった...。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年5月22日

母なる証明
オープニングでいきなり踊り出す母のシーンにちょっと引いてしまいました、、。韓国の独特な母親像を描いた作品なので、母子の絆としては理解できるのですが、、いまひとつピンとこない感じは否めません。息子の為に奔走する母の心情は分かるのですが…どうしてもやり方に疑問が湧いてしまい感情移入できないんです。ストーリー展開は物凄く面白いですね〜。母親が犯人を捜しながら辿っていく展開は、あらゆる方向に向きを変えるのでサスペンスとしては楽しめます。ラストは何となく読めていたんですが、それでも王道的な作りで妙な安心感がありました。
ひばなのシネマの天地
2010年4月28日

母なる証明
始まって1分で、「ポン・ジュノ」の世界に引き込まれていく。話自体は、リアリティは無いのに演出や描写が妙に生々しくてリアルに感じてしまう。意味のなさそうなカットも、見入ってしまう。(本当は意味があるんだけど) この監督は改めてすごい監督なんだなと思った。このような映画を撮ったら右に出るものはいない。なんつー映画を撮るんだ…。心が痛いじゃないか。この映画には2回ほど、悪寒が走るような、心臓を握られているような感覚に陥る台詞がある。私だけかもしれないが、固まった..。
元レンタルビデオ屋店長の映画感想
2010年2月21日

『母なる証明』 (2009)
事前の知識がないままの鑑賞は、素直に作品を享受できて良かったと思います。ラストあたりの20分に、この作品のすべては凝縮されていて、そのラストは、涙とは全く無縁で、不思議に爽やかでした。悲惨にはならないラストの空虚感は、監督が逃げている気もしますが、すべては砕け、風に飛ばされて、土に埋もれてしまう儚さが、漂っていました。母の愛情は、すべてを乗り越えて、すべてを押し流して、息子の本当の姿さえも見失うほどに、深いものなのだと、思い知らされます。鬼気迫る、その愛情の行方に戸惑います。
よーじっくのここちいい空間
2010年2月19日

映画[ 母なる証明 ]踊る母、たたずむ息子
この映画で特徴的に表れているのが「息子へのオカンの視線(まなざし)」である。彼女のまなざし―正気と狂気の間をさまよいつづける母の息子への愛情は、はたして息子へ伝わるのか?この応えが見所のひとつで、驚愕の真実としてクライマックスで明らかに。これまでの母性を描いた作品には、善も悪もすべてを包むような慈愛に満ちたものとして描かれたことが多かったが、少し偏った考えだったかもと、これを観て改めて考えさせられる。この映画は、エンディングが受け入れられるかどうかが、決め手になると思う。やはり母はたくましい!
アロハ坊主の日がな一日
2010年2月1日

母なる証明 善悪を超えたもの
最もテーマに関わる仕掛けとしてはキム・ヘジャ演じる母親に固有名詞を与えていないことであろう。この映画では彼女は名前ではなく「お母さん」とは「母親」と呼ばれている。監督は、ここで描かれたことは、すべての母親に共通することだと言いたいのであろう。もちろん、それは善悪を超えたものであるということだろう。人間は、善悪という単純な割り切ることが出来るものではないということである。
映画と出会う・世界が変わる
2010年1月9日

母なる証明 ウォンビンの透明感がこの作品の成功の要因
この映画はセリフによって展開するのではなく、小道具が物語りを進めていくのである。ゴルフボール、針灸、悪い記憶を消すツボ、鼻血、携帯電話、廃品回収などの小道具や状況が後になって見事に活きてくる。極めつけは針灸の針を入れる箱である。母親を演じるキム・ヘジャはもちろんのこと。ウォンビンが素晴らしい。彼が持つ一種独特の透明感がこの映画の成功の要因であろう。ラスト近くに母親に箱を差し出す場面では、そのウォンビンの透明感、イノセントな瞳があってこそ活きている。
映画と出会う・世界が変わる
2010年1月5日

母なる証明
★★★★ さすが韓国映画、容赦ないです。人物像が緻密。何故、彼女がそういう行動を取るのか、説得力があります。この母親は罪のない青年の前で号泣しても息子を守るためには真実は決して口にしない。彼女には息子に大きな負い目がある。それを背負って育てた彼はああいう大人になってしまったし、大きな不幸を招いた。それがとてもよく描かれていると思う。展開としては目新しいことはないけれど、この容赦なさぶりに私は唸ってしまった。後味悪いし、楽しむというよりはよくできてるという感心ばっかり先にたつ、印象の強い映画です..。
映画、言いたい放題!
2009年12月18日

