1917 命をかけた伝令:作品を観た感想(10)

｢1917 命をかけた伝令｣
文字通り命がけで走る兵卒の様を描いた作品なのである｡ﾜﾝｼｰﾝ､ﾜﾝｶｯﾄが売りの本作は､ｶﾒﾗが舐めるようにその行動を追いかけ､臨場感は半端ではない｡あたかも戦地に居るような気すらしてしまう｡とにかく走る､命の限り走って伝える､の迫力は凄いものであったとは思う｡単純にして明快な話は､余分なものを削ぎ落とし､ﾎﾟｲﾝﾄを明確にする｡あまりにも迫力のある画面を通して､とにかく無事で､そして間に合ってくれと祈る観客の気持ちが､ｽｺﾌｨｰﾙﾄﾞと同化していく｡他のことを何も考えずに映画の世界に身を置くことの喜びが､この日､この場所には確かにあったのだ｡
ここなつ映画ﾚﾋﾞｭｰ
2020年5月14日

1917 命をかけた伝令　　1917
★★★★ 全編ﾜﾝｶｯﾄ（に見える）の撮影と編集は､ﾒﾝﾃﾞｽの目論見通り観客を戦場に連れて行くという効果を発揮していた｡攻撃中止の命令を伝えないと1600名の兵士の命は無い｡ﾄﾞｲﾂ軍の真ん中を走り､狙い撃ちにされ､取っ組み合いの殺し合いい遭遇し､川に落ち､やっとのことで命令を伝えるべき部隊の元にたどりつく｡観客はその行動をそこにいるが如くの目線で同時体験出来る｡彼の勇気は戦争･戦闘という中での戦術的勇気なのではなく､あくまでも人間として命を守り友情に応えたいという一心だったに違いない｡
映画!That' s Entertainment
2020年4月13日

映画『1917 命をかけた伝令』彼らと一体化したような現実味で“実感”する戦争
味方の兵の命を守るため､必死に向かった､伝令｡途中の銃撃に､一緒に？ﾊﾗﾊﾗしながら彼らの“感情”も､共有･実感できた印象です｡ｺﾚは言葉ではうまく説明できません｡
yutake☆ｲｳﾞの《映画☆一期一会》
2020年3月24日

｢1917　命をかけた伝令｣@新宿ﾋﾟｶﾃﾞﾘｰ
全編ﾜﾝｶｯﾄ&ﾜﾝｼﾁｭｴｰｼｮﾝで描いた戦争映画だ｡そのために途切れることのない緊張感と没入感が物語が展開するが､ほぼ一直線で物語が突き進むので物語の広がりは乏しい｡映画自体は素晴らしい｡本作は映画館の大画面と大音響で栄える作品だ｡
辛口映画館NEXT
2020年3月4日

1917 命をかけた伝令
★★★★★ 観る者に究極の没入感を与えるべく生み出された映像は､どこかｼｭｰﾃｨﾝｸﾞｹﾞｰﾑを連想させ､ﾃﾝﾎﾟよくｽﾃｰｼﾞが変わっていく構成もｹﾞｰﾑ的である｡まずは未曽有の映像ｱﾄﾗｸｼｮﾝとして楽しむべきだろう｡爆撃の中で走るｼｰﾝは､とにかくｸﾚｲｼﾞｰだった､そのｼｰﾝを振り返って観ても臨場感たっぷりで興奮覚めやらずです｡
映画に夢中
2020年2月25日

映画｢1917 命をかけた伝令（Dolby-ATMOS･TCX･日本語字幕版）｣ 感想と採点
★★★★ 映像そのものは､とても美しい｡人間の目だけでなく､様々な視点を上手く利用して､戦場の広さと､戦地そのものの狭さ､人間と人間の距離感を丁寧に描写した上で､｢全編ﾜﾝｶｯﾄ風｣の映像が創り出す “自然な時の流れ” の美しさは､本作ならではの醍醐味だと思う｡
ﾃﾞｨﾚｸﾀｰの目線blog
2020年2月23日

1917　命をかけた伝令
★★★★★ ﾜﾝｶｯﾄでの撮影は､観客をその場にいるような錯覚を呼び起こす｡これは､戦場臨場体験映画だと言える｡主人公が塹壕から飛び出して平地を走り､砲撃の中を進むｼｰﾝが迫力満点だった｡
とらちゃんのｺﾞﾛｺﾞﾛ日記
2020年2月20日

｢1917 命をかけた伝令｣
★★★★ 上映時間の２時間で終わる物語ではなさそうなことからも､それは明らかだができる限り場面を切らないで見せることの緊迫感､彼らをすぐそばで見つづけているような没入感などは本作の醍醐味だ｡人の命を簡単に奪う｢戦争｣は､なんと虚しいものなのか､観ながら､ずっと思わされる｡その意味でも､いい映画だ｡
或る日の出来事
2020年2月19日

1917 命をかけた伝令･････評価額1750円
★★★★★ 人生は苦難の中を彷徨うようなものだが最後には父と母が神と共に天国で待っている､というこの場の兵士たちの想いのような歌詞が印象的だ｡第一次世界大戦の全てのｽﾃｰｼﾞを駆け抜ける旅は､まるでﾋﾞﾃﾞｵｹﾞｰﾑの様な構造を持つ｡英軍の物よりずっと立派なﾄﾞｲﾂ軍の迷宮のような塹壕､誰と誰が戦っているのか分からないｶｵｽの市街戦といった､ｸﾘｱしなければいけないｽﾃｰｼﾞは極めて劇的に作り込まれている｡炎上する街から激流の水への転換､死と再生をｲﾒｰｼﾞさせるﾁｪﾘｰの花吹雪､冒頭の茶色の塹壕からｸﾗｲﾏｯｸｽの白日夢の様な白い塹壕といった伏線と回収を繰り返すﾃﾘﾝｸﾞの象徴性は､観る者の映画的記憶を刺激する｡
ﾉﾗﾈｺの呑んで観るｼﾈﾏ
2020年2月16日

1917 命をかけた伝令
★★★★ 主人公目線で展開されるので､最後まで緊張感緊迫感ありで観ることができました｡映像は美しいのに映し出される景色は悲惨な情景で､戦争の生々しさを感じさせられました｡
☆yukarinの映画鑑賞日記α☆
2020年2月15日


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