嘆きのピエタ:作品を観た感想(10)
嘆きのピエタ
ピエタ(聖母マリアがイエスの亡骸を抱く彫刻や絵のこと)から触発されて作られた母と子の物語。女の流す涙が、ストーリーが進むと、次第に違う意味を持っていくのがうまく描かれています。
いやいやえん
2014年4月13日
【 嘆きのピエタ 】全ての「始まり」で「終わり」
債務者のほとんどは町工場らしく、工場の機械で怪我を負わせる…直接そのシーンは描かれないが、想像できる範囲で描写されるので物すごく痛い。鬱々とした作品だ。映像はリアリティあるものの描写は時にファンタジー。葛藤を経た後の親子の触れ合いは恋人同士のようで微笑ましい。けれども、作品全体に流れる苦しみや悲しみ。ガンドと同じようにこの作品自体が愛情に飢えているように見える。
映画@見取り八段
2014年3月19日
嘆きのピエタ (2012)
★★★ いや、これギドクじゃないだろう?『悪い男』や『ブレス』のような、説明不足にも程がある…。確かに物語は良いと思います。ただこの演出方法がキム・ギドクじゃない気がしてしかたないんですよねぇ。肩透かし。
肩ログ
2014年2月24日
ギドクの完全復活
前作『アリラン』が3年ぶりのリハビリだとすれば、この『嘆きのピエタ』はギドク節の完全復活と言えるかもしれない。道徳的な物語をお望みの人はよしたほうがいい。ラストシーンはそれまでのどぎつい展開を忘れさせるような、水墨画のような淡い色合いで、いつまでも余韻が残る。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2013年12月31日
「嘆きのピエタ」
私の今年のNo.1。キム・ギドク作品には好き嫌いがあるので、これを私のNo.1と言うのには勇気がいるが、大変面白かったんだから仕方がない。本当に、苦しい苦しい、胸を押し潰される結末。ラストまで見終えた気持ちとして、ああこれで解放される、という安堵感さえあった。愛の重みを知っているからこそ、いや、自身が母親だからこそのこの苦しみなのか。
ここなつ映画レビュー
2013年10月7日
「嘆きのピエタ」:驚愕のラスト
寡黙さ、不可解さ、悪い男、暴力、痛さ、絶望、キリスト教・・・と、あのキム・ギドクらしさが還ってきました。この映画はやはり驚愕のラストに尽きます。
大江戸時夫の東京温度
2013年7月8日
嘆きのピエタ
人と人の激しい思いが絡みあっているからこそ、ラスト直前、女と自殺した息子とガンドが墓穴に横たわるのを俯瞰したショット、ラストでガンドが不具にした男のトラックの下に自らを鈎手で吊るすショットがなんとも美しい。「聖母」を演ずるチョ・ミンスが、無表情のうちに微妙な感情の揺らぎを感じさせてすばらしい。
Days of Books, Films
2013年6月29日
嘆きのピエタ〜キリスト磔刑のパロディ
本作はほとんどキリストの磔刑のパロディみたいなものだ。全体的に残酷と滑稽がほどよくブレンドされている感じで、深刻に見るべきなのか笑うべきなのか悩んでしまう。
佐藤秀の徒然幻視録
2013年6月24日
『嘆きのピエタ』 (2012) / 韓国
★★★★ 冒頭から悲惨な映像がずっと続くが、ここが実は後にとても重要な伏線になってくるので目をそらさないで観ていただきたい。世間一般では無条件でよしとなっている「母と息子の間の聖域」だが、それを認めることをためらわせるのが、本作の中にある母と息子の姿だ。
Nice One!! @goo
2013年6月12日
嘆きのピエタ
この映画のミステリーと興味の中心は@母親と名乗る女性の正体は?A彼女の目的は何か?という点につきる。この映画、よくある○○譚にとどまっていない。より深い人間の業を活写して秀逸。なんでこんなことになっちゃうんだろう?となんとも言えない気持ちで観終わりました。
あーうぃ だにぇっと
2013年6月9日
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