*母なる証明*
思わぬ展開だし、感動的で深い。ちゃんと捜査してもらえなかったことも、殺された女子高生の背景にあるものもすべては貧しさゆえ…胸が痛みます。ついに真犯人がわかり。しかしその後二転、三転し、深みを増していくのがこの映画のすごさで母の愛は本当に深くてまさに盲目。ものすごく感動する一方で、ギモンというか後味の悪さも同時に襲ってきます。多分こういうのはきっと狙ってのことで絶妙なバランスでした。展開もスゴいけれど、映画としての作りも又素晴らしいっていうか怖い。エンタメ度的にもレヴェルがとても高いです。
Cartouche
2009年12月3日

『母なる証明』 ポン・ジュノ監督
やはり傑作。サスペンスとして良くできているし、人間の得体の知れない闇のようなものが不気味に迫ってくる。絵作りも最高で、印象的な場面は多いけど、特にあの踊りはすごい。慄然。また、母親が殺害現場の屋上に上って村を眺めるシーンにもはっとなった。でもあれを「祝福」と解釈するとは意外だった。題材的に[殺人の追憶]を思わせるところも多いのだけど、あの頃に比べて暴力的な取り調べや強引な捜査も減っているのもアメリカドラマの影響であろうか。
本、映画、音楽
2009年11月29日

母なる証明
★★★★ 感動しました。映画の冒頭は、草原に年配の女性が遠くから歩いてやってきて、手を振りかざしながらゆっくりと踊る場面、次いで、その女性が漢方薬を作っている店の前で息子トジュンが車にはねられる場面となり、繋がりがよくわからないながら韓国映画特有のどぎつい内容になっているな、とは思ったものの、次第に映画の中に引き込まれていきます。様々なシーンの積み重ねから、母親の息子に対する限りない愛情が映画の隅々にまで滲み出てきて、最後まで観客は画面から目を離すことができなくなってしまいます。
映画的・絵画的・音楽的
2009年11月25日

映画「母なる証明」
それにしてもポン・ジュノ監督は、容赦がないです。人間の本質を冷徹な視線で描き出した人間ドラマ。見応えあり過ぎます。白が黒になり、黒が白になる。真実が虚実となり、虚実が真実となる。そして、上書きした記憶が正しいのだと信じ込むようになる。自分を救おうとする。そんな人間の本質をえぐり出した映画だったんじゃないでしょうか。ラストシーンの素晴らしさは、言葉にならないですね。全てを達観したかのような、あのマザーダンス。踊れよマザー、、。驚愕の名シーンでした。
おそらく見聞録
2009年11月22日

母なる証明 (2009)
★★★★ 冒頭のシーンだけで面白そうって思いましたよ。必死に真犯人を見つけようとすればするほど意外な事実が…そしてあの冒頭の"踊り"に繋がるんですな。本当に"やっちゃた〜"って感じです。心中お察ししますよぉ。一番グッときたのは面会…あれは突き刺さりました。難を言えばすべてが明らかになるシーンのオチがチョッと弱いのかな?と。証言だけでなく決定的な何かがあれば凹み具合も更にアップしたんではないでしょうか。ジワジワと込み上げてくる得体の知れない感情。底力を感じます。面白かった!!
肩ログ
2009年11月12日

ドゥ・ユー・リメンバー? 「母なる証明」
人が言うほどの驚きがない。 まあ自分の感受性の問題かもしれないが、 とかく世間と自分の評価のギャップに悩む監督だ。 むしろ計算高すぎて鼻につくのかもしれない。 今回も想像どおりの結末で、 母はなぜ息子を置いてバス旅行に行くのかがイマイチよくわからないし、 ラストシーンも、 そのときに流れる音楽もやはり鼻についた。 それにしても "証明" なんて大げさな邦題。 このへんにも反発を感じるなあ。
シネマ走り書き
2009年11月11日

【母なる証明】
ラストで明かされました。冒頭のダンス、その心境が伝わってきましたねー。ひき逃げのシーンも巧い!なんてことないシーンでも何か予感させるようなザラザラとした感覚になるような作りが巧いです。人間ドラマにミステリーがちょっと絡んでいるような感じで真犯人は??と事件の行方もとても気になります。ラストは…私には意外でした。母の気持ちが痛いほど伝わってきます。良い悪いは別にして彼女の行為は多分誰でも理解できるのではないでしょうか。楽しいという映画ではないのですが、見応えありました。
日々のつぶやき
2009年11月10日

『母なる証明』 天才の仕事
本作で描いたものが母なる証明だと云われては、世の母親たちは悲鳴を上げるだろう。本作で見せつけられる狂気、奇行が、あまりにも本質を突いているから。ポン・ジュノ監督のあり余る才能が暗闇を描く技巧的な面にも表れている。その画面は、美しさにしろ緊迫感にしろ感情表現にしろ最高のものを追求しているので、観る方も相応のエネルギーを要する。並の映画なら1度か2度見られれば御の字の素晴らしいカットが、129分のあいだ続くのだから息もつけない。
映画のブログ
2009年11月8日

「母なる証明」 ミステリーとして、人間ドラマとして第一級
トジュンの母が真犯人を探す過程で明らかにされていくのは、人間というものの内面、それは自分でも気づかないような奥の奥にある記憶。犯人の内面、被害者の内面、そして犯人を追うトジュンの母の内面が、タマネギの皮が剥けていくように一枚一枚はがされその芯が明らかにされていきます。本作においては、謎を明らかにしていこうとする者は、自分の内面に抱えているものも解き明かしていくのです。さすがポン・ジュノ監督といったところ。ミステリー好きにも、ヒューマンドラマ好きにもお薦めできる作品です。
はらやんの映画徒然草
2009年11月6日

母なる証明
★★★★★ 母は、子供を守るためならば鬼にも蛇にもなる。この作品はその一点を全面に押し出した間違いなく秀作!! 母という存在は自分の身を省みずどんな手をつくしても我が子を守るという"本能"であり"性"である部分に焦点があてられている。監督は主人公のこの母親にはあえて役名を付けなかった。それは取りも直さず、広く母という存在にクローズアップさせたかった狙いがあったようです。またその哀しいまでの母親の怨念みたいなものをこのキム・ヘジャが情念で演じています。やはりポン・ジュノ作品はハズれなし!
映画道
2009年11月5日

「母なる証明/マザー」家族を守るというなら、ここまでやるのだ。
★★★★ 息子が逮捕され、誰も母の言うことを聞き入れないとなると母親は狂気をはらんだ行動に出る、これが応援したいのか、やめろよと言うべきなのか、こんなことで核心に触れることは出来るのかと思いながらも、誰が真犯人なんだろう?と。小さな町で起こった殺人事件、人々の目、それでも息子を信じる母親、、濃密な空気が伝わる。ウォンビンというスターがオーラを消し去り、冒頭では変なおばさんと思った母親がただ一人の肉親を信じてその先に何を見たのか。さすが韓国映画、ただじゃあ終わらない。
soramove
2009年11月5日

母なる証明
かなり見ごたえのある一本でした。序盤から何度か見せられる伏線がラストのあたりで生きてくる凄さに感嘆しました。母親の息子へ対する尽きることのない愛は見てて凄かったものがあります。あそこまで突っ走ってしまう母親は怖かったです。トジュンが刑務所内で5歳の頃の記憶を思い出すところと、ラストのトジュンが母親にあるものを渡すシーンが印象的、何となくトジュンに恐怖を感じました。キム・ヘジャの演技も凄かったんですが、兵役後の復帰第一作となったウォンビンの演技も素晴らしいものがありました。
だらだら無気力ブログ
2009年11月3日

母なる証明 / Mother
★★★★ 観た直後より、あとでじわーっとくる作品ってある。今作はそんな感じでした。オープニングとラストシーン いつまでも焼きつく残像、、、やっぱりおばさんがイイ!! どんなことがあったって、親は子供を守りたいだろうし、何をしたって信じたい、味方でいたいものなのだ。それを強く感じる。つっこみたくなる部分を打ち消すほどの全体の持つこの作品の何とも言えない凄み。さりげなく凄い。後半での伏線の活かし方が素晴らしい。母親のとったその行動はやっぱり尋常じゃない。完璧に母を演じ切ったキム・へジュに拍手です。
我想一個人映画美的女人blog
2009年11月3日

母なる証明
★★★★★ 誰しもまず驚くであろう冒頭のシーン、一面の野原で母が音楽に合わせて踊り狂う様子は、一見奇抜で何事かと思うものの、ラストまで観る事で見事に納得できる演出になっています。キム・ヘジャ。何たる存在感。彼女が演じる母の息子に対する愛情、それは"狂気の愛"に他なりません。一旦垣根を越えてしまったら、後はもう転がるように狂気への道を突き進む母。もちろん根底にあるのは何としてもトジュンを助けるというその一念のみ。余りに純粋なその愛に胸打たれずにはいられませんでした。
LOVE Cinemas 調布
2009年11月1日

【母なる証明】誰にだって人は殺せる
息子の無罪を立証するために走り回る母。そのやり方は試行錯誤もいいところ。思いこみで動き回る姿は、やりすぎで滑稽だ。ポン・ジュノ監督らしく、眉をしかめたり、クスッと笑わせられたりした後には背筋が凍るクライマックスと涙が溢れる結末が待っている。ありえないだろ〜と思うほど息子一途のおばさんの姿は、ハッキリ言って気持ち悪いくらい。でも、男の子の母親は誰でも、おばさんを見てただあざ笑う事はできないはず…ラスト、冒頭シーンに納得が行くのである。悲しいほど…。
映画@見取り八段
2009年10月31日


1.作品ページ

2.観たい作品リスト
3.追加

4.近日公開
5.公開中
6.DVD新作近日
7.DVD新作(2カ月間)
8.DVD旧作
9.超人気作品
0.トップ
アマゾン最安値購入
キーワード: