チョコレート:作品を観た感想(2)

チョコレート(2001)
黒人差別がおおっぴらに展開される訳ではない。老人の父親、鈍臭い息子たちが老人ホーム、交通事故死、自殺で消えると、いつの間にか美しいレティシア(ハル・ベリー)と穏当なハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)の2人が残った。いなくなった人々は特に追慕されるわけでもない。死刑囚の夫はなぜ死刑囚になったのかも分からない。ただ、2人は「うまく行きそう」なことだけが予感される。環境の変化に合わせ強くてタフな人間だけが生き残る。独り善がりとご都合主義だけが目立つ作品だった。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年10月26日

『チョコレート』
原題のMonster's ballとは、死刑執行前夜、死刑囚のために行われる弔いのパーティのこと。その原題とはまるで違う「チョコレート」という邦題。結論から言うと、素晴らしい!のひとこと。レティシアの息子が母に隠れて貪るチョコバーと、愛に飢えたハンクが毎日食すチョコアイス、そしてもちろん黒人の肌の色、それらをそのまま表すのが「チョコレート」というタイトル。むしろ原題の方がしっくりいかない感じすらある。内容は確かにシリアスかもしれない。けれどこれは間違いなくラブ・ストーリーだ。しかもなんて素晴らしいReal-Love-Story!
シネマな時間に考察を。
2010年4月19日

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