汚れた心:作品を観た感想(7)

【汚れた心】敵は我らの中にある
馴染のある日本人俳優さんが顔を揃えているし言語はほとんど日本語だが、ブラジル映画である。敗戦を決して信じず、頑なに日本の勝利を叫び続ける元陸軍大佐・ワタナベを演じる奥田瑛二さんが本当に憎らしい。ふてぶてしい憎らしさを貫き続ける演技が凄い。信じたいけれども半信半疑。しかし、命令通りに行動してしまうタカハシを演じた伊原剛志さんも素晴らしい。常盤さんには、美しい母や美しい妻の役がよく似合う。日本以外の地で、日系人といわれる人たちが終戦後どうしていたのかという興味が持てる作品だと思う。どこかのドラマのような甘い描かれ方はしていない。ひたすら心が痛い、暗い重い映画だ。
映画@見取り八段
2013年3月21日

汚れた心(けがれたこころ)
“これほどまでに苦々しい気分になった映画は始めてだ”というのが感想でした。高橋役の伊原剛志の自分の良心が壊れていくことに苦悩する様子、ミユキ役常盤貴子の徐々に夫を受け入れられず苦しむ様子、渡辺役の奥田瑛二のどことなくズルさが見え隠れする様子など、出演者の演技もよかったです。当時の価値観や街の空気感などをビセンテ・アモリン監督は鮮明に描いています。
映画とライトノベルな日常自販機
2012年9月16日

映画「汚れた心」届かなかった「無条件降伏」の事実
★★★ この映画は戦争が終わっていと言うのに起こってしまった事実を描いている。自分達はちゃんと学習しているのだろうか、戦争は遠い記憶となった。平和ボケなんて言われるが結構なこと。ボケボケで構わない。けれどそこに危うさを感じるのは人間のとても脆い心が分かるからだ。
soramove
2012年9月1日

映画・汚(けが)れた心
映画全体に色味が少ない中、タカハシに日本刀で切り付けられ白い綿花の山で息絶えたササキの流した赤い血が、まるで日章旗の白と赤のように目に焼き付きます。伊原剛志さんの個性を抑えた演技も良かったですが、夫が殺人者であることを知り悩み苦しむ常盤貴子さん、元軍人として粛清を扇動し周囲を戦争の狂気へ引きずり込む奥田映二さんのお二人の圧倒的な存在感が印象的でした。外国人監督でなければ描ききれなかった作品です。
読書と映画とガーデニング
2012年8月24日

『汚れた心』 心は清くなければならないか?
本作は、第二次世界大戦後のブラジル日系人社会における「勝ち組」と「負け組」の抗争を描いている。本作の原題は『CORACOES SUJOS』(英題『DIRTY HEARTS』)、邦題『汚れた心(けがれたこころ)』は、その直訳だ。大和魂と汚れた心の対比から思い浮かべるのは、日本古来のキヨキココロ(清き心)とキタナキココロ(邪き心)の対である。
映画のブログ
2012年8月11日

汚れた心
★★★ はなはだ現代的な作品であるともいえるでしょう。そして、その波乱の中で翻弄されてしまう様々の夫婦の物語ともいえると思います。とはいえ、もう少し説明してもらいたいなという点もあるように思われます。ブラジル移民の当時の状況について、もう少し理解しやすい映像が入っていたらなという気がします。
映画的・絵画的・音楽的
2012年7月29日

『汚れた心』 (2011) / ブラジル
★★★★ 集結した俳優陣も実力派揃い。 伊原さん、奥田さんの狂気、菅田さんや余さんの正義感と無念。そして常盤さんの劇中一貫した無言の演技が哀しみを増していく。魂を込めて作ったことがひしひしと伝わってくる作品でした。
Nice One!! @goo
2012年6月30日


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