ぼくの大切なともだち:作品を観た感想(15)
『ぼくの大切なともだち』
軽やかなコメディ・タッチで進む中、物語はサスペンスショーの様相すら呈し、終盤にはハラハラする緊迫感へとつながってゆく。他人に対して無神経、自己中心的。でも彼は本能的には理解していた。友情の素晴らしさを。だからこそオークション会場であの壺を突発的に落札したに違いない。彼らのような友情を育みたいと心の底では願っていたんだろう。いずれにしても彼にはまだ見込みは残されていた。「話がある。時間はあるか」とたずねられた老婆の「ええ、いつでも。人生は続いていきますもの」というセリフを思い出し明るいため息をついた。
シネマな時間に考察を。
2010年3月19日
ぼくの大切なともだち
★★★★ フランソワにはダニエル・オートゥイユ。どちらかと言うと物静かで寡黙な男の役が似合うはずなのですが、この作品では完全にダメダメな男を演じています。そのギャップが面白かったですね。ブリュノにはダニー・ブーン。人当たりのよさそうな顔立ちで役にピッタリでした。クライマックスには、「あの番組」が登場します。やっぱり世界中で大人気だったのですね。[スラムドッグ&ミリオネア]より先に取り上げたルコント監督。さすがです。
ひでの徒然『映画』日記
2009年7月20日
≪ぼくの大切なともだち≫
これ好きです!! 自分以外に無関心なフランソワ、裏切られ傷ついているブリュノ、友達のいない、環境も全く違う二人が知らないうちに距離を縮めていつのまにか友達になっている。今まで誰とも深く関わってこなかったフランソワがオタオタアワアワしているのが面白い。友達の定義とは?と何度も出てきます。「クイズミリオネア」がこちらでも登場。この終盤の盛り上がりで二人のハッピーな復じゃないのが又しんみりしみじみと。一年後のバースデープレゼントもオシャレ〜♪
日々のつぶやき
2009年7月18日
1/28 ぼくの大切なともだち(’06)
フランソワは賭けで親友を得るため、自分を"感じよく"見せようと奮闘するコミカルさ。愛想のいいブリュノ、実は妻と親友に裏切られた傷を隠し持つ。互いの家に行って両親、娘と交流し、サッカー観戦し、自然に近寄っていたものの、フランソワがブリュノを"試そう"とした…信頼、というものへのスタンスの違いから、決裂したけれど、生番組の緊迫の場で解けていったわだかまり、という展開がちょっとしたスパイス。
KYOKOU
2009年1月28日
ぼくの大切なともだち
★★★★友だちがいないことを認めてしまうのは悲しいので、つい見栄を張ってしまう主人公。友だち作りに協力する運転手も、実は見栄を張っていた。実に滑稽で哀しく、はッピーな物語でした。
玄米遊女夢映画
2008年12月22日
ぼくの大切なともだち
ダニエル・オートゥイユが主演でおもしろそうなんで観に行ってきましたが、これは良かったです。小難しいこともなく適度に笑いも入っており、素直に話に引き込まれました。フランソワが親友づくりのためにてんやわんやする様が面白かったですし、フランソワとブリュノの2人のラストが素敵でした。
だらだら無気力ブログ
2008年8月30日
『ぼくの大切なともだち』 (2006) / フランス
★★★★「誰とでも仲良くなれる」の裏返しは、「誰とも仲良くなれない」ということなんですね。フランソワは今までたぶん、「空気を読む」ことができなかったんじゃないかな。空気を読む、すなわち、人の心を分かってあげるってことです。ブリュノもまた、自分の辛い過去から自分を守るために、あんなにクイズの知識で自分を守っていたのかもしれませんね。しかしすごく鋭い質問だと思います。「あなたに友達と呼べる人はいますか?何人いますか?」・・・それにしても、クイズ番組、館内、爆笑でした^^;
NiceOne!!
