奇跡:作品を観た感想(20)

【奇跡】家族よりも大切なもの「但馬のかみ」「音楽」「そら豆」「世界」
あれ、ここって泣くところじゃないだろうな、たぶん… どうしてこんな所でボロボロ涙が出るんだろう… と、自分の情緒不安定さが不安になるくらい、泣きながら見ていた。 元々、子供たちが何かに一生懸命進んでいく姿に弱いので…。優しい詩のような爽やかな感動作です。
映画@見取り八段
2011年12月10日

奇跡
★★★ 大人の比重が多すぎです。しかも存在感が強い人ばかりです。担任、両親、飲み屋のママは無名の人で良かったと思います。その方が子供のエピソードが生きると思います。有名人を使いたくなるのもわかるけれど、見せたいことに絞って欲しかったです。主演のまえだまえだも子供たちも良かったけれど、なんか全体的に物足りなかったです。
映画、言いたい放題!
2011年11月23日

奇跡
★★★★ なんかこの映画をみてると[スタンドバイミー]を思い出してしまいました。奇跡を信じてがんばる子供たちがかわいかったね〜。あの純粋なキラキラと輝いてる目ってすごいよね。冒険が終わるとちょっと精神的にも大人になっている。しかし本当に是枝監督って子どもたちの表情とるのがうまいよね〜。やっぱり脇役がいいんだよね〜。本当に豪華だわ〜。見終わった後、ほっこりと幸せになるというか、この余韻がいいな〜って思いました。自分の子供のころ、幼馴染としたちょっとした冒険を思い出していました(笑)。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2011年10月11日

『奇跡』 2011年の最高傑作になるかもです。
「なりたい職業」というお題の作文を書いてこい、という宿題に小学生からはとんでもない答え?が出て来るんですね。ビックリしました。もうひとつ大爆笑シーンが。男の子3人組が仮病をつかって早退を企てます。保健室の先生も阿部寛も仮病と分かっていつつ、家に電話しようか相談しているところに、おじいちゃんがノコノコと登場。電話する前からなぜか孫が病気になることを知っていた(笑)。本筋と関係ないことばかり書いてしまいましたが、あとは観てのお楽しみ!(とごまかす)。これは本当にオススメです。笑えて、泣けます。
23:30の雑記帳
2011年7月5日

奇跡
★★★ 九州新幹線全線開業を受けての作品ということから、[津軽百年食堂]との類似性が危惧されましたが、そんな感じはせず、違和感をあまり感じませんでした。是枝監督の作品らしく、全体として特段目を瞠るような出来事は起こらない、なんとなく日常生活に変化の兆しが見える感じがする、といった映画の作りになっていて、それはそれで肯定できるものを感じます。
映画的・絵画的・音楽的
2011年7月2日

『奇跡』
体いっぱい胸いっぱい、声の限りに叫んだそれぞれの願いは、すれ違う一番列車の上に煌々と降り注ぐ。九州新幹線とコラボした是枝監督の新作は、いくつもの"泣き笑い"が優しく零れる素敵な作品だった。福岡で共に暮らす父との漫才のような会話の掛け合いもいいが、やはり特筆すべきは龍之介と母親の電話でのやりとり。これにはヤラレタ。ここで観客を誘う"泣き笑い"の質は極上のものだと思う。子供はすでに生まれた時から大いなる奇跡。だから思いっ切り、走ればいい。大人はいつしか大人であるからそれもまた奇跡。だから精一杯、生きればいい。
シネマな時間に考察を。
2011年7月1日

「奇跡」 (2011)
★★★★ 本作が素敵なのは、子供たちが冒険旅行を通じて、人との触れ合い、大人たちの善意、思いやる心というものに出会い、それらの大切さを学び、ちょっぴり成長した事が爽やかに描かれている点。航一は家族一緒に暮らせるより世界平和を取った、なんてキザな事を言っているが、これは老夫婦の善意に触れて、奇跡とは他力本願で与えられるものではなく、自分たちで行動し、努力して掴み取るものである事、を学んだ証しでもあるのだろう。是枝監督作品らしい、子供たちに注ぐ優しい視線が心を揺さぶる、多くの大人にこそ観て欲しい素敵な秀作である。
お楽しみはココからだ
2011年6月27日

