真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー:作品を観た感想(2)

真夏の夜の夢
残念ながら私にはこの作品のどこが面白いのか、何を楽しんだら良いのかがさっぱりでした。南の島の美しい風景、沖縄方言、登場する沖縄の方々など映像の端々から監督の沖縄へのこだわり自体は伝わってきました。でもそれだけ。今時沖縄へのこだわりだけを前面に押し出されても、珍しくもなんともないですし。ストーリー的にはファンタジックなコメディらしいですが、全く笑えません。
LOVE Cinemas 調布
2009年7月29日

真夏の夜の夢
ラスト間際に語られるマジルーの科白は素敵だ。誰かが去り何かが失われていく沖縄の厳しい現実、信じていればキジムンは近くにいてくれるという大きな優しさなどが、短い言葉に詰まっている。そこにはキジムンと暮らしキジムンに守られている沖縄の、奥深い心のようなものがにじんでいる。受け継がれてきた伝統と目の前の現実と未来への希望が、ゆり子とマジルーに託され描かれる。純然たるコメディの骨組みの中で、本土と沖縄という対立ではなく、大きく包み込むような存在として沖縄が描かれている。
INTRO
2009年7月23日

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