フーリガン:作品を観た感想(2)
[ フーリガン ]暴力にのめり込む男たち
友情を知り、暴力を知り、弱さを知り、男はつよくなる。 本作でオトコの世界を描いた新人女性監督レクシー・アレキサンダー。いくら、弟のことを思ってとはいっても、姉が決闘上に子どもと一緒にやってくるというのは突発的な行動といえ、あまり軽率すぎる。そこには同性から見た、皮肉っぽさが感じられる。 一方、男性たちには、監督のほとばしる愛情が感じられるのはいうまでもない。強さだけでなく、たぶん強さと裏腹にある脆さや弱さに惹かれるのだろうね。
アロハ坊主の日がな一日
2006年10月30日
『フーリガン』レビュー
★★★★ 暴力は非生産的で空しい。しかし狩猟本能がいしずえにある暴力は、人間の根源的な部分に訴えかけ、ときに魅力的でもある。『フーリガン』は、そんな暴力に生きる男たちの映画だ。 暴力的とはいえ、主人公たちは女性にやさしい英国紳士ばかりなので女性でも気分よく観賞できるだろうし、サッカーに興味がなくても十二分に楽しめる作りにもなっている。男の友情と美学をテーマに据えた『フーリガン』は、広く映画ファンにおすすめしたい傑作である。「男の生き様」系映画の中でトップクラスの作品。
トーンコントロール
2006年9月15日
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