東京裁判:作品を観た感想(1)

『東京裁判』 (1983)
本作は、アメリカの国防総省(ペンタゴン)に保管されていた東京裁判の膨大な記録フィルムを編集し、超大作ドキュメンタリーとしてまとめあげた小林正樹監督の入魂作だ。本作を観ると、満州事変にはじまり、我が国が太平洋戦争へ突入するプロセス、そしてナチスが台頭したヨーロッパの世界情勢といった第二次世界大戦の大局が、被告の罪状が明らかになるにつれ分かり易く学べる。277分間、淡々と進む割に異様な迫力が漲っており、微塵も飽きさせない。これほど人間の本質のドラマを描いた映画は他にないかもしれない。
相木悟の映画評
2014年8月22日

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