シェル・コレクター:作品を観た感想(6)
「シェル・コレクター」:気取り過ぎてませんか?
ちょっと気取り過ぎじゃありませんかねえ。いかにも「アーティスティックなフィルム作りましたが、何か?」って感じが、ちょっと鼻につきます。寓意いっぱい、メタファーいっぱいといった作為も、うーん、どうなんでしょ?思わせぶり過ぎて、「だから、何?」と返したくもなります。リリーさんがかなり素晴らしいのですが、今や「これぐらいの好演は当然」とみなされる程レベルの高い役者になってしまいました。撮影監督は名手・芦澤明子(『わが母の記』『岸辺の旅』『さようなら』など)ですが、この人ならもっとできる気がしました。絵にもっと力が欲しかったです。
大江戸時夫の東京温度
2016年3月31日
シェル・コレクター
一定の物語が描かれてはいるものの、個々の映像の意味を統一的に掴もうとするとそれが難しいように作られています。よくわからないとはいえ、性急な決め付けはせずに、いろいろ頭のなかで映像を反芻しながらゆっくりと意味を考えていけば良いのでしょう。海の中の岩に張り付く花のように美しいイソギンチャクとか貝類学者が拾う貝殻の映像も素晴らしく、またラスト辺りの赤とか白の服を着た橋本愛がとても綺麗に映し出されていると思いました。本作におけるリリー・フランキーの演技は説得力が充分にあり、本作の貝類学者としてはこの人以外には考えられない感じがします。
映画的・絵画的・音楽的
2016年3月15日
シェル・コレクター
よく分からないと思う人が多い映画だと思うし、特に薦めませんが、沖縄ラブ(沖縄もか)のわたくしとしてはまた20%増しの評価になってしまいます。ストーリーは整理されてないし理解できないところは多いと思う。沖縄の映像はすごく綺麗なんですが。結構大御所なのにまだ脱ぐか寺島。気になった方は観てみてください。
小人閑居為不善
2016年3月11日
シェル・コレクター
現代アートを見ているような良く解らない感じの作品で、不思議な時間を過ごしたなあと感じる作品でした。正直、さっぱり解らないというのもありかもと思える作品でした〜。それにしても、やっぱり変な映画ですね〜。海の映像はとてもきれいでした〜。
とりあえず、コメントです
2016年3月6日
『シェル・コレクター』 前衛的なのはともかくとして橋本愛を
この映画も謎を謎として提示しているようで前衛的なものを感じさせる。昔観た『アンモナイトのささやきを聞いた』という作品を思い出した。個人的にはお気に入りの橋本愛が巫女さんのような雰囲気で登場するところが眼福で、それだけでも観る価値はあるとは思うが、全体的には前衛風味が鼻についた。
サイの角のように 独りよがり映画論
2016年3月5日
シェル・コレクター〜回春の夢
タイトルからか、蝶々採集が趣味の孤独な男性が美しい女性を“採集”する「コレクター (1965)」と似通っているような。違いは盲目の貝類学者(リリー・フランキー)が既に初老であることぐらいか。時折挿入される米軍機はちょっと場違いな勇み足な感じだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2016年2月27日
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