女は二度決断する:作品を観た感想(6)

映画評「女は二度決断する」
★★★ 作者の怒りは主に実在する極右組織に向けられているが、白人に有利に働いたようにも見える結果を考えると、司法にも向けられているのかもしれない。しかし、この作り方ではヒロインの怒りに共感できても問題を考える気にはなりにくく、社会派映画としてピンぼけ写真になったと思われる。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2019年5月27日

「女は二度決断する」
魂が震える作品。と言っても感動で打ち震えるというのとはちょっと毛色が違う。手酷い攻撃で撃ち抜かれて粉々になった魂が、その残存が震えているという感じなのだ。
ここなつ映画レビュー
2018年6月15日

女は二度決断する
★★★★ ヒロインのダイアン・クルーガーがいい。衝撃的なラストシーンは、映像的にも美しく印象的です。テロが許しがたいものであるのは当然のこと。さらにその先に持つ無理解、無関心が、こんなにも”被害者”をぼろぼろに傷つける、その様子を容赦なく見せつけられ、私たちも冷静ではいられない。私たちの想像さえ超えてしまった傷だらけの心を抱いたカティヤの決断に、考え込んでしまった。
映画に夢中
2018年6月1日

『女は二度決断する』 憎悪の連鎖
最後、地中海をバックに爆弾が破裂する場面で『気狂いピエロ』を思い出した。思いの深さは十分に描かれているし、理解できるにしても、この結末は憎悪と報復の連鎖をまたひとつ積み重ねただけのように思える。そのことに対するアキン監督の視線が、例えばトラビスに対し感情移入すると同時にそこから身をはがすマーティン・スコセッシ監督の複雑な視線のようには感じられないのが気になった。
Days of Books, Films
2018年5月1日

『女は二度決断する』 そして、私たちは海に帰る
この作品は差別に対する闘いであると同時に、愛する人を奪われた者の復讐の物語でもある。復讐の連鎖という点でカティアの決断は間違っているのではなかろうかと個人的には考えたりもしたのだけれど、カティアと同じような背景を持つファティ・アキンの出した結論は重いものだとも次第に感じるようにもなった。最初の衝撃よりも少し経った今のほうが、ダイアン・クルーガーの暗い表情が脳裏にこびりついて離れないような気がしている。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2018年4月28日

女は二度決断する〜ススキにブロンド美女
★★★★ ススキのようなシロガネヨシの原っぱに潜むがカティヤのブロンドがシロガネヨシに混ざり合ってまるで保護色なのは、よくもまあ考えたな監督。日本ではススキに月見なのだけれど、外国ではススキにブロンド美女なのか。このシーン、日本人的には風情を感じる。
佐藤秀の徒然幻視録
2018年4月15日


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