霧の中の風景:作品を観た感想(1)

*霧の中の風景*
非現実的で抽象的なところがあるので万人ウケする作品ではありません。辛く、悲しいのだけれど、悲惨なわけではなく暗すぎません。いい意味でヒリヒリとしたものがずっしりと心に残ります。11歳の少女と5歳の弟くん。父がいると信じているドイツに行くことだけが希望。見ていて思ったのはいいことと悪いことが交互にやってくることです。世の中いい人と悪い人も半分。それにしても出てくるオトナはみんな貧しそうで、余裕がなさそう。そんなギリシアの実情を背景にしながら彼らの旅は続いていき、そしてついに…。ラストは見る人に委ねられています。
Cartouche
2010年5月17日

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