父の祈りを:作品を観た感想(1)

白と黒と、描かれなかったグレーゾーン:『父の祈りを』
前半は、めまぐるしく展開する各画面のつながりが、どことなくぎこちなかった気がするが、中盤から後半にいたっては緊張感のある運びで物語に引き込まれた。ダニエル・デイ・リュイスの熱演が光る。この映画は善くも悪くも「白黒はっきりした」お話。司法の権力濫用はこの上なく明白で、悪徳検事にジェリーと弁護士が立ち向かうという構図。「真実と正義truth and justice」というものの確かさを伝える映画となっているのだ。
Yamori on an Elephant's Back
2008年11月29日

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