奇跡
現代に生きる子供たちですが、なぜか懐かしい。コドモは単純で残酷で、傷つきやすく、逞しい。それでもオトナが与えた環境の中で、それなりに我慢もし、生きている。コドモは好奇心と服従のせめぎあいの中で、刻々と変わっていく。一晩でだって成長し、変わってしまうのです!これはそんな愛おしいコドモの成長の瞬間に立ち会う奇跡なのですね☆ 是枝作品の、是枝組ともいうべき沢山の大物が顔を揃えて、きっちり脇を固めていますし、くるりの音楽も良くマッチしていたと思います。一番大切なもの。一番の願い事。当たり前の幸せ―それが、奇跡。
to Heart
2011年6月24日

「奇跡」 奇跡は普段の生活で何気なく起きている
★★★ やはり奇跡というにはとうてい起こり得ない「何か」を期待するが、ここではそんな超常現象やあり得ない出来事は起こらない。でもまあ、福岡と鹿児島に離れた兄弟がその日、同じ場所で顔を見つめあって笑うことや、しょーもない両親を優しく想うことも小さな奇跡であるのかもしれない。自分達は日常生活の中で、もしかしたらそれと気にしないくらいの小さな奇跡の連続の中にいるとも言える。考え方次第ということか。子供たちが新幹線がすれ違うトンネルの上に向かって藪の道を全速力で走る何気ないシーンになんだか涙腺を刺激された。
soramove
2011年6月22日

是枝監督の最新作「奇跡」
九州新幹線が全線開業する日、博多発と鹿児島発の2つの新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を目撃すれば、そこから生じるすごいエネルギーが奇跡を生み出し、願いが叶うという噂から物語は始まる。見る前は、新幹線タイアップ作品であり、是枝監督がJRに取り込まれた作品を作ったのかと一抹の不安を抱いて見たが、JRとも新幹線とも関係なく、前作[空気人形]が都会の中のファンタジーであったように、[奇跡]はこの社会におけるファンタジーとして「3.11以降」を生きる私たちに様々な気付きを教えてくれるファンタジーである。
映画と出会う・世界が変わる
2011年6月19日

『奇跡』は世界に溢れてる
私たちが見落としがちなささいな出来事の数々が、一つ違えば起こらなかったかもしれない奇跡であることを本作は伝えている。九州新感線に願いをかけた少年たちは確信するだろう、願いは必ず叶うと。自分の努力やほんの偶然。誰かの配慮や、いろんなものが混ざりながら少年の願いが叶ってこの世界は形作られているのだと。花が咲いたりカツどんが温かかったり、音楽を聴いてもらえたり火山が噴火したり、かるかんがほんのり甘かったり、母ちゃんがフラダンスで楽しそうにするのも、どこかで少年が願ったからかもしれない。それは奇跡なのかもしれない。
映画のブログ
2011年6月19日

奇跡
それにしても、やっぱり是枝監督は子供たちを撮るのが上手いですね〜。彼らの活き活きとした表情や行動、そして何と言っても話す言葉が楽しくて、子供たちが活躍し始めた後半は笑い通しでした。そして、そんな子供たちに元気を貰う大人たちの気持ちも分かるなあと感じました。子供たちが、自分の置かれている環境や生活をしっかりと受け止めて未来を見つめようとしている姿に、自分も頑張らなくちゃと思いました。やっぱり子供って未来であり希望だなとしみじみと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2011年6月17日

『奇跡』
まえだまえだの2人は芸人ということもあって間の取り方は巧いですし、他の子役の演技も巧い。子供たちの瑞々しさを描き出した演出も凄く巧いのですが、個人的に「意味わからん」を連発する兄・航一がどうしても好きになれない。現代っ子を描いているためか、それとも監督の意図なのか、大人目線のビターテイストがほぼ皆無な全編現代っ子目線だけの映画。子供時代を経験してきた大人が「あんなこともあったなぁ」という感覚があまりないように思える。ですから「是枝監督の割には」どこかぼんやりとした感じに思えてしまうのですよね。
こねたみっくす
2011年6月15日

奇跡
★★★★★ 灰にぼやき,未来にタメ息の兄,航一と,のほほんと日々をエンジョイしている弟、龍之介。まえだまえだが演じる兄弟を筆頭に,登場する子供たちみんなキラキラ輝いていた。子供らしい自然体の活気と,純粋な心の描写が巧い。発散する「無垢」の数々に泣ける。心配だけども干渉しすぎない大人と子供の距離感も良かった。そして,悪い人が皆無な点が大好き。人との繋がり,日々の日常こそが奇跡だと実感し,自分以外を思った時に成長がやってくる。その姿が凛々しい。思い返すと笑顔と優しい気持ちで満たされるジュブナイルシネマの名作!
Akira's VOICE
2011年6月15日

奇跡
★★★★ 現実的には奇跡など起こるわけもないのだけれど、そう心に強く願うこと、それによって子供たちが次の一歩を踏み出し成長してゆく姿と、それを温かく見守る大人の視線を描き出した心がほっこりするドラマでした。鹿児島と福岡からスタートする彼らのプチ冒険を観ていて思い出したのは名作[スタンド・バイ・ミー]。旅を通じて大人になるという意味ではこの作品はオマージュ作品と言えるでしょう。自分の足で行動することで、現実を受け入れる。そのために必要な一連の儀式だったのかもしれません。
LOVE Cinemas 調布
2011年6月13日

『奇跡』・・・愛すべき7人の少年少女たち
この兄弟は家族の再生を心底願っているわけではないのである。実際に「つばめ」と「さくら」のすれ違いを目の当たりにした彼らが願ったこと。それを告白しあう二人のシーンも印象的だ。そして・・・鹿児島の母の実家で暮らす航一の、ベランダでのラストシーンがすべてを物語る。登場人物たちの揺れる胸のうちをゆらゆらとある意味不明瞭に描いておきながら、最後のほんのワンシーンで一瞬にして観客の心をグッと掴んでしまう。いかにも是枝監督らしい終わり方である。子供たち7人は旅先でもちゃんと奇跡を残したのだ。
SOARのパストラーレ♪
2011年6月12日

奇跡
夢に多少の違いはあっても、是非叶えたいものがある子供たち。「いくらなんでもそれは無理」と、大人ならずとも当の本人がいちばんよくわかっているような願いもあるが、それでも、無鉄砲なまでに走り出す子供たちの可愛さと、わかっていても、こっそり後押ししてやろうとする大人たちがとても素敵。一見、子供たちにだけ許された冒険のようにも見えるけれど、案外、「大人たちよ、抱いた大志は捨てちゃダメだよ」と言われている気もして、「どうせ叶わないから」と諦めるには惜しいのかもしれない。と思わせられる希望が鏤められたお話だった。
悠雅的生活
2011年6月11日

奇跡
★★★ 鹿児島で母と暮らす兄航一と福岡で父と暮らす弟龍之介。2人は実の兄弟。元々しゃべりが芸なので、2人同士のみならず、2人と他の役者とのやりとりも掛け合い漫才風で楽しい。特に劇的なことが起きるわけでもないのに、大人の目から見れば他愛ないのにだんだんとほんのりとした奇跡が満ちて来る。少年少女たちがビュースポットを求めて必死で丘を駈け上がるシーンが、何でもないのになぜか心揺さぶられる。列車のすれ違いは呆気ないし、願い事も他愛ないが、その呆気なさ、他愛なさが却ってわくわくさせられる。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年6月11日

奇跡
★★★ ドキュメンタリー調で撮影されてるけど、えっらい計算されている感じました。そして「まえだまえだ」を知らなかったけど、めっちゃプロな気がして帰宅後調べたら芸人と。子どもって何もなくても遊べるし、本気で空想をして、人生を楽しんでいる!そんな童心にくすぐられました。平日の試写会のため、ご年配の方が多かったのですが、かなりの回数笑いの渦に包まれていました。温かい映画だったと思います。
食はすべての源なり。
2011年6月9日

奇跡・・・・・評価額1700円
★★★★ 時代に呼ばれる作品、という物がある。「奇跡」というタイトルを持つ映画が、今この時代に生まれたのにはやはり運命的な必然を感じる。3.11は天災であり、同時に人災だと思う。小学生の子供が、切なる想いを封印してまで守りたいと思った世界を、大人たちは自ら破壊してしまったのだ。劇中、突然タッチがドキュメンタリーのインタビュー映像の様になり、子供達が奇跡に絡めて自分の将来の夢を語るシーン。朴訥とした口調で「いつか成りたい自分」を語る彼等を見て思わず涙腺を決壊させてしまった。そう、本当の"奇跡"とは、この世界が、私達が存在する事。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年5月27日


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