2008年7月27日
ぼくの大切なともだち
友達つくりでは完璧に見えるブリュノが、実は心に傷をもち、あがり症で同じように孤独だという設定がニクイ。クイズおたくで、何度も番組のオーディションを受けては落ちていた彼を、フランソワがひそかに支えることで、彼らは絆を取り戻す。夜中の3時に電話できる相手は?と自問したら、遠慮があってできないとしか言えない。もし相手からかかってきたら、頼ってくれたことに感謝するでしょう。ただし、緊急。
シネマ大好き
2008年7月13日
ぼくの大切なともだち
私が注目せざるを得なかったのが、ダニー・ブーンです! この人フランスでは有名なコメディアンという事で、なんつーかすごく役柄にピッタリ。面白くて可愛くて、小ネタで思いっきり笑いながらも、「午前3時に電話できる友達って私にはいないなぁ」とか色々考えてしまいましたよ。ベタベタした付き合いは苦手やけど、距離をおきすぎるのもなんか寂しい感じがするし、自然体で付き合える友達は貴重ですね。
ゆるり鑑賞 Yururi kansho
2008年6月29日
「ぼくの大切なともだち」
ふとした事で知り合ったタクシー運転手と美術商が親友になるというのは、余りにも映画的だがこんな事が起これば人生楽しいなぁと思う。なんてったってこの作品はオートゥイユ&ブーンのコンビが最高!ブリュノのママン役のマリー・ピレは相変わらず笑える。
ヨーロッパ映画を観よう!
2008年6月26日
ぼくの大切なともだち
この映画はコメディ・タッチですが観終わった後に必ず観た人が自分を問い詰めるのでしょう。「あなたには親友がいますか?」と。クイズ番組での主人公二人の会話はユーモラスですが圧倒的です。女性に愛の告白の返事を求めているかのような会話。胸にしみるのです。それでも皆が納得できる終わり方で非常に良かったです。これはやっている映画館は少ないですが、絶対のお勧め。越境してでも見るべきです。
eclipse的な独り言
2008年6月25日
『ぼくの大切なともだち』 Mon Meilleur Ami
いわゆる友情ものとはちょっと違うのだけど、あらすじはいたってシンプルで、そこに生まれる感情は予想できるし、あっと驚く意外な展開が待っているわけでもない。なのに隅々まで面白おかしくて、ホロリとさせられ、やがて心が満たされるの。さりげないけれど、繊細で気が利いている。エスプリに彩られて、軽やかに滑らかに物語が流れていく。円熟味を感じさせるルコント節はなんて心地よく響いてくるんだろう
かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
2008年6月24日
「ぼくの大切なともだち」感想
凄く面白い!!って程ではないけれど、結構私は心で笑っちゃうシーンも色々あったり、アリャリャ〜!って頭をかかえたくなるシーンもあったり、楽しかったです。昔の学生時代の友達に会いに行ったものの冷たくあしらわれたりとか、可哀想だけど、ちょっと可笑しいエピソードもあったりして。
ポコアぽコヤ 映画倉庫
2008年6月24日
「ぼくの大切なともだち」
かなり笑えて、でもちょっとペーソス溢れる“いい話”です。気の利いたセリフだけでなく、フムフムと頷きたくなるような人生哲学が垣間見えるシーンもあり、観終わった後にシミジミとしてしまいました。30代以上で毎日“働きマン”な日々を送っていて、深呼吸が必要な今日この頃…という男性には特にオススメしたい映画です。
RAY's Favorites
2008年6月23日
ぼくの大切なともだち MON MEILLEUR AMI
すごい面白かったです。本当の友達ってなんだろうって思わせる。そして表情がすごいいいんですよー ブリュノの笑顔がすごい素敵。そしてフランソワの不器用だけど一生懸命に感じよくする努力をするのがほほえましかったです。フランソワは決して悪い人じゃないんだけど不器用なんですねえ、でもそれがなんかよかったなあ…そしてミリオネアのシーンはとても笑える。更にラストシーンは素敵です
ウォームビューティ 岩瀬玲の美容日記
2008年6月17日
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