俺たちに明日はない:作品を観た感想(2)

映画『俺たちに明日はない』
この映画の見所として、切ない逃避行ものであるというところがあります。壮絶で刹那的で哀しい現実のアンハッピーエンドですが、見事なまでに現実というものを社会に突きつけた映画だと思います。
映画マニアの徹底レビュー
2015年7月14日

『俺たちに明日はない』 Bonnie and Clyde
彼らに明日はないことは誰がみても明らか。ならば地獄へ墜ちてゆくさまを、憐れみと憧憬をもって最期まで見届けよう。「新聞はウソばかり書きやがる」と言っていたクライドが、ボニーのつくった詩を、新聞に載せてもらおうとするのが印象に残った。結果的に、自分たちが生きてきた証しをつづった詩を、まがい物の記事たちと同列に扱われることを、自ら望んだという結果。自分たちが偽物のヒーローでしかないことを、自分たちの手で証明するという痛烈な皮肉。それにしても、彼らは誰かに何かをしてもらっても「ありがとう」と言わなかった。かたくななまでに。
23:30の雑記帳
2010年6月14日

このページは、象のロケットパソコン版の『作品を観た感想トラックバック』のページと連動しています。

1.作品ページ

2.観たい作品リスト
3.追加

4.近日公開
5.公開中
6.DVD新作近日
7.DVD新作(2カ月間)
8.DVD旧作
9.超人気作品
0.トップ
アマゾン最安値購入
キーワード: