行きずりの街:作品を観た感想(10)
行きずりの街
サスペンス・ミステリーという括りだったけど、どちらかと言うと、一組の元夫婦の再生の物語という印象。どうもゆかり役の南沢奈央ちゃんの存在で、サスペンスとしてのストーリーも中途半端な感じになったみたいな気がしました。菅田俊さんも出演されていたし、ARATAも窪塚洋介クンもこういう役はブキミ度が増して、中盤までサスペンスの雰囲気はあったので、終盤がザンネンな感じでした。ただ、トオルちゃんと小西さんのシーンはとっても惹かれるものがあったし、コレ、もっと大人向けで恋愛サスペンス色を濃くしたらよかったかも♪
to Heart
2011年1月7日
映画[ 行きずりの街 ]
教え子の失踪が、波多野の暗い過去へ結びつく展開は、2時間という尺を考えると、どうもご都合主義的な展開になりがちだが、そこには作られた演出をあまり感じませんでした。たぶん感じさせない演出が随所に施されたいたように見受けられます。その割には、クライマックスのアクションシーンは、どうしたんだって感じで、ちょっと目に余るものがありますね。大人のラブロマンスにテーマを絞り、小品としてまとまりのあるものになっていただけにクライマックスのアクションは残念だ。でも仲村トオルファン、コニタンファンは必見です。
アロハ坊主の日がな一日
2010年12月23日
行きずりの街
★★★ 主演が最近進境著しい仲村トオル。その相手役に小西真奈美というように錚々たる配役陣ながら、何か乗り切れないところがあります。というのも、原作と異なって映画は、仲村トオルを中心とする男のハードボイルドな世界から、むしろ小西真奈美を中心とする女の世界に軸足を移しているからですが、逆にそう思って見れば、そこそこよくできた作品ではないかとも思えます。
映画的・絵画的・音楽的
2010年12月8日
映画『行きずりの街』を観て
原作を読んでいないので細かい点について、映画では説明不足の感じが全体的にする。結局は、波多野が元教え子を自分の正義感で救出に向かうのだが、途中で学校の理事の不正に絡むスキャンダルに巻き込まれたりと、ストーリーを面白くする要素は多いのだが、上手く整理出来ていない印象を持った。俳優陣では仲村トオルや小西真奈美の何かに疲れている表情、窪塚洋介の独特の個性が一際光っていた。良質の2時間ドラマを映画館で観たような、そんな後味がする邦画でした。
KINTYRE’SDIARY
2010年12月5日
☆ 『行きずりの街』
この映画を見終わったときの感想は、「何てすばらしい!」、という大きな感動だった。キャスティングが完璧で、出演者それぞれに最高の見せ場が作られている。脚本も良い。元の原作(読んでいない)が良いせいもあるのだろう。この原作はぜひとも読もうと思った。演出もすばらしい。阪本順治監督は、感銘を受けさせたり失望させられたり、安定感のとぼしい演出家だが今回はパーフェクトと言っても過言ではないはずだ。画面の色調も最高で、私はこんな映画を見たかったのだ、という待ち望んでいた願いがかなった喜びで感謝したい気持ちでいっぱいだった。
映画の感想文日記
2010年12月2日
『行きずりの街』 | 小西真奈美の魅力を十二分に引き出した阪本順治監督
とにかく小西真奈美に尽きます。間違いなく彼女の代表作のうちの1本となることでしょう。小西真奈美だけでなく、女優陣は総じて素晴らしかったです。江波杏子の迫力、南沢奈央の可憐さ、佐藤江梨子の泥酔っぷり。彼女たちの良いところを十二分に引き出した阪本順治監督に惜しみない拍手を送ります。男性陣も奮闘しています。教え子が失踪して仲村トオルが探す…。そんなことより小西真奈美が大変なんです。コニタンの睡眠不足が心配になってしまったのでした。
23:30の雑記帳
2010年11月28日
行きずりの街
仲村トオルと小西真奈美が主演で、塾の講師をしている元教師の男性と失踪した教え子が遭遇する事件を描いている。強力な権力に立ち向かう一介の塾教師という構図で映画は進む。でも、権力を握る側は薄っぺらい組織だし、それほどの緊迫感がない。どちらかというと、元夫婦の再会のメロドラマという感じがした。元夫婦の再会と学園の陰謀が、もっと絡み合っていればおもしろい映画になったと思う。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年11月25日
行きずりの街
そもそもの目的は危篤状態にあるおばあちゃんにゆかりを届けることにあったはずなのに、いつの間にか「危篤のおばあちゃん」はどうでもよい存在に貶められている。あのゆかりの絵は何だったんだ、篠山の甍は何だったんだ。人間を描いたつもりで全く人間が描かれていない。映画ではメーンキャラになる波多野、雅子、中込の3人は意外と影が薄い。役柄が空回りしているからだ。その他、豪華な脇役陣がそれこそ都合の良い行きずりの「背景説明係」として使い捨てにされている。いくら背景説明されてもそこには芯になるものが何もないから観終えて何も残らない。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年11月21日
行きずりの街 この映画はすごくない
いかにもノワールタッチの色調と画面展開でハードボイルドぶりを見せてくれるが、それはあくまでスタイルだけのことで作品としての完成度は低い。小西真奈美が主人公に「あなたは国語の教師のくせに言葉をきちんと使っていない」という趣旨のセリフを言う。つまり自分の意思をきちんと言葉で言えということであるが、このことはこの映画全体にも言える。映画なのだから、きちんと映像とセリフで伝えろよということだ。テーマに関わるキーとなるセリフや映像がない。ラブストーリーなのか、ハードボイルドなのか中途半端ではないか。
映画と出会う・世界が変わる
2010年11月20日
行きずりの街
★★ ラブストーリーと、ミステリーの並列した作品ですが、残念ながらどちらも中途半端。更に見せ方や衣装を含むしつらえにやけに古臭さが目立ちます。失踪したゆかりを捜しに上京してきたことを考えると、あくまでミステリーがベースのはず。ところがとうしても雅子と和郎を重く描くと他がお留守になる。せっかく素晴らしい俳優がキャスティングされているのですから、彼らがもっと事件に関わってこなければ勿体無さすぎというモノです。ラストこそ綺麗にまとまった感がありますが、もうちょっと過程を大切にしないと和郎の独りよがりに見えてしまいます。
LOVE Cinemas 調布
2010年11月18日
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