フェアウェル さらば、哀しみのスパイ:作品を観た感想(9)

フェアウェル さらば、哀しみのスパイ
中々に見応えある内容でした。これはある程度、時代背景知らないと最後までちんぷんかんぷんなことに。しかしこの事件がソ連を崩壊に導いたきっかけの一つと言われているのにびっくり。如何に相手側から警戒されずに長い期間情報を盗み続けるかが肝要です。後半、西側諸国に送り込んだ、もしくは取り込んだソ連側のスパイが次々に摘発や拘束されるが、あれは手段としては稚拙なような気もする。リスト以外にもソ連に意をつうじているものがいるかもしれない恐怖感でそこまで余裕がなかったのかな。
だらだら無気力ブログ
2011年2月19日

フェアウェル さらば、哀しみのスパイ
スパイ映画と思えばむしろ違和感を覚えるような、グリゴリエフとフロマンの友情に近い交流が派生し、全く立場を異にするふたりの男のぎこちない友情が、この映画に得も言われぬ詩情のような温かみを添え、大きな魅力になっています。しかしそれにしても、新たな体制を構築するために、現体制が根本から崩壊してしまうことを願うというのは、あまりにも業が深い考えであり、しかもその考えが、現体制の中枢にいたはずの人間の心に芽生えたということが、大変興味深いことだと思います。エミール・クストリッツァ、名監督で名優という人もいるんだね。
キノ2
2010年9月14日

フェアウェル さらば、哀しみのスパイ
エミール・クストリッツァの存在感はさすがですね。監督として数々の映画祭の賞賛を浴びてきた彼は、今回は役者として主役を演じています。彼の何となく愛に不器用そうなところや信念に向かって突き進む姿はグリゴリエフのキャラクターにぴったり。そして彼と連絡を取り合っていたピエールを演じたギョーム・カネもいつの間にか巻き込まれてグリゴリエフと深く関わりあっていく民間人を自然体で演じていました。一人の男の犠牲でこれだけのことが起こせるのかとびっくりでした。グリゴリエフの息子は幸せになったかなぁとちょっと思ってしまった。
とりあえず、コメントです
2010年9月2日

フェアウェル
★★★ スリルの要素が忘れられているわけではないものの、派手さではなく重厚さが前面に出ている点で従来のスパイ物とは毛色が違っていて、冷戦が終わってかなり経つにもかかわらず、随分と面白く見ることが出来ました。主役を演じるエミール・クストリッツァは、高名な映画監督ながら、まさに打って付けの役柄を渋く演じ切っています。
映画的・絵画的・音楽的
2010年8月28日

『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』
セルゲイが極秘資料を持ち出すのは、なぜか?それは彼が理想を持っているからだ。息子たちに受け継がせる国の姿を思い描いていたからだ。興味深いのは、主人公が重要機関の高い地位にいるエリートだということ。収入も役職も不足はないだろうし、それを維持すれば快適な暮らしが送れるはず。にもかかわらず、彼は自分の職場を、社会を、周囲の人々を、裏切ることを選んだ。他のスパイのように、金を要求することも、亡命して新しい暮らしを求めることもなかった。この「フェアウェル事件」が実話であることに驚くばかりである。
映画のブログ
2010年8月27日

「フェアウェル/哀しみのスパイ」
家族愛にあふれた人間ドラマのようなスパイ映画。胸に迫るストーリーはとても見応えがある。このようなスパイ映画には滅多にお目にかかれない気がする。金も、西側への亡命も望まず理想を追求した
ヨーロッパ映画を観よう!
2010年8月27日

*フェアウェル さらば,哀しみのスパイ*
これすっごくいい〜!! 最初ピエールが夜中に写真撮ってることの意味などよくわからなかったのですが、見てるうち、ああ・なるほど。ソ連がスパイしていたことを逆に西側に知らせたかったのですね。理解できてくると…とくにグリゴリエフ大佐がなぜ国家に背くようなことをしだしたのか?ということにもうぐっときます。一方、ピエールの方は、奥さんとの間にヒミツがあることが心苦しくてなりません。この作品がいいのは彼らの家族がしっかりと濃厚に描かれていること。そして続くふたりの友情。ラストも余韻が残ってほんと素敵です。
Cartouche
2010年8月26日

『フェアウェルさらば、哀しみのスパイ』
★★★★ 騙して騙されて。そして理想のために志を持ちながらも、実際に身近な人間への危険が及ぶとなると揺れてしまう心もあり。でもね、やっぱり、グリゴリエフって潔いんですよ。信頼のおけるものは守りたい訳です。その不器用さってとてつもない勇気なんだけど、やっぱり哀しい。彼は自分を偽っていないだけに余計そう感じる。歴史の狭間で懸命に生きた人間たちの、声なき声に応えてくれた作品、深く胸に沁みました。主演2名は言わずもがななんですが、グリゴリエフの妻とピエールの妻。それぞれ立場が違うから思うところも別、その心情の表現がよい。
NiceOne!!
2010年8月7日

フェアウェル さらば、哀しみのスパイ
★★★ 派手な立ち回りなど一切ありませんし、全編を通して実に地味な作品。しかし、大佐、ピエールの人間性、それぞれの家族への想いはしっかりと描かれています。CIA長官役を務めるウィレム・デフォーがその全貌を明らかにするラストは、米ソ冷戦時代の一筋縄ではいかない諜報戦の裏側を垣間見ることが出来るのと同時に、それに翻弄される人間、所詮コマとしか扱われていない人間の悲哀が伝わってくるのでした。
LOVE Cinemas 調布
2010年8月2日


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