ディーバ:作品を観た感想(3)

「ディーバ」
象徴的な人物の性格と配置による追跡劇、スタイリッシュな映像によって成り立つこの作品の最も面白く、注目すべき点は、物語の出発点と人物の出会いが「盗み」という行為であること。主人公ジュールのオペラ歌手シンシア・ホーキンスの無許可録音、彼女の衣装を盗むこと、そしてベトナム人少女アルバのレコード店での盗み。物語は、これらから始まり加速する。この映画が作られたのは映画100年を迎えようとする10年ほど前のこと。映画創造の本質は常に「真似」であり、一種の「盗み」であるという皮肉であろうか。
映画と出会う・世界が変わる
2011年8月8日

ディーバ
決してレコードを出さない黒人歌手シンシア。密かにコンサートで彼女の歌を録音したジュールは、そのテープと、売春組織の証拠テープを偶然に入手してしまったために、警察と犯罪組織の両方から追われることに…。ディーバとは歌姫、歌の女神のことで、偉大な歌手への畏敬の念が込められている。サスペンス、ロマンス、アクションの要素もあり、ベネックスの代表作。パリ中を逃げ回る様子が実にスタイリッシュだ。
映画通信シネマッシモ☆プロの映画...
2008年8月8日

村上春樹的映画2選 「ディーバ」「恋に落ちる確率」
「ベティ・ブルー」のジャン・ジャック・ベネックスのデビュー作。なぜか部屋の中をローラースケートで颯爽と走るベトナム系の少女、青い部屋のド真ん中で優雅にバスタブに浸かる謎のインテリ中年男、パンクス風の殺し屋・・・とフシギなキャラ満載でまさに「ハードボイルド・ワンダーランドな映画」!
RAY's Favorites
2008年8月6日

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