ジュリアン:作品を観た感想(4)

ジュリアン
ドメスティック・バイオレンスをテーマにした作品なのだが、深刻なホームドラマというよりも、むしろホラー映画のようだった。主人公のジュリアンを演じたトーマス・ジオリアに拍手したい。とにもかくも、息が止まるほどの衝撃を受け、鑑賞後はしばらく立ち上がれなかった。リアルこそがホラーだと確信した作品でした。
映画に夢中
2019年4月12日

ジュリアン
グイグイ惹き込まれたのだけれども、中盤以降になると不要とも思えなくもないエピや長回しなどが目に付き始めるとなんか微妙にテンポが悪くなってきたように感じらて来て、当初の昂ぶりが徐々に尻つぼんでと、リアルで緊張感が高いのにヨカッタと言い切るには…となってしまった。親父役のドゥニ・メノーシェの嵐の前の静けさ的の演技はマジで怖く、ジュリアン役の子が親父に脅されて泣くシーンがあるのだけれど、あの涙は演技ではなくマジで怖くて泣いたんじゃね?と思うくらいに迫力があった。
風情の不安多事な冒険 Part.5
2019年2月4日

『ジュリアン』 どちらが嘘をついている?
リアルなストーカーの怖さをたっぷり味わえる作品で、自らを犠牲として差し出すかのようなジュリアンの暗い表情が印象的だった。それからモンスターと化す父親の目の据わりっぷりも怖い。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2019年1月29日

「ジュリアン」
非常に今日的で、いつ身近に起こるとも限らない恐怖はもはやホラーの範疇かもしれない。それもおどろおどろしい描き方ではなく、日常的でどこにでもある体を為す。本作における「過程」は凡庸だと言っていい程なのだ。だが、その凡庸さがラストの恐怖をより一層引き立てる。そして、現実社会に起こり得ることとして全ての人の身に警告音を鳴らし続ける。
ここなつ映画レビュー
2019年1月28日

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