クレイマー、クレイマー:作品を観た感想(2)

映画レビュー 「クレイマー、クレイマー」
★★★★★ 改めて見直して本当に良かった。脚本の中で特徴的なのは、物語はどんどん進んでいくのに、感傷に浸る様なシーンが殆ど無いのに、観てる方はその気持ちが手に取る様に分かるところだ。ラスト15分は涙無くして観られないだろう。ラストシーンの余韻はたまらないものがある。ダスティン・ホフマンのだんだん父親になっていく表情の変化や、メリル・ストリープのどこか後ろめたさを感じ目に涙をいっぱいに溜めながらも法廷に立つシーンなど、素晴らしいとしか言いようが無い。30年前の作品だが、今となってもその内容と完成度は唯一無二。是非、大人に観て欲しい作品だ。
No Movie, No Life (映画・DVDレビュー)
2011年3月7日

『クレイマー、クレイマー』 Kramer vs. Kramer
はじめて観たときは、ジョアンナを何てひどい女だろうと思った。制作者の「女性は家庭を守るべき」という本音が透けて見えているような気がする。テッドひとりで頑張ってほしかったけれど、1970年代はアメリカでも「離婚・片親はよくない」という風潮だったのかも。テッドは家庭と仕事の両立を目指すが結局無理。親権の裁判でジョアンナに負けても、親のあり方として勝った。ラストシーン、彼はジョアンナをビリーに会わせる。そのとき、自分はエレベーターに乗らない。彼がそんな気持ちになってはじめてクレイマー家の再生に期待がもてる。
23:30の雑記帳
2010年7月13